“今月の”優先順位高めです【2023年6月号】

2023.06.01

6月です。もう梅雨入りが始まっていますね。そんな梅雨空をぶち抜くような舞台が今月も多数あります。「なに観ようかな」「なにか観たいな」という方の参考になれるといいなの想いを込めて、今月も「優先順位高めです」です。よろしくお願いします。

俳優・ 高野ゆらこの優先順位高め!

わたしは、演劇に「体験」を求めている。

最近、自分の好きな演劇とはどんなものだろうと考えてようやくしっくりくる言葉が見つかった。

芝居を観る前と観たあとで自分に変化が起こってほしい、その時間その瞬間だけ没頭するのではなくその後の日常まで脅かされてしまうような「体験」がしたい。
平たく言えば“びっくり”したい。

わたしは、驚きのある舞台にであったとき物凄く高揚する。
生身の人間が、その瞬間に起こす奇跡のようなものを求めている。
これはもちろんハプニングを期待しているというわけではなく、積み上げた稽古を否定するわけでもないことを念の為書き加えておく。

さて、わたしと同じような感覚の人が少なからずいるのではないかと思うので今月はこちらを紹介したい。

やみ・あがりシアター実験発表会『あなたがわたしにくれるもの(がたり)』
先日たまたまTwitterのタイムラインに流れてきた出演者募集のツイート、その内容に仰天してしまった。

【出演条件:本当にほしいものが15個以上あること。】

どういうことだろう??概要を読んでみると、こう書いてある。

【創作期間は6月5日(月)からであり、事前の稽古は行わない。事前に行うこととして、出演者はそれぞれ、自分が本当にほしいもので、Amazonのほしい物リストを作成し、実験期間の直前に公開。贈り先はすべて王子小劇場とする。創作期間の1週間で随時届いたプレゼントを、すべて衣装や小道具として作品に登場させるという、新しい形の観客参加型公演である。公演終了後、届いたプレゼントは、リストを作成した本人の「出演料(現物)」となる。】

なるほど、どこを切り取っても“実験”感満載だ。
実験には成功も失敗もつきものだが、前述した『生身の人間が、その瞬間に起こす奇跡』これは見られそうだなと期待している。
実験の結果が楽しみだ。

高野ゆらこ
俳優。次回出演→明後日プロデュース『ピエタ』7月27日(木)〜8月6日(日)@下北沢本多劇場 ほか地方公演あり/ニッポン放送×ノーミーツ 生配信&有観客イベント『あの夜であえたら』10月14日(土)〜10月15日(日)@東京国際フォーラム ホールA
Twitter:@yuracco

俳優・田代明の優先順位高め!

じめじめな梅雨が待ち受ける6月ですが、そんな湿気も吹っ飛ばす作品をご紹介です!

COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」
2020年に世界の映画賞を席巻した同名映画の舞台化。映画の衝撃もまだまだ記憶に新しい今作ですが、今回は舞台を韓国から90年代の関西とし、より身近な感覚で見れるかもしれません。エヴァンゲリオンビヨンドで柿落としを行ったシアターミラノ座の二作目の興行作品。期待が膨らみます。

NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』
野田秀樹率いるNODA・MAPの2年振り書き下ろし最新作。物語の設定は、「“潰れかかった遊園地”を舞台に繰り広げられる “劇中劇(ショー)”のようなもの」らしい(公式HPより)。野田地図6作品目の松たか子さんや「フェイクスピア」主演の高橋一生さん等、今回も戦闘力の強そうなキャストが勢揃い。お二人と野田さんの3人の対談を読んだのですが、お話の内容は秘密のヴェールに包まれたまま…幕が開けてからを楽しみに待ちたいと思います。

音楽劇「ある馬の物語」
トルストイの小説が原作の名作舞台。2020年のコロナ禍での上演中止を経て3年ぶりに上演されます。「この世に生を受けて生きる意味とは?」という普遍的なテーマを軸に、人間という生き物の欲を聡明な馬と対比させ、音楽劇として華やかに描いていきます。…私、来月の本番の関係で絶対にこの作品観れないのです…本当に悔しい〜!

東京の梅雨ってなんでこんなジメジメなんですかね…東京8年目の道産子ですが、いまだに慣れません!!!

田代明
女優・歌手
北海道札幌市出身。東京藝術大学声楽科卒業。演劇、ミュージカル等、舞台を中心に幅広く活動中。
Twitter:@akkarindays

脚本家/演出家・ 萩田頌豊与の優先順位高め!

風が吹き、新緑が芽吹き、虫たちも騒ぎ出し、過ごしやすい季節になってきましたね。
東京にこにこちゃん萩田頌豊与です。
時間が経つということは、少しずつまた季節が変わっていくということなんでしょうね?違いますか?
新しい芝居、まあ芝居に限らず、新しい何かに出会えたらと思います。
全く、出会いの季節とはよく言ったものです。
では参りましょうか。以下6月のお勧め芝居です。
 
劇団普通『風景』
静で物語が運ばれていく快感は唯一無二。
急に爆発したり、急に大きな音楽かけたり、急に人が叫び暴れ出さなくても舞台って成立するんだ。と教えてくれたのは劇団普通さんのおかげです。
石黒さんの作品を観ると、人は書きたくても書けない作品、自分には作れない作品に憧れを抱くんだと、常々思います。あと大学の同期の青柳美希さんが出演します。
大学から遠く離れても同じ場所にいられるのはとても感慨深い。楽しみです。
 
劇団あばば『偶発』
前回オープニングの入り方がめちゃくちゃ格好良かった。
梅木さんは脚本が抜群に上手くて、もっともっと見たくなるような作品を作る素晴らしい人だと思います。
本当にオープニング格好良くて、忘れられない。
指パッチンしながらステップ踏んで、ぐあーっと「始まるぞ!!」って感じで、観てて前のめりになるようなオープニングだったんですけど、文字で伝わるわけないので、伝えるのはここでやめます。どんな場面だって、忘れられないシーンを焼き付けれたら勝ちだと思う。
それが出来る人の作品は外さない。
 
ダダ・センプチータ『たぬき』
前団体「ゆるふ酒」ではシュールコメディを武器にしていたが、ダダ・センプチータは大きく舵を切り、完全な不条理芝居になった。
元々の武器だったシュールコメディは、会話の中にコンパクトにまとめた。
すごい決断だと思う。大胆な思い切りは本当に美しい。
 
モへ組『せいなる』
中野坂上デーモンズではなく、松森モへーさんの個人企画です。
知らない人ばかりで物語を作る試みって凄いです。知らない人が何人もいると思うと怖い。
急に刃物とか振り回す人いたり、火を吹いたりする人がいたらどうするんだろう。
常に実験的に新しい何かに取り組まないといられないんだろうな。ずっと何かに挑戦して、戦い続けてる。本当に凄い人。目の奥あんなに死んでるのに。
 
公社流体力学『ミッシェリーの魔法-1928、ラジオジャック-』
自分が原作の作品なので、シンプルに職権濫用なのですが、7月は自分の作品めちゃくちゃ宣伝するし、開き直って紹介します。
一人芝居でどうあの作品を表現するのか楽しみです。
公社さんは、ある美少女の話を伝承的な語り口で語ったり、ほぼ狂気のようなことをずっとしてる人なので、狂気とこの作品がどう混ざるか楽しみです。
6月3日(土)はアフタートークで僕が出るんですが、人見知りなのでもしかしたら何も喋らないかもしれないです。
 
日本のラジオ『ココノイエノシュジンハビョウキデス
ここの家の主人は病気です。絶対カタカナの方が良いなと思いました。
だって、あんま気持ちのいい言葉ではないからです。カタカナだとスッキリする。
登場人物の不幸に爽快感があるので、屋代さんの作品大好きです。
一度、ゲネを一緒に観させてもらった時、人が死ぬシーンで、あまりに爽快で僕はにやけてたのですが、隣にいた屋代さんも一緒に笑ってて、本当に嬉しかったのをずっと今でも覚えてます。そのときから陰では屋代って呼んでます。
 
盛夏火『カーニバル・アザーワイズ』
オシャレなタイトル。団地で芝居をやってた劇団はもういない。
もう近隣の苦情にビクビクしながら芝居をやる必要もない。ただなんか少しだけ寂しい気持ちもある。
金内さんの作る物語には哀愁がある。それがとても良い。
きっとダメな人なんだろうなという人間たちが物語を作っていく。それがどうしようもなく人間臭くてとても良い。あと金内さんの卑屈さも出てるのも良い。
団地の中で収まりきらなかったものが劇場に移ってどんな作品になるのか楽しみ。
 
あとは、6月24日(土)に劇団「地蔵中毒」所属、落語家の立川がじら入門10周年記念独演会@神田連雀亭
本当に柔らかくて、落語を知らない人でも惹きつける天才的な落語なので、演劇好きな人にオススメなのですが、演劇じゃないから宣伝しちゃダメか。うっかりうっかり。
これにて以上です。芝居って本当に面白いですよね?
演劇の持つ可能性、演劇の持つ力を心から信じてます。
では、夏が始まり、じっとしてなんかいられない7月という月に、お顔合わせできたらなと思います。東京にこにこちゃん萩田頌豊与でした。

萩田頌豊与
脚本家。演出家。
日本で最もチケットの取れる劇団『東京にこにこちゃん』主宰。
7月12日(水)~7月19日(水)下北沢OFF・OFFシアターで「シュガシュガ・YAYA」公演。
1991年1月4日生まれ。
身長193cm
体重110kg
Twitter::@CollinesBar

脚本家/演出家・ 海路の優先順位高め!

海路です。みろって読みます。
今月が終われば今年ももう折り返し。その事実が驚愕過ぎて、寝込みそうです、寝込んだら今年終わりそうな気もします。
てなてなことで、6月の優先順位高めな作品はこちら!!
 
劇団papercraft第9回公演『人二人』
弊団体の、新作公演です。自分、作・演出をやってます。
とある女の概念が、突然もう一人の女と二人で一人になる話です。つまり、私達で私と認識されてしまうお話です。
劇団papercraftの本公演はこれ終わると、約1年先になっちゃうので、ご興味持って下さってる方は是非是非この機会にいらしてー!
会場も横浜赤レンガ倉庫なので、ついでに近くの観覧車にでも乗って帰って下さい。自分は乗ります、絶対に。
 
M&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』
こちら本多劇場にて上演される、岩松了さん作・演出作品。キャストの皆様がとてもとても魅力的で、岩松さんに加えて、主演に黒島結菜さん、井之脇海さん、松雪泰子さん、青木柚さん、そして我らが櫻井健人くんの6人芝居となっていて、もう絶対面白い!!
地方公演もあるみたいなので、皆様ぜひぜひ!
 
WAHAHA本舗「シン・ワハハ」
全体公演はもうやらない、ラストだと聞いていたにも関わらず、2年前にまたやって、今回は「シン」が付いてまたやる全体公演!
10代の時にはじめてWAHAHAの公演を観た時は衝撃でした。あの衝撃を味わわずにいるのは勿体無い!俺の同世代!笑笑
特に10代、20代の方々、是非観てみて!凄い世界が広がってますよ。

海路
脚本家。演出家。劇団papercraft主宰。1999年7月20日生まれ。
最近は映像監督もしてたりします。
主な作品『檸檬』『殻』『Momotaro』などなど。
Twitter:@nonde_miro

ライター・河野桃子の優先順位高め!

6月は、まず2本。どちらも「うう…身に詰まされる……苦しい……でも目が逸らせない……」という作品になりそう。

世田谷パブリックシアターの音楽劇『ある馬の物語』は、トルストイ原作の、ある“まだら馬”の一生を描きます。幸福だった短い時間のこと。そして、彼に降りかかるさまざまな出来事。”「生きる意味とは?」という普遍的なテーマをストイックに問いかける”という紹介文には「そんな大きな命題を……ほんとかい?」と思ってしまうけれど、でも、まだら馬の辿る生涯を思うと、やっぱり生きる意味やその価値について考えてしまう。
その不遇の生涯を演じるのは、成河さん。たとえばミュージカル『スリル・ミー』(2021版)などで人生の様々な時や変化を演じ分けた成河さんに、ぜひ演じてほしい役です。演出の白井晃さんは、普遍的/観念的なテーマの大きさを演劇的な創造力で広げながら具体的な実感をともなう演出に、今作がぴったりだという予感がします。

THEATER MILANO-Zaで上演するCOCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は、大ヒットした韓国映画の舞台化。キャストが発表された時に「な、なんてぴったりな配役!」と興奮したのでした。舞台は、ソウルの下町から日本の関西の下町に置き換えられるそう。演出の鄭義信さんは、これまでに『泣くロミオと怒るジュリエット』でも舞台をイタリアから関西に置き換えて、それが良い効果として、日本に生きる自分にダイレクトに飛び込んできました。今回も、より日本での上演に合った表現が期待できます。

ほか、NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』(ビジュアルが可愛すぎる!)、ハイバイ『再生』(初演から17年で8ver.くらい上演されて続けている『再生』のハイバイver.!)、feblabo×シアター・ミラクルプロデュース『ホテル・ミラクルThe Final』(いろんな作家さんの作品を楽しんで!)も気になります。

河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
Twitter:@momo_com

ライター・古内かほの優先順位高め!

もう6月か…。と一年前も同じようなことを言っていた気がします。
今月とてもたのしみにしているのが、明治座創業150周年記念『水谷千重子50周年記念公演』。明治座さんの150周年の記念イヤーに千重子の公演、というのもすごいなと思いつつ(笑)、芸人やアーティストなど多彩なゲストも含めて、華やかなキャスト陣の顔ぶれにわくわくします(個人的には、この公演のためにニデーン共和国から緊急帰国した御崎進さんのご出演が非常にたのしみです)。製作発表会見からすでにひと芝居始まっていて楽しませてもらいましたが、芝居と歌謡ステージともども、お祭りに参加するような気持ちでチエコミズタニの50周年を祝いたいと思います。
 
太宰治が『ハムレット』を語り直した長編小説を、五戸真理枝さんが戯曲化して上演されるPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』は、これまでにない世界観に出会えそうな予感。劇中では、Mummy-D(RHYMESTER)さん作のラップを、ハムレット役の木村達成さんが披露されるそうなので、こちらも楽しみなポイントです。また、劇中音楽を斎藤ネコさんが担当ということで、音楽の面でも注目して観たい作品です。
 
2019年の初演を観て心を揺さぶられた『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』が4年ぶりに再演。19世紀半ばのアメリカを舞台にした、女性の人権を真正面から描いたミュージカルで、初演時に「こういう題材のミュージカルが観れることがうれしいし、今後も上演してほしい」と思ったことを鮮明に覚えています。過酷な労働条件に立ち向かい、女性たちが権利を求めて闘う姿は、きっと心に響くものがあると思います。また、働く女性たちの友情や連帯にもグッとくるので、ぜひおすすめしたい一作です。
 
5月末に東京公演を観て、「最高!これぞステージと客席の交歓…!絶対多くの人に観てほしい!!」と興奮して劇場をあとにしたGANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『2STEP』が、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演されます。BTSの「Butter」やSixTONESの振付などで活躍するダンスアーティストGANMIと、ダンス巧者の宝塚OGメンバーが競演するダンスライブは、それぞれの確立したかっこよさを発揮しながらも見事な融合をみせ、客席も一体となってたのしめるステージです。東京公演はすでに終演していますが、チャンスがある方はぜひ大阪公演へ。熱気溢れる空間でぜひエンタメのパワーを浴びてほしいです!

古内かほ
ライター。観劇の入り口は小劇場から。近年はミュージカルと宝塚歌劇団を中心に観劇しています。今年はミュージカルのZINEを制作してみたいと思っています。
Twitter:@kahonfuu

ライター・岩村美佳の優先順位高め!

2023年も今月で半分が経過。あれもこれも出来ていないなと焦ったりもしますが、、、今月もミュージカルを中心に劇場を訪れる予定です。いよいよ、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』が開幕します。チケット代に慄きつつ、やはり心待ちにしている舞台。以前、初めてパリを訪れたときに、ここだけは絶対に行ってみたいと、フワフワした心地でムーラン・ルージュを訪れ、ショーを観劇しました(ショーの内容は華やかだけではなく、衝撃の登場に慄きました……)。1889年の豪華絢爛なムーラン・ルージュの世界を、劇場丸ごと楽しめるのかなと、期待しています。
 
オリジナル作品、音楽劇『ダ・ポンテ』も楽しみな作品のひとつ。音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』は、名作オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』を作った台本作家ながら、音楽を書いたモーツァルトは知られていても、なぜここまで知られていないのかと、逆に興味を持ちました。ダ・ポンテという人物がどのように描かれるのか、すでにイメージがありすぎるモーツァルトはどんな風に描かれるのか、彼らの創作課程や、取り巻く人々、新たな物語に出会うのが楽しみです。
 
映画『サニー』の初舞台化作品、ミュージカル『SUNNY』。公開当時、映画を観ていなかったのですが、初めて韓国版を観てみました。大人になったいまだからこそ、わかりすぎることが多くて、これは確かに話題になる映画だなと。80年代の楽曲を使って、ミュージカルになるとどんな作品になるのか確かめに行きたいです。
 
宝塚では8年ぶりに上演される、星組公演 三井住友VISAカード シアター スペクタクル・ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』。抜群の歌唱力を誇る礼真琴さんが率いる、エネルギッシュな今の星組で観られるのも嬉しく、新曲や東宝版で歌われた楽曲が増えたり、客席降りも復活とのこと、あの場面かな……と気持ちが高まります。
 
最後に、『BRANDON LEE ミュージカルシンフォニーコンサート フランケンシュタイン&ベン・ハー』は、ミュージカル『フランケンシュタイン』が好きすぎて、ピアノを弾くわけでもないのに韓国から楽譜を取り寄せたほどの私にとって、嬉しすぎるコンサートです。東京フィルハーモニー交響楽団(東京公演)・関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪公演)を、作曲家イ・ソンジュン(BRANDON LEE)さんが指揮、韓国の『フランケンシュタイン』『ベン・ハー』に出演された豪華スターの来日、日本で『フランケンシュタイン』アンリ/怪物役を演じた加藤和樹さんも出演と、とにかく豪華すぎます!

岩村美佳
ライター。フォトグラファー・ライター。初観劇は小学生の時に観た宝塚。ミュージカルを中心に色々と観劇しています。配信観劇も存分に楽しめるようになりました。超絶猫好き。
Twitter:@nyanyaseri

ライター・中川實穗の優先順位高め!

6月です。雨かアジサイか。劇場は温度湿度が管理されているので快適ですね。

今月楽しみなのは『音楽劇『ある馬の物語』』
ロシアの文豪トルストイの作品を、白井晃さんの新演出で上演されます。出演者は成河さん、別所哲也さん、小西遼生さん、音月桂さんをはじめとする方々。馬の物語ということで、馬をどう表現するのか(振付は山田うんさん)も楽しみなのですが、気になっているのが音楽。演奏者の楽器が4人全員サックスなんですよ。どんな音が鳴るのか興味津々です。内容的にもいま観ておきたいなという気持ちです。

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』はワクワクしています。
木村達成さんに太宰治をぶつけてくれて感謝です!原作小説「新ハムレット」はすごくおもしろいし読みやすいのですが(青空文庫もあります!)、この太宰味の「ハムレット」をキャスト陣がどう演じるのか、五戸真理枝さんがどんな演出をつけるのか、ウキウキしかしていません!

『舞台 キノの旅II -the Beautiful World-』は初演が素敵で今作も期待しています。
キノ(人間)とエルメス(モトラド←バイクの一種)が国から国へと旅していくお話で、初演では、国が変わるたびに舞台上の文化も空気も変わることとか、エルメスのような無機物を人が演じることとか、そういった演劇でしか起こりえないことが大切につくられていたのが印象的でした。今作もきっとそういう舞台になるはず。幕間にも小さなエピソードが描かれたりして、原作(シリーズ作品)の中の一冊に入り込むようです。

山西竜矢さん主宰ピンク・リバティ『点滅する女』の新作公演『点滅する女』も楽しみ。5年前に長女を失い喪失に苦しむ家族に訪れた、ある夏の一幕をブラック・ユーモアを交えて軽妙に描くという作品。取材で稽古場におじゃましたとき、「このなにげない家族のシーンにこれほどドキドキすることがあろうか」と胸をおさえました。会話ややり取りの中であえてスルーされていくものが、少しずつのしかかってくる感覚。劇場で観たらもっとくるんだろうけど、なぜかそこに飛び込んでいきたくなる引力があります。

そして演劇とはちょっと違いますが、太鼓芸能集団「鼓童」が毎年この時期に浅草公会堂で上演する浅草特別公演の、鼓童浅草特別公演2023「いのちもやして」も私の中で優先順位が超絶高いのでぜひ。鼓童は和太鼓を中心にしたパフォーマンスを行う集団で、ビジュアルは硬派な印象ですが、観るとシンプルに楽しい、驚かされる、かっこいい。ぜひ一度体験してほしいです。中でもこの浅草公会堂での公演は毎回温かで、わたしは一番好きです!

中川實穗
ライター。日本の戯曲が多めですが、ジャンル問わずに観ます!
Twitter:@miho_sgt

批評家・山﨑健太の優先順位高め!

5月末にして早くも梅雨突入の趣。低気圧が恨めしい。

6月の優先順位高め1本目は俳優座『この夜は終わらぬ。』。作・演出を手がける伊藤毅は個人的に最も注目している劇作家・演出家の一人だ。昨年は自身のユニット・やしゃごが東京芸術劇場の若手ピックアップ企画である芸劇eyesに選出され、また今年3月には滋企画『K2』(作:パトリック・メイヤーズ)で演出家としての手腕を見せた。社会と人間の割り切れなさを細やかに炙り出す伊藤は老若男女多国籍の人々が集う夜間中学をどのように描くのだろうか。

2本目はM&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』(作・演出:岩松了)。岩松の作品を観るといつも人間というものの不可解さにたじろいでしまうのだが、その不可解さにこそ人間の魅力があるようでもあり、だからこそ岩松作品はやめられない。今回は岩松作品の中でもとびきりの衝撃を受けた『少女ミウ』以来6年ぶりに黒島結菜が出演するとのことで期待は高まるばかりだ。

3本目はシス・カンパニー公演『ヴィクトリア』(演出:藤田俊太郎)。映画監督としても有名なイングマール・ベルイマンの戯曲による大竹しのぶの一人芝居と来たら期待しないわけにはいかない。が、東京公演は当然のごとくすでに完売。チケット発売日をうっかり忘れていた私は当日券チャレンジです。西宮、京都、豊橋公演もあり。

山﨑健太
批評家・ドラマトゥルク。演出家・俳優の橋本清とともにy/nとして舞台作品も発表しています。
Twitter: @yamakenta

ローチケ演劇部_白の優先順位高め!

6月になっちゃいました。年々月日が経つのが早くなる気がします。
さて、そんな6月のわたしの「優先順位高めです」です。

まずはハイバイ『再生』
岩井さんが演出した2015年の快快『再生』、ホント凄かったんです。快快のパフォーマンスはもちろん最高なんですが、美術やKAAT大スタジオの使い方(客席含め)に衝撃を受けました。今回新たなメンバーの文字通りハイバイ版。期待したいです。

次に『COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」』
もう解禁された時から楽しみでした。あの映画の舞台化でしょ。鄭さんでしょ。古田さんでしょ。間違いないっしょって感じで。もう期待しかないです。

そして、公社流体力学『ミッシェリーの魔法 ‐1928年、ラジオジャック‐』
今わたしが激推ししている東京にこにこちゃん萩田頌豊与さん原作です。こちらも期待。

他、最近「面白いよ」ってよく聞く劇団普通『風景』、クスっと笑えるネタが大好きなエトエ第6回公演「THUNDER」、原作大好き舞台『セトウツミ』、こちらも注目劇団papercraft第9回公演『人二人』、これ絶対面白いでしょなゾフィー×金の国×吉住 スリーマンライブ 『でも鹿」などを観たいと思っています。