ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 Produced by TBS イベントレポート

劇団☆新感線と宮藤官九郎がタッグを組み、360°客席が回転する劇場、IHIステージアラウンド東京で上演される新感線☆RS『メタルマクベス』。現在絶賛上演中のdisc1に続いて、9月15日(土)より同劇場にて上演されるdisc2のイベントが8月14日(火)に東京・赤坂サカス広場にて行われ、ランダムスター／マクベス魔Ⅱ夜役の尾上松也、ランダムスター夫人／ローズ／村木B役の大原櫻子、レスポールJr.／元きよし役の原嘉孝（宇宙Six/ジャニーズJr.）の3名が登壇した。

はじめに「冠徹弥presentsメタルマクベスここがすごい！」と題したdisc1のダイジェスト映像が映し出され、イベントがスタート。その後、3人がステージに登場し、松也から「今日は少しでも『メタルマクベス』の魅力を皆さんに知っていただけるよう、楽しくやっていきたいです！」、大原が「いつもよりは涼しいですが、水分補給を忘れずに、短い時間ですが楽しんでください！」とそれぞれ挨拶した。一方、原は「みなさん、僕に会えて興奮する気持ちは分かりますが、今日は落ち着いて、楽しくやっていきましょう！」と冒頭から笑いを誘う。しかし、後に松也から「松也さん、明日のイベントめちゃくちゃ緊張します…」と緊張を露わにしていたことが暴露された。
『メタルマクベス』という作品に関して聞かれると、松也は「200年後の未来と1980年代の過去が舞台となっており、僕もランダムスターとマクベス魔Ⅱ夜という2役を過去と未来を行き来しながら演じます。脚本の宮藤さんが創る独特の世界観が見事にメタルと融合して、さらにそれを演出のいのうえさんが広げてくださり、唯一無二の作品になっていると思います」と魅力を語った。
続けて原が「王の息子であるレスポールJr.と1980年代のバンドグループ『メタルマクベス』が所属するレコード会社の御曹司・元きよしを演じます。松也さん演じるランダムスターに父を殺されたうえに濡れ衣を着せられるので、舞台上で松也さんとは敵対関係ですが、裏では仲が良いです(笑)」とコメント。

松也が「ランダムスターがやっていることはかなりひどいですが、裏で全てを動かしているのは大原さん演じる奥さんですから」というと、「でもやっているのはこっち（松也）なので」と大原がすかさず切り返し、「こういうところ！こういうところがあるんですよ！」と夫婦関係が垣間見える一幕も。
ピュアで清純なイメージが強い大原が演じるのは、夫であるランダムスターを王にするためレスポール王を殺してと唆す妻、ランダムスター夫人。「一見すると、とんでもない悪女に見えますが、おそらく女性は誰もが持っている感情ではないかなと思います。日常生活の中では出さない感情であっても、誰しもが自分の欲を満たすためなら何でもしてやるという気持ちがある気がしています。『マクベス』という作品が長年愛され続けているのは、こういった登場人物の人間的な部分に共感していただけているからではないかなと思います」と熱く語った。
そんな強い奥さんに対して「手のひらどころか指の先でコロコロ転がされています」と松也がジェスチャーを交えて答えると、原も「櫻子さんが（悪女を）すごく自然に演じられているので、プライベートでもそういう一面があるのかなって…疑いが出てきますね」と便乗。大原が「やめて！普段は清純です！」と笑顔で一喝すると「自分で言うのはなかなか恥ずかしいぞ！」と松也が指摘し、会場が笑いで包まれた。イベント後半では、大原と原が本番で歌う楽曲のさわりの部分を披露。まず、大原が「魔女の予言」を高らかに歌い上げ、会場一帯に美声が響き渡る。続けて原が「明けない夜は長い」をキレッキレのダンスに合わせて披露するが、歌唱部分が「明けない夜は長いっ♪」のワンフレーズで終了し、「短っ！」と自らツッコミを入れていた。
ラストは3人で劇中歌「きれいは汚い、ただしオレ以外」を披露。本番ではランダムスターが1人で歌う楽曲のため、3人で歌うのはこれが最初で最後。トラブルがあり一時中断したものの、ファンからの質問に回答するなど松也が機転を利かせた対応で場を盛り上げた。その後、満を持して披露されたパフォーマンスで、3人は圧巻のダンスと美しい歌声で観客を魅了。会場中から溢れんばかりの拍手と歓声が沸き上がり、本番への期待がより一層高まった。