KAAT神奈川芸術劇場がお届けする2023年の「KAATキッズ・プログラム2023」が発表に!昨年好評だった『さいごの1つ前』の再演など、バラエティー豊かな3作品!!

2023.04.27

2011年に開館したKAAT神奈川芸術劇場は、開館以来、現代の舞台芸術シーンを先導するアーティストとの新作創作や、良質な海外作品の招聘等、おとなもこどもも楽しめるキッズ・プログラムを上演し好評を博している。

そんなKAAT神奈川芸術劇場の今年の「KAATキッズ・プログラム2023」は、プレシーズンの7月~8月に、ダンス・演劇・音楽劇という、新作2作を含むバラエティー豊かな3作品をお届け。

1作目は、振付家・ダンサーで、23年1月よりフランス東部のストラスブール・グランテスト国立演劇センターTJPで、日本人で初めてディレクター(総芸術監督)を務める伊藤郁女による新作ダンス公演『さかさまの世界』。

本作は、21年10月にフランスで初演されたこども向けダンス作品『LE MONDE À L’ENVERS』を『さかさまの世界』と題し、日本版として新たに創作するもの。こどもたちの<想像力>が世界を救うという伊藤の想いから生み出された作品であり、今回は神奈川県内のこどもたちの<想像力>も本作に織り込む。

2作目は、劇作家・演出家:松井周×俳優:白石加代子という、キッズ・プログラムとしては異色の顔合わせで22年8月に初演し、好評を博した『さいごの1つ前』の再演。

白石扮する主人公が、天国と地獄の分かれ道で「生きていた頃の記憶」を探す物語を、今年はKAATの他、神奈川県座間市、逗子市で上演後、県外各地にもお届けする。

3作目は、劇作家・演出家として活躍目覚ましい根本宗子との新創作による音楽劇『くるみ割り人形外伝』。

引っ込み思案な少女が、大好きな人形とともに一夜の冒険をくり広げ、大切なものを見つける“根本版”『くるみ割り人形』。これまでにも根本とのコラボレーションを重ねてきたチャラン・ポ・ランタンの小春が音楽、ももが歌手として参加するほか、主人公の少女クララ役はオーディションで選ばれた子役が担うのも、見どころひとつだ。個性あふれる魅力的なキャストとともに、舞台の楽しさをフルコースで味わえる音楽劇になるという。

国内外で活躍する一流のアーティストたちが手掛けるKAATキッズ・プログラム2023に乞うご期待!

また、この発表際して、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務めている長塚圭史から以下のとおりコメントも届いた。

長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督) コメント

KAATキッズ・プログラムは開館した2011年から毎年様々な形になりながらもずうっと続いています。10年前はまだ、こども向けの劇、というと所謂通常の舞台公演とは違う、また別のジャンルという受け止め方をされていたように思います。けれど今は、トップ・アーティストがこぞって取り組むようになりました。枠組みも、こどもだけではなく、おとなも楽しめる劇、と銘打っている劇場がほとんどです。YouTubeなど気軽に楽しめる娯楽が溢れる中、何もない空間で生身の人間が、観ているあなたと共にあらゆる世界を生み出せるという、その原始的な人間のイマジネーションの力を体感して欲しいと願うからです。
2023年度はダンス、演劇、音楽劇と実に3作品。今年も強力なクリエーター陣がキッズ・プログラムのラインアップに参加してくださいます。KAAT神奈川芸術劇場はアーティスト、スタッフ、一丸となって最高の観劇体験を皆さまにお届けしたいと思っております。ご期待ください!

キッズ・プログラム ラインナップ詳細

『さかさまの世界』

<公演概要>
日程:7月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)
振付・構成・演出:伊藤郁女
出演:川合ロン、Aokid、岡本優、石川朝日
声の出演:伊藤博史、こどもたち(横濱中華幼保園、熊猫幼稚園)

伊藤郁女(振付・構成・演出) コメント

©Anaïs Baseilhac

『さかさまの世界』は、元々フランスのチームで、フランスのこどもたちの秘密を使って創作したダンス作品です。今回はフランスのスタッフも参加しながら、日本バージョンとして、日本語で、日本のアーティストと創っていきたいと思います。12月にKAATの近くにある幼稚園に出演者の皆さんと行って、こどもたちに秘密を教えてもらいました。私はこどもの秘密や発想力が世界を逆さまに変えることができるのではないかという思いでこの作品を創っています。こどもの力を借りることで、アーティストや観客の「こどもごころ」を揺さぶり、観た方が笑って帰ることのできる作品になると思います。是非劇場にいらしてください。


『さいごの1つ前』

<公演概要>
日程:7月21日(金)~24日(月)
作・演出:松井周
出演:白石加代子、久保井研、薬丸翔、湯川ひな

松井周(作・演出) コメント

今回、『さいごの1つ前』という作品を上演します。これは去年の夏休みに、白石さんが今まで演じたことのない役を演じ、こどもたちと一緒に何かを創れるような作品をやってみたいという想いから生まれました。
コロナ禍でできることは限られましたが、こどもたちと一緒に創っていくシーンを考えたり、ワークショップをしてできた作品を上演中にも登場させたりと、こどもたちと一緒に楽しめる、遊べる作品を創りました。
今年も「遊べる作品」にしたいと思っています。劇場に来てくださった方との間で生まれることをできる限り採り入れて、楽しい作品にしたいと思います。

白石加代子(出演) コメント

22年度初演 撮影:宮川舞子

昨年の再演ということで、皆様との再会に胸を躍らせています。本作に登場する「地獄」などという禍々しい言葉はもちろん、年齢と共に輪郭がなくなっていく記憶や近づいてくる死というものは、やはり深刻で、暗くて、恐ろしいものとして目を背けたくなるものですが、私個人としては、根っからの楽観主義者ということもありますので、楽しく演じ、松井さんの優しい世界観に再び身を委ねるつもりでいます。
『さいごの1つ前』は、お子さんをはじめとする、客席にいらっしゃる皆さん全員と創りあげる作品ですので、今回もどんな素敵な世界にいけるのかしらと、とても楽しみです。


『くるみ割り人形外伝』

<公演概要>
日程:8月5日(土)~13日(日)
作・演出:根本宗子
音楽・演奏:小春(チャラン・ポ・ランタン)
出演:大橋凜乃 / 澤田杏菜(Wキャスト)
中村鶴松、一色洋平、もも(チャラン・ポ・ランタン)、山之口理香子

根本宗子(作・演出) コメント
【KAAT神奈川芸術劇場 2023年度ラインアップ発表 ビデオメッセージより】

『くるみ割り人形外伝』の作・演出を担当します根本宗子です。
KAAT神奈川芸術劇場はいつもわくわくさせてくれるラインアップで、作り手としても観客としてもとても大好きな劇場です。

今回芸術監督の長塚さんからお声かけいただき、キッズ・プログラムの新作を担当することになりました。
チャラン・ポ・ランタンの楽しい音楽に乗せて、舞台芸術の楽しさをこどもたちとそしてかつてこどもだった大人たちと共有できたらと思います。
どうぞご期待ください。