『FORTUNE』(2020)、『セールスマンの死』(2022)、『桜の園』(2023)に続くショーン・ホームズ日本演出 第4弾ついに開幕!!
3月8日(金)に東京芸術劇場 プレイハウスにて、PARCO PRODUCE 2024『リア王』が開幕しました。東京公演を皮切りに、新潟・愛知・大阪・福岡・長野と巡演いたします。
2022年段田安則主演『セールスマンの死』で、高度経済成長期の資本主義の歪みを重ね合わせた斬新な演出により、日本の演劇ファンを唸らせたショーン・ホームズ。その『セールスマンの死』で、第30回読売演劇大賞 最優秀男優賞、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞に輝いた日本演劇界の至宝・段田安則。ショーン・ホームズと段田安則が、再びタッグを組んでの次なる挑戦は、シェイクスピア4大悲劇のひとつ『リア王』です。
舞台のみならずテレビ・映画の世界でも変幻自在に活躍、押しも押されもせぬ日本を代表する俳優である段田安則が、自身のキャリアにとってエポックメイキングとなった『セールスマンの死』に続いて、生来の気性の荒さと老いから、娘たちの腹の底を見抜けず、悲嘆と狂乱の内に哀れな最期を遂げるリア王に挑みます。
共演者にも小池徹平、上白石萌歌、江口のりこ、田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子、秋元龍太朗、中上サツキ、王下貴司、岩崎MARK雄大、渡邊絵理、高橋克実、浅野和之と魅力あふれる実力派俳優たちが結集いたしました。舞台、映像と幅広く活躍する素晴らしい俳優たちで贈る、家族や権力、忠誠心、裏切り・・・思惑が渦巻く『リア王』。どうぞご期待ください。
開幕に先駆けて開催されたプレスコール&初日前会見のコメントが到着しましたので掲載します。
コメント
段田安則
ついに『リア王』が始まります。これまで数々の名優たちが演じてこられた、シェイクスピアの名作ですが、稽古中は、とても高い山のようにも感じられて、その頂上に登るのは大変でした。でも、とても感性が合う演出のショーンさんや共演の皆さんと一緒に、過去の『リア王』とはまったく異なる、新しい感覚の舞台を作り上げられたと思っています。これまで見たこともないような、新たな『リア王』をぜひご覧頂きたいです。
小池徹平
ショーンさんは、斬新な演出をされますが、1人1人に優しく懐の大きい方で、寄り添ってくださる一面もあって、みんなが信頼していて、段田さんがおっしゃったように一つのゴールに向かって登っていくような団結力が生まれる素敵な演出家だと思います。真っ白な世界からどう変わっていくかワクワクをすごく感じる舞台セットですし、よりシンプルなセットだからこそ、生々しいお芝居だったり迫力が伝わると思いますので、ぜひ劇場で体感してほしいと思います。
上白石萌歌
ついに本日開幕ということで、武者震いしております。ショーンさんの演出で、今までに見たことがない『リア王』になっていて、幕開けから、これがリア王なんだとびっくりされる方が多くいると思います。新たな『リア王』を目撃してほしいです。ショーンさんの演出を受けるのは初めてで、古典的な戯曲に、ショーンさんならではの現代的な風を吹かせていて、今回どんな風を浴びられるのだろうとワクワクしておりました。白い空間や壁に文字を書いたり消したりなど演出が斬新で、現代的なようで、自分がどこにいるか分からないようなそぎ落とされた空間が素敵だと思っています。
江口のりこ
ショーンさんの稽古場は楽しく、お稽古中は充実した日々を過ごしていました。ショーンさんはすごく面白い方で、チャーミングな方だなと思っています。本番を迎えるにあたり、楽しくやれたらいいなと思っております。
田畑智子
とにかく、最後までみんな健康で楽しんで、最後の最後の大千穐楽を笑顔で迎えられたらいいなと思います。ショーンさんの演出と美術のポールさんとご一緒するのは、『FORTUNE』に続き2回目ですが、世界観が壮大です。緻密に計算された角度や位置の演出を受けて、それがはまったときに、すごく楽しかったなという記憶があります。(自分は)出演者ですが、本当に客席から観たくなるお芝居だなと思いますたくさんの方に見ていただけたらいいなと思います。
玉置玲央
『リア王』というダイナミックな戯曲が、ショーンさんの演出によって緻密な作品に仕上がりつつあります。前代未聞のリア王になっていると思いますので、もしよろしければ劇場に足を運んでいただければと思います。段田さんは、どの役に取り組んでいらっしゃるときも、どの現場でご一緒するときも、きちんと芯を持っていらっしゃって、同時にそのお芝居や戯曲の中で役を演じる際に、まるで散歩や泳ぐように、ある種エンジョイして演じられている姿をどの現場でもお見かけしました。その背中を追いかけていこうと思える偉大な先輩だと思います。
入野自由
壮大な戯曲を素敵なキャストとスタッフと一緒につくっていけることを大変嬉しく思っています。演劇でしか体験できないものがここに詰まっていると思いますので劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。
前原滉
ショーンさんの作品に出演するのは4回目ですが、今までで一番大変なんじゃないかなと思っています。早く楽屋で変更点を確認したいくらい変更の毎日なので、この先もっと豊かになっていくと思うので見に来てもらえたらと思っております。
盛隆二
今、この会見のステージに出ていないたくさんのスタッフ、キャストも含めて、その全員で『リア王』という大作に挑んで、本当にいいものが出来上がっていると思います。是非、劇場に足を運んでいただければ嬉しいです。
平田敦子
私が演じる道化役は、段田さんと(高橋)克実さんにくっついている役なので、お二人の胸をお借りして頑張りたいと思います。
高橋克実
真っ白な冒頭の場面から、その後、シーンが変わっていくところを、ぜひ観に来ていただきたいです。今までに見たことがないような展開が待っています。この物語には、老いや親子の問題という普遍的なテーマがあり、400年前と今の自分たちはあまり変わらないと稽古を重ねながら考えていました。実は今朝、娘に些細なことで怒られまして、いつもなら「頑張ってパパ」と背中をたたいてもらうのですが、今日はそれもなく、それだけで芝居に影響が出ております(笑)。娘を持つ男親の気持ちは、昔も今も変わらないのでしょうね。
浅野和之
年長者3人が若い役者の皆さんに交じって毎日刺激を受けながら頑張ってきました。ショーンさんはシェイクスピアを熟知していて、ワンステップを一つずつ登っていくやり方で作品を作っていくので、安心して付いていくことができました。今までに見たことないような『リア王』の新しい扉が開いたのではないかと思っております。是非楽しみにしていてください。
舞台写真