タカハ劇団 新作公演『おわたり』│主宰・高羽彩からの開幕コメント到着!!

2023.07.05

写真:塚田史香

高羽彩主宰、タカハ劇団の新作公演『おわたり』が7月1日(土)東京・新宿シアタートップスにて開幕した。2008年に上演され鮮烈な印象を残した『プール』から15年。再び、タカハ劇団がホラーに挑む。今作は、1995年夏の小さな集落を舞台に繰り広げられる物語だ。この集落では、その年に海で死んだ者たちの魂があの世へ渡る「おわたり」という1年に1度の祭祀があった。「おわたり」の準備に大わらわの集落に、東京から主人公一行がフィールドワークとして訪れる。「おわたり」を巡り、開いてしまうパンドラの箱。そして、人々の秘密が明らかになっていく。

キャストには、ドラマや映画でも活躍中の早織をはじめ、初期タカハ劇団を支えた盟友であり劇団チョコレートケーキ所属の西尾友樹、話題の舞台への出演が続く田中亨のほか、宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、猪俣三四郎、かんのひとみといった実力派が名を連ねる。社会派劇に定評があるタカハ劇団の新境地を見ることができるはずだ。

また、7月5日(水)19時公演のアフタートークゲストに「ゆる民俗学ラジオ」の黒川晝車氏、浦下拓巳氏の登壇。7月6日(木)19時公演でのアフタートークも追加され、こちらには鈴政ゲン、猪俣三四郎、かんのひとみが登壇。いずれも高羽彩とキャストを交えてのクロストークが予定されている。本作の上演は、7月9日(日)まで東京・新宿シアタートップスにて。

なお、この開幕に際して、主宰であり、脚本・演出を手掛けた高羽彩からのコメントも届いた。

(以下、コメント)

高羽彩 コメント

エンタメやりたいなぁ……と思って、自分の好きなジャンルからホラーを選びました。でも蓋を開けてみたら、エンタメという言葉では片づけきれないさまざまなものを内包した作品が出来上がりました。この懐の深さ、間口の広さがホラーのよいところですよね。そしてこのホラーエンタメを味わい深い俳優の皆さんが、全力で楽しんで作り上げてくださいました。こんなにもカンパニーの全員が前のめりになって作品に挑んでくれるとは思ってもいませんでした。これは間違いなく面白いものになっているということです。是非多くの方にご覧いただきたいです。
初夏の蒸し暑い日、トップスでゾクっと涼しくなってみませんか?