【初日コメント到着】トラム、二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』 ついに開幕 !

2022.11.24

二人芝居の決定版、演劇界を震撼させた衝撃の問題作『建築家とアッシリア皇帝』
無事、初日を終えた演出家・出演者の心境をお伝えする。

《 初日コメント 》 初日( 11 月21 日)を終えた現在の心境

生田みゆき[上演台本・演出]
アラバールが自分の身体の中に渦巻く言葉を殴り書きしたような、エネルギーに満ちたこの戯曲を何とか立ち上げるために、座組一丸となって実験を繰り返した毎日。自分の限界に貪欲に挑み続ける二人の俳優にあらゆる演劇的な仕掛けで応戦してきましたが、劇場に満ちるお客様の「目」こそがこの芝居を成立させる最終兵器だったのだと、初日を迎えて確信しました。これからも実験が続くこの公演ですが、孤島から世界に挑む二人の男の共犯者として、マグマのような時間を多くの方に一緒に過ごしていただきたいと思います。

岡本健一[皇帝役]
今までに感じたことのない、本当のライブ感というものを感じました。広大だったり、果てしなさを感じさせたり、かと思えばミニマムな部分もあったり。そんなアラバールが生み出した世界観と生田さんの演出、そして相手が成河だからこそ感じたライブ感なのだと思います。
戯曲、演出、美術、音楽、そして役者のエネルギーと、演劇のおもしろさをわかりやすくお届けできる作品。何も考えず、気楽に劇場に来ていただけたら嬉しいです。気軽に楽しめながらも、深いメッセージも込められているので、思考が解放されるんじゃないかなと。
こんな作品に関わることができて、誇らしく感じています。

成河[建築家役]
とても楽しかったです。生田さん演出のもと、健一さんとのグルーヴ感が日に日に高まって新たな発見があり、息が合っていく瞬間がお客様の力を借りて感じられて、終わりのない旅がはじまったな、という感じです。これから楽しい毎日を過ごしたいと思います。
思っていた以上にお客様はよく理解してくださるし、僕らのもっともっと先にいらっしゃるなという感じもしたので、僕らもさらに追い越していけるようにやっていきたいと思います。
もうなにも考えないで来てください。難しく考えるだけもったいないので、難しく考えずにいらしていただけると嬉しいです。


撮影:細野晋司