劇団4ドル50セント 週末定期公演 Vol.2『夜明けのスプリット』
丸尾丸一郎&福島雪菜 インタビュー

圧倒的な熱量が生み出す伝説の舞台が幕開け! 

 

秋元 康のトータルプロデュースによって昨年旗揚げされた劇団4ドル50セント。甲組、乙組、丙組の3組に分かれての公演となる週末定期公演Vol.1『夜明けのスプリット』で演出を務めたのは「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎だ。

丸尾「Vol.1では3チームにわけることで、それぞれに責任感が出てきて、劇団員の実力は格段に上がりました」

演劇経験が少ないメンバーが集まるなか、週末定期公演Vol.1『夜明けのスプリット』の乙組でリツコ役として座長を務めた福島雪菜も、その変化を感じていたと話す。

福島「ここまで熱量を持ってなにかに取り組んだのは初めてです。最初はこんなに泥臭くやるのかと、面食らったんですが、座長ということで、チームを盛り上げたり逆に支えてもらったりするうちに、作品に対する責任感がでてきました」

 

好評を博したVol.1に続き、週末定期公演Vol.2は9月14日(金)まで上演される。公演に際し新たな演出に加え、大きく変わった配役を丸尾はこう語る。

丸尾「劇団員と接しながら、このメンバーだったらこの役は大丈夫だろうっていう劇団員を極力選びつつも、思い切ったキャストの配置によってVol.1を経てよりブラッシュアップされた作品に仕上がるのではないかと思います」

 

物語はボーリング場を舞台に高校生の死をテーマにしたもの。その中でジュンの役は、舞台上の緊張を緩和させる役柄なのだが…。

福島「前回のVol.1で演じていた男の子たちを見ていると、ものすごく悩んでいました。稽古では逆に重い空気になってしまったこともあったので、いまからとても不安です(笑)」

いつか伝説として語り継がれるだろう劇団の熱い夏は、すでに始まっている。

福島「劇団員全員が声が枯れるくらい叫びながら稽古に取り組んで、スキルアップして、観にきていただいた方々に、ほんの少しでも何かを感じてもらえるような作品に仕上げたいと思っています」

丸尾「ここまで本気で上を目指すということをはっきり言っている劇団というのは今時珍しいですし、それを実現するために、お芝居も歌もダンスも、より高次のエンターテインメントを目指して活動しているので、将来どこまで行けるかが本当に楽しみです」

 

インタビュー・文/編集部
Photo /村上宗一郎

 

※構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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【プロフィール】
丸尾丸一郎

■マルオ マルイチロウ ’00年に座長菜月チョビとともに「劇団鹿殺し」を旗揚げ。近年は舞台だけでなく、テレビドラマ脚本等活躍の場を広げている。

福島雪菜
■フクシマ ユキナ ’98年生まれ。’10年にavexキラットエンタメチャレンジコンテストでグランプリを受賞し、芸能界デビュー。現在公演中の「夜明けのスプリット」では座長を務める。