2023年2月4日(土)から2月12日(日)まで、東京・自由劇場にて、「トムラウシ」の上演が決定しました。
「トムラウシ」は、「HERO」や「ドラゴン桜」の脚本を手掛け、2004年には「推理小説」で、小説家デビュー。同作は「アンフェア」として連続ドラマ・映画化され大ヒットを記録するなど、小説家・劇作家・演出家・シナリオライターとして幅広く活躍する “秦建日子”が書き下ろすオリジナル舞台作品。
本作の主演を務めるのは、2016年にテレビ東京で放送された『ウルトラマンオーブ』の主人公・クレナイ ガイをはじめ、数々のドラマや映画で活躍する“石黒英雄”。石黒は、国による不当逮捕が横行していたある日、ありえない理由で逮捕され、脱獄不可能といわれる雪山の牢獄「トムラウシ監獄」へと送られてしまう人気絶頂の国民的俳優、大和仁役に挑みます。彼が投獄される「トムラウシ」監獄の監獄長役を、空手家やボディビルダーとしても活動する“角田信朗”と、タレントとして活躍する“宮迫博之”の2人がダブルキャストで演じます。また、金子昇、日向野祥、田中稔彦、市川慶一郎(9bic)、細貝圭、大湖せしる、伊藤純奈、山口真帆といった、個性豊かなキャストが脇を固めます。
サスペンス要素のあるストーリーを軸にしたストレートプレイのお芝居に、《和太鼓の生演奏をフィーチャー》したエンターテイメント作品にどうぞご期待ください。
コメント
脚本・演出:秦建日子
プロデューサーの苅羽悠くんから「男たちが和太鼓を叩く舞台をお願いします。他は秦さんの好きに書いてくれて良いので」とオファーが来た時は、正直「なんじゃそりゃ」と思いました。でも、その時既に新作として書きたいモチーフがあったので、ウルトラCの荒技でそれを和太鼓と合体させてみることにしました。「え?この話って、そこに繋がるの?」という大どんでん返しをお約束しますので、ぜひたくさんの方に劇場に観に来ていただけたら嬉しいです。
石黒英雄
この2、3年コロナ禍で仕事の流れが大きく変わり、自身の心の整理が出来ぬまま、とても落ち込んでいた時期がありました。ですが、有難いことに、ファンの皆さんの声援に支えられ、今もこうして芸能活動を続けられる事にとても感謝をしています。前から舞台の主演をしたい気持ちがありましたが、どこか気持ちを抑えていた自分がいました。でも今回のお話を頂き、キャスト一覧を見て、素敵な芝居、個性に溢れた方達ばかり。そして、前からやってみたかった和太鼓の演奏。ここで出し切りたいと思い、「是非!やりたいです!」と伝えました。来ていただく皆さんに感動や楽しさを伝えられる舞台をスタッフ・キャスト一丸となって作り上げていきます。新しい自分を観に来てください!
角田信朗
舞台の醍醐味はLIVE。格闘技と同じで、take 2、やり直しが効かない世界観が堪らなく好きです。同じ一冊の台本なのに、毎回芝居が微妙に変わっていく生き物感もまた舞台ならではの魅力。今回は、宮迫君とのダブルキャストという事で、トムラウシ監獄という、特殊である意味変態な囲いの中のキャラクターを、どれだけのコントラストで宮迫監獄長と演じ分けられるか?というテーマにも武者震いしています。あと、LIVEの醍醐味といえば、予定調和を壊す事(笑)とんでもない変化球で、共演の皆さんをキリキリ舞いさせるのも、密かな楽しみです(笑)
宮迫博之
本格的なお芝居の舞台参戦はおよそ3年半振りで、とてもワクワクしています。今までの舞台では演じたことのないイメージのキャラクターなので、ぜひそこにも注目してもらえれば嬉しいです。
Story
こんな理不尽な世界はおかしい。
あんたたちも、そのおかしさに気づいているはずだ――。
国による不当逮捕が横行していたある日。人気絶頂中の国民的俳優・大和仁もまた、ありえない理由で逮捕されてしまった。裁判所から下された判決は、100年の強制労働の刑。大和は、脱獄不可能といわれる雪山の牢獄「トムラウシ監獄」へと送られてしまう。牢獄で同室となった個性的な囚人たち4人は、理不尽な状況を受け入れ、トムラウシ監獄で死を迎える覚悟を決めていた。
「俺は、ここで死ぬつもりはない」
先にある人生を自分の意思で選ぼうとする大和。生きる意味を掛けて、選んだのは――「脱獄」。トムラウシ監獄をぶっ潰すために大和は立ち上がった。彼らは無事にトムラウシ監獄を脱獄できるのか?そして、彼らが本当に戦うべき相手とは・・・・・・。