ドラマチックステージプロジェクトVol.2『大脱出2~Escape Run~』|千井野空翔×木村来士×岩崎楓士インタビュー

写真左から)千井野空翔、木村来士、岩崎楓士

昨年12月に上演された、ジュニアによる期間限定ユニット「ミライBoys12」出演の舞台『大脱出~Escape Run~』の再演が早くも決定。4月18日(木)より東京・紀伊國屋ホールにて『大脱出2~Escape Run~』として上演される。さまざまな事情を抱える少年たちが、生活する施設「エスケープハウス」の取り壊しの決定に立ち向かう物語で、彼らがどんな成長を見せてくれるのか…。再演を喜ぶメンバーを代表して、リーダーで主演を務める千井野空翔さん、年上組の木村来士さん、年下組の岩崎楓士さんの3人が、再演に向けての意気込みなどを語ってくれた。

――まずは、舞台『大脱出~Escape Run~』の再演が決まったことを知ったときの心境から教えていただけますか?

千井野 グループに入っていないジュニアだけでやった舞台で、ほとんどが舞台未経験だったので、再演が決まったときは本当に嬉しかったです。みなさんが良く知っている事務所の先輩方の楽曲を使わせていただいたことでも、お客様に喜んでもらえたのかなと。そうやって先輩のやってきたことを引き継げるのがこの事務所ならではの舞台という感じがしますし、そういう部分で僕らの頑張りを認められた気がして、すごく嬉しいですね。

岩崎 僕も再演が決まったときは嬉しかったです!

千井野 嬉しかったな~(笑)。

木村 もう、それしかないよな(笑)。もちろん嬉しい気持ちは大きかったんですけど。初演を超えないといけない、クオリティの面でもっとよくしていかないといけないっていうプレッシャーも同時に生まれました。再演に来てくださるお客様にも、泣いてもらえるような作品にしたいなって。

――泣いていらっしゃるお客様もいらしたんですか?

木村 ちらほらいらっしゃいました。でも、コメディの面が多いから、すぐ涙乾いちゃっていたと思いますけど(笑)。同じ作品ですが、台詞ひとつの言い回しでも成長した面を伝えられたらいいなって思います。

――初演の稽古や公演で特に印象に残っていることは?

千井野 年下組の小学生たちは経験がほとんどないから、舞台の立ち位置を覚えるのだけでも大変で、その中で演技したり踊ったり歌ったりするのはすごく大変だったと思います。その小さい子たちのことをまとめる役割を、僕自身も演技経験がほとんど無いなかで、基本的にひとりでやっていたのですごく苦労しました。

木村 全部お任せしてました。

千井野 まあ、たまたま僕が年長でジュニア歴が長いだけなんですけど、ミライBoysのリーダーをやらせていただいていて。やらなきゃいけないっていう責任を経験できたことは大きいかな。

――千井野さんが楽しかったことや感動したことで印象的なことは?

千井野 う~ん、大変で頭がいっぱいだったから、あまり楽しむ余裕もなかったですけど、楽しかったっていう思いで終われた気はします。その辺の記憶が曖昧なんですけど(笑)。

――岩崎さんが初演で楽しかったことや大変だったことは?

岩崎 稽古場でも舞台と同じ実寸でやっていたのに、実際に舞台に立ったら急に立ち位置がわからなくなったりして、難しかったです。

千井野 楽しかった?

岩崎 楽しかったです!特に(魔物と戦う)ゲームのシーンはめちゃめちゃ楽しかったです。

千井野 ハハハハ!

木村 稽古の最初のほうで、小さい子たちの中に嫌々やっている子が多いように見えたんですけど、稽古を重ねるにつれてだんだんみんな笑顔になって。本番で「このシーン、こんな笑顔出てたっけ?」みたいに、すごく笑えるようになっていて嬉しかったです。その笑顔に負けないように、僕たちもフレッシュにもっとニコニコしないとなって思いましたね。

――先程、初演を超えないといけないという言葉も出ていましたが、再演に向けての課題はなんですか?

千井野 課題か~。やっぱり滑舌ですかね。今もちょっとろれつが回らないんですけど(笑)。

木村 ハハハハ!

千井野 あとは、ワイヤレスマイクではなくフットマイク(注:床に設置するタイプのマイク)なので、ある程度声を張らなきゃいけない部分があって。悲しい演技をするときに声を張るっていうのが難しくて。声のボリュームを落とすっていう手法ができないので、そこをもっと頑張りたいなと思っています。

岩崎 僕も滑舌をもっと良くしたいです。それと、僕の役は最初のほうちょっと暗い感じなんですね。暗い感じだけど声を張るっていうのが難しくて…。そこは次頑張りたいです。

木村 前回は台本を覚えるところから始めたので、人の台詞を聞いて言われたことを受け取って、次の言葉を出すっていうキャッチボールがあまり出来ていなかったなと、この間初演の映像を見て改めて思って。今回は台詞が入っている状態で稽古に挑むので、もっと感情を台詞にのせて、自分の言葉として返すっていうのをしっかり表現力豊かにやりたいなと思います。

――初演を観たお客様や周りの方の反響で、印象に残っている言葉などがあれば教えてください

千井野 小さい子たちをまとめて引っ張ったという、舞台上だけじゃない頑張りを認めてくださった方も多くいて、それが嬉しかったですね。苦労した甲斐がありました(笑)。

岩崎 初めてだったので、お客様の反応を見る暇がぜんぜんなくて、わからないんですけど…。けっこう笑ってくれていたと思います。

千井野 うん、そうだね。

岩崎 今度は、もうちょっと余裕をもって演技をしたいです。

木村 もちろんお客様からの言葉も嬉しかったんですけど、ゲネプロを観に来てくれた井ノ原(快彦)さんや一緒に活動しているジュニアの子たちからの言葉が嬉しかったです。

――井ノ原さんはどんな言葉をかけてくれたのですか?

木村 井ノ原さんは稽古の段階から見てくださっていて、厳しい言葉もいただきました。稽古場の空気がゆるかったときに、それに対して一回強く言ってくださって。そこから、みんなやる気が出て切り替わったので。それを踏まえて、本番を観て褒めてくださったのは、とても嬉しかったですね。

千井野 稽古中も何回も来てくださいましたし、ゲネプロと初日公演両方とも観てくれて。「もうちょっと目線を上にして、ちゃんと顔をお客様に見えるようにしたほうがいいよ」とか、舞台上でのアドバイスをいただきました。

木村 稽古の初日の次の日に、メールをくださったんですよ。「台詞の読み方はいい感じだから、台本を全部入れて次の稽古に挑みな」って。そこからもう、めちゃくちゃ死ぬ気で台本を覚えました。

千井野 うん、僕にも「一歩歩くのも芝居心で」ってメールが来ました。

――改めて、「大脱出2~Escape Run~」という舞台で、それぞれ注目して欲しいところは?

千井野 演技ももちろんなんですけど、途中で挟む歌やダンスのパフォーマンスも観てほしいなと思います。自分の見せ場は…、最初の語りかな。

――すごく長台詞ですよね

千井野 長すぎ!びっくりしました。マジで巻物とかの量なんで(笑)。幕開けのシーンで僕の雰囲気でみんなが引っ張られるから、「俺がちゃんとやらないと」って気持ちは毎公演思っていましたね。

岩崎 全体を観てほしいですけど、僕的にはやっぱりゲームのシーンとか僕が目立っているところを観てほしい(笑)。

千井野・木村 アハハハ!

木村 あの…、芝居はBoysの中で一番上手くできる自信だけはあるので、芝居は僕が引っ張っていければって思うのと。初演が終わってからの3か月間何してたんだって思われないように。成長した姿をちゃんと観ていただきたいなって。芝居は任せてください!

――最後に、公演を楽しみにされている方へ、メッセージをお願いいたします

木村 全身全霊で頑張りますので、期待していてください!

岩崎 再演だから、今度は前よりもっともっといい演技、いい作品にできるように頑張ります!

千井野 初演を観にこられなかった方にも観てくださった方にも、もう一回観たいと思ってもらえる舞台にしたいです。もうひとつ、グループに入っていないジュニアのメンバーだけで作りあげる舞台はなかなかないので、この舞台のひとつひとつがチャンスだと思うんです。だから、3回目、4回目と後輩たちにつなげられるように、初代「大脱出」メンバーとしての嬉しさを胸に、「大脱出」という舞台の価値を上げるように頑張りたいと思います。

取材・文/井ノ口裕子