5月です。もう初夏か?というくらい半袖でいいような日もありますね(ただし日中帯に限る)。今、世間はゴールデンウイーク。一人でも多くの方に舞台に触れていただきたい、そしてその参考になってくれたら嬉しいです、の想いを込めて今月の「優先順位高めです」です。今月も観劇予定でパンパンです。
俳優・田代明の優先順位高め!
みなさんこんにちは、田代明です。
これを書いてる今は雨の日なのですが、GWや、お出かけしたくなるこの季節にぴったりの作品をご紹介していきます!
ミュージカル『ナビレラーそれでも蝶は舞うー』
韓国のポータルサイトにてWEB漫画として連載を開始したナビレラ。読者からの人気が高く、日本版も公開され、また、韓国にてミュージカル版がすでに上演されている今作。
一流のバレエダンサーを目指すチェロク役を三浦宏樹さん。その類稀なる身体能力の高さ、バレエやダンスの美しさはミュージカルファンの皆様はもうご存知かと思います。一度は諦めていたバレエを踊る夢を想いを叶えようとすドクチュル役を演じるのは川平慈英さん。韓国ミュージカルの新たな息吹が芽生えます。
劇団四季ミュージカル『ゴースト&レディ』
藤田和日郎さんの漫画「黒博物館 ゴーストアンドレディ」を劇団四季がミュージカル化。近代看護教育の母と言われているフローレンス・ナイチンゲールと、芝居好きなゴースト・グレイにまつわるファンタジックなラブストーリー。演出はミュージカル『ノートルダムの鐘』を手掛けたスコット・シュワルツ氏。また、今回イリュージョンを担当するクリス・フィッシャー氏は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』での”魔法”も手掛けているステージマジックの世界的エキスパート。見どころ満載の劇団四季の最新オリジナルミュージカルを観に行かない手はありません。
ミュージカルユニットWAO『かえるのロッキンチェア』
2019年以来、約5年ぶりとなる本公演。
「都会の濁流は、二人の若者を巡り合わせた。画家志望の青年、ハルと
ルポライター志望の紬季(つむぎ)。
同じペンを取って
同じ世界を
違うやり方で切り取る二人は
息苦しさの増す路上で
それぞれの居場所を探していた。」
(公式HPより)
都会に馴染みきれない夢を追う若者達の、ある出会いを描いた物語。新作オリジナルミュージカルでキャストが2人だけという、お芝居通な方ほど興味が湧く作品なのではないでしょうか。若い団体ではありますが、美術や音楽等かなり細部までこだわって作られています。
キャスト2人だけで作り出す濃密でありパワフルな演劇空間にどっぷり浸かってみるのはいかがでしょうか。
ということで、職権濫用させていただきました、最後に紹介しました『かえるのロッキンチェア』は田代も出演いたします!日々作品と音楽の素晴らしさに心震わせながらお稽古しています、皆様是非お待ちしております。
田代明
俳優・歌手
北海道札幌市出身。東京藝術大学声楽科卒業。5月3日(金・祝)〜5月5日(日・祝)ミュージカルユニットWAO「かえるのロッキンチェア」7/24(水)〜8/31(土)ミュージカル「ピーター・パン」出演予定。
X(旧:Twitter):@akkarindays
俳優・佐久間麻由の優先順位高め!
今日(4月24日(水))は、雨。ここのところ、外ロケやおでかけの時に、雨が降ることが多くって、その度に、晩夏に上演する、所属劇団の野外公演について、想いを巡らせています。旗揚げ公演でもありました、前回公演は、何度か雨の恵を受けたのですが、中でもゲリラ豪雨が到来した回は、一生忘れないと思います。口を開ければ雨を飲み、目の前は雨で霞み、叫ぶ声はかき消され、辺りはみるみる湖に。あの日あの回を観てくださった方に、その後、何人も出逢えたのですが、初めての出逢いにも関わらず、とても心の距離の近さを感じました。そんなこんな、雨音を聞きながら、5月の高め作品を、つづらせていただきます。
▶︎「画餅」第四回公演『ウィークエンド』/特別公演『天才少年』
待ってました!だいすきな、画餅!新作!!今回もビジュアルが素晴らしいですぅ…。画餅が発表してきた数ある作品の中でも、『サムバディ』の「トランポリン」が大好きなのですが、それ以来になる「画餅×浅野千鶴さん×神谷圭介さん」に、私は楽しみすぎております!
▶︎『テアトロコントvol.67』劇団アンパサンド
まだ、他の出演団体の方々が発表される前(これを書いているのは、4月24日(水)!)ではありますが、アンパサンドの出演が発表された時点で楽しみ値爆上がりです!!まだアンパサンド(&安藤奎さんの作品)を観たことがなくて、これから出逢う方たち、うらやましいです。ぜひ!
▶︎やみ・あがりシアター『フィクショナル香港IBM』
「人は、3人の人に薦められると心と身体が動くのだよ」と、いつかだれかに教えてもらってからというもの、なんとなく、そうかも!と信じているのですが、やみ・あがりシアターは、前回公演の時点で、3人の方に薦めていただいて、、でも都合がつかず…。今回は、是が非でも、と思って息巻いております。
▶︎舞台『未来少年コナン』
大変遅ればせながら、去年初めて、三鷹の森ジブリ美術館に足を運んだのですが、その際、幾多の原画の中でも特に夢中になったのが『未来少年コナン』で、舞台化のニュースは、私にとって大変ホットすぎるタイミングでした!インバル・ピントがどの様に舞台化するのかももちろんすごく楽しみですし、ティザー映像に流れる音楽が大好きで、ワクワクを増幅してくれてます。
▶︎宝宝(1かいめ)長井健一ひとり芝居『おい!サイコーに愛なんだが涙』
どこかで手にしたフライヤーが可愛らしくて、気になっていて、、気になっています。「1かい目」とのことで、勝手に応援。ん?1時間の一人芝居を1日に2回、+ワークショップ…?大応援!!あと、上演場所の名前が、「インストールの途中だビル」…。すごい名前だ。気になりすぎます!!
さあ、書き終えたとて、雨はやまず。今日(4月24日(水))は、満月なんですって。
満月の夜は、人狼ゲームをやるTV番組でよく流れる狼の遠吠えBGMが私の中に鳴り響きます。
お後は何もよろしくないですが、これにて。5月もいい観劇ライブを!
佐久間麻由
俳優・企画制作者。
劇団「スリーピルバーグス」所属。企画ソロユニット「爍綽と」主宰。次回出演作品:スリーピルバーグス第2回〝今度も野外〟公演『タイトル未定』作・演出:福原充則 2024年晩夏
X(旧:Twitter):@mamamayuuuu
公式サイト:https://www.lespros.co.jp/artists/mayu-sakuma/
俳優・片桐美穂の優先順位高め!
あれだけ話題の中心だった桜は、あっという間に散ってて、この前のまでランドセルを背負ってた知り合いのお子さんが中学生になって、「告られた。」とか言ってて、時間の流れに溺れそうになった4月。もう5月ですね。はや〜。
私は、ニッポン放送70周年記念公演『鴨川ホルモー、ワンスモア』の大阪公演を控えております!大阪の皆様、待っててくださいませね!
●劇団スポーツ #10『略式:ハワイ』
劇団スポーツを初めて観た時「同年代が、すごい面白いことしてる!」と嫉妬したのを覚えてます。2年ぶりの本公演は「常夏のハワイに飛び立つ《青春記憶改竄コメディ》」。
主宰の田島実紘さんが、公演に伴い行ったとの「ハワイ旅行記」がnoteにあがってて、初っ端の空港のラウンジからハチャメチャに満喫してて、もうおもろい。桃尻犬で共演した、みんな大好き、てっぺい右利き氏も出演だし、私も早くハワイに行きたい。
●トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団2024年日本公演
男性だけのコメディ・バレエ団「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」。ミュージカルと小劇場のいいとこ取りと言うか、とにかくくだらなくて、楽しすぎる!中学生の頃に出会い、「バレエってこんなに笑って良いんだ!」と衝撃でした。本物の美しさだからこそ魅せられる、圧倒的コメディバレエ。HPの「バレエ団について」を一度読んでみてください。彼らに会いたくてうずうずしちゃいますよ!
あとは、PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』も行きたいし、5月末で閉館のこまばアゴラ劇場での青年団第101回公演こまばアゴラ劇場サヨナラ公演『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』もどこかで行けたりするのかしら。こまばアゴラ劇場への出演は叶いませんでしたが、幾度となく観劇させていただきました!約40年お疲れ様でした!
片桐美穂
役者。ブルーノ・マーズ、藤井風、バレエ、猫をこよなく愛する29歳。
次回出演▶ニッポン放送開局70周年記念公演『鴨川ホルモー、ワンスモア』(原作:万城目学 脚本・演出:上田誠(ヨーロッパ企画))大阪公演:5月3日(金・祝)~5月4日(土)
X:@____obese
Instagram:@katagiri_miho
脚本家/演出家・海路の優先順位高め!
海路です。みろって読みます。
これを書いてる現在、自分が主宰で作・演出を務めている劇団papercraft『空夢』の絶賛公演期間中でして、今月6日までやってるので、ぜひぜひいらして下さい!
てなてなことで、5月の優先順位高めな作品はこちら!!
○マームとジプシー『Dream a Dream』
こちら今年2月の『equal』に引き続きのマーム新作公演。その土地の記憶や過去の風景などを、前回とはまた別の切り口から描いたとのことで、どんな光景が見れるのか、どんな追体験ができるのか、とっても楽しみです。あと個人的に会場であるLUMINE0のロビーで、「四月生まれの、ひび」という展示もあるとのことでそれも楽しみで、マームの世界観に浸れる日が待ち遠しいです!
○劇団東京乾電池『風のセールスマン』
柄本明さんが演出で、別役作品に柴田鷹雄さんが挑むという本作。別役戯曲は好きで結構読んでいるのですが、一人芝居は今まで触れたことがなく、一体どんなワールドが展開されるのかが、とても楽しみな1本です。元々『セールスマンの死』を下敷きに2009年に柄本明さんに書き下ろされた作品とのこと。会場のアトリエ乾電池も行ったことがないので、未知が沢山でウキウキです!
○青年団第101回公演こまばアゴラ劇場サヨナラ公演『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』
こまばアゴラ劇場、ホントに最後の上演作品。何度観に通ったことか。この劇場での観劇体験は、どれも思い出深いものばかりです。駒場東大前から開演ギリギリでダッシュしたり、渋谷から行ったら住宅街に迷い込んだり、それで知り合いの出てる作品観たり。作品は1つの美術から2つの列車の物語が浮かび上がってくるとのことで、この作品が最後に選ばれた理由とかも感じながら観れたらいいな、って思ってます。
海路
脚本家。演出家。監督。
劇団papercraft主宰。アミューズ所属。『檸檬』にて第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。
1999年7月20日生まれ。
X(旧:Twitter):@nonde_miro
脚本家/演出家/俳優・滑川喬樹の優先順位高め!
ゴールデンウィークの予定は仕事と稽古のみです。滑川です。
過ごしやすい爽やかな季節を皆様どのようにお過ごしでしょうか。
外に出たくなる季節ですね。夏は暑すぎて外に出るのが億劫になりそうなので、今のうちに劇場に行くのもいいかもしれません。では5月の優先順位高めです。
『エトエのふれあい祭りvol.2』
すみません。やはり自分の団体を高めにさせてください。
今をときめくコントトリオ「破壊ありがとう」。ぼくの先輩俳優の小野寺ずるさんの1人ユニット「ZURULABO」と「エトエ」を含めた3団体が参加する公演です。演劇、コント、いろいろみれて2,500円。いいと思います。吉祥寺のマジェルカってスペースもとても可愛らしいので是非観に来て下さい。
ダダルズ#4『裂け目BB’』
エトエの公演と丸被りで観に行けないのですが優先順位は高めです。
映像作品を観てから勝手に応援しています。なんてジャンルの表現なのかぼくにはまだよくわかってないのですがよくわからない魅力がたくさん詰まっています。是非エトエとハシゴして下さい。
「画餅」第四回公演『ウィークエンド』/特別公演『天才少年』
いままで欠かさず観てますがいつも面白いってすごいことだなと思ってます。映像にも特化した公演でもあり映像でも楽しませてもらってきました。今回は配信があるかわかりませんがいつも新しい試みを挑戦してる画餅の姿は輝いて見えます。
ストリートシアターフェス『ストレンジシード静岡』
スケジュール的にぼくは観に行けないのですが、ワワフラミンゴ、サファリP、ロロなどが名を連ねていてゴールデンウィークにぴったりです。晴れますように。かといって暑すぎませんように。
宝宝(1かいめ)長井健一ひとり芝居『おい!サイコーに愛なんだが涙』
エトエの公演にも出演して頂いた長井健一さんが一人ユニットを立ち上げその1回目の公演。しかも一人芝居だそうです。新しく何かを始める人の姿は素敵だなと思って応援しています。脚本演出は「かるがも団地」の藤田恭輔さんだそうです。
『KREVA CLASS-新しいラップの教室-』
小林賢太郎さん演出なので観ないわけにはいかないのではと思っております。ラップは普段あまり聞かないですが小林賢太郎さんなので観に行こうかなと思っています。KREVAもほぼ聞いたことないですが小林賢太郎さんなのでやっぱり行こうかなと思っています。
滑川喬樹
脚本家・演出家・役者。
自称武蔵野市代表コントユニット「エトエ」主宰。
次回公演:「エトエのふれあい祭りvol.2」@シェアスペースマジェルカ
X(旧:Twitter):@nametakaki
エトエ公式HP:https://etoe.amebaownd.com/
脚本家/演出家・萩田頌豊与の優先順位高め!
5月になりましたね。
5といえば4の次ですが、そんなことよりも暖かくなってきましたね。
春が芽吹き出して、虫さんも動物さんたちも冬眠から目を覚ます。
そんな季節の到来を心から感じてます。夏真っ盛りってやつですね。
さて、じゃあアイドリングトークも良い感じに温まってきたところで、サウナなだけに、以下5月のおすすめ芝居です。
ローソンチケット演劇部 書記、萩田頌豊与がお薦めさせていただきます。
・やみ・あがりシアター第20回公演『フィクショナル香港IBM』
笠浦さんが書く物語なので、まず間違いが無いです。面白いです
「何みようかなー?気分は映画じゃ無いし、漫画でも無いんだよなー。演劇なんだよなー。」って方は、これでしょうね?
ちゃんとお茶とかはしたことないですが、友人だと思ってます。僕は、人と人は、お茶をすれば友達になれると思ってます。
どうか最後まで無事に完走してください。
・ダダ・センプチータ『眠れない夜の嘘つき』
吉田くんの書く物語はシュールなのですが、温かい作品です。
温かいと言っても生暖かいちょっと人間臭い気持ちの悪い温かみで、それがシュールと相性が非常に良いです。
シュールでナンセンス好きな方。どうぞ。結構ハマると思います。
最近会ってないけど、元気かな?
・劇団スポーツ #10『略式:ハワイ』
青春改竄コメディと書いてありました。
絶対面白いでしょうね。青春改竄して面白くならないはずないんですから。
それを更にこの役者さんたちで改竄するってんだから間違いないでしょうね。
省略されたハワイ。会場は日本のワイキキビーチことOFFOFFシアター。
・GRahAMBox LAST LIVE『グッバイボックスハローズ』
みなみの大地さん。平松治仁さんが今回の作品で脱退だそうです。
これ以降もグレアムズと名前を変え活動は続くと書いてあります。
面白いコントグループです。最後の6人でのGRahAMBoxのコントをぜひ。
・ニガバナ「ニガバナの断片」
はりねずみのパジャマ後、並木くんがついに動きだした。
並木くんの演劇・コントユニット。
第一回公演なのでまるで想像できないですが、東野良平もいる、間違いなく面白いでしょう。
今見たら両日とも完売でした。すいませんキャンセル狙ってください!
・インコさん『スタンダップコメディライブ おはようインコさん その9』
大好きなインコさんのスタンダップコメディです。
僕、インコさんが大好きでして、インコさんのスタンダップコメディ日本1だと思ってて、僕が英語喋れたら、おそらく米1とも豪語できたのですが、英語が喋れず無念です。日本1止まりです。スタンダップコメディ聞いたこと無かったらぜひにオススメです。すげえ人です。
ちょっとだけ胡散臭いですが。その胡散臭さもインコさんの魅力の1つです。これでフォローもバッチリです。
以上です。5月が終わったら、次はいよいよ折り返し地点の6月です。
水泳もターンが大事と聞いております。今年のターンが皆様うまくいきますように。
東京にこにこちゃんこと、萩田頌豊与でした。
萩田頌豊与
脚本家。演出家。
日本で最もチケットの取れる劇団『東京にこにこちゃん』主宰。
1991年1月4日生まれ。
身長193cm
体重110kg
X(旧:Twitter):@CollinesBar
公式HP:東京にこにこちゃん 公式サイト
ライター・井ノ口裕子の優先順位高め!
5月も観たい舞台が盛りだくさん。忙しくなりそうです♪
まずは大好きなミュージカル作品から。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
フランス生まれで、日本版は2010年の宝塚歌劇団による初演から小池修一郎氏が演出を手掛ける名作。過去のロミオ役には、城田優さん、山崎育三郎さん、柿沢勇人さん、古川雄大さん…、ジュリエット役には昆夏美さん、生田絵梨花さん、木下晴香さん、葵わかなさん、伊原六花さん…などなど。『ロミジュリ』をきっかけにステップアップした俳優は数知れず。今作のロミオは小関裕太さんと2.5次元作品で活躍する岡宮来夢さんのWキャスト。ジュリエットはミュージカル『ピーターパン』10代目ピーターパン役でデビューした吉柳咲良さんと乃木坂46の奥田いろはさんのWキャスト。キャストの成長も楽しみだが、とにかく『世界の王』『エメ』など名曲ぞろいで心揺さぶられる最高のミュージカルです。
そして、岸谷五朗&寺脇康文の演劇ユニット・地球ゴージャスの新作。
Daiwa House Special 地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』
作・演出の岸谷さんの深いメッセージが込められたストーリーでありながら、毎回豪華なキャストで、笑いあり歌ありダンスあり激しいアクションあり…、華やかなエンターテインメント満載の舞台が魅力。キャストの中では、特に舞台2作目の中川大志さんに注目しています。
好きな女優さんの舞台も2作品あります。
『虹のかけら~もうひとりのジュディ』
戸田恵子さんの一人舞台。映画『オズの魔法使い』のドロシー役で世界中に知られる、ハリウッドスター、ジュディ・ガーランドの専属代役兼付き人であったジュディ・シルバーマンの物語で、構成・演出は三谷幸喜氏。戸田さんの歌、芝居、語り魅せる一人舞台、楽しみです。
PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』
吉田羊さんが、シェイクスピアの『ハムレット』で主人公を演じます。2021年に女性だけの配役で上演された『ジュリアス・シーザー』で、吉田さんはブルータスを演じて第56回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞するなど絶賛されましたが、実はそれは見逃しており…。今作は演出家の森新太郎氏と再びタッグを組むシェイクスピア作品ということで、是非とも観たいと思っています。
最後に、今月おススメの2.5次元作品です。
「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~
久保帯人による同名漫画が原作。悪霊・虚(ホロウ)を退治する死神の代行者となった高校生・黒崎一護と仲間たちの活躍を描いた剣劇バトルアクション。2005年の初演以来、“ロックと剣劇”をコンセプトに「ROCK MUSICAL BLEACH」として人気シリーズに。8年ぶりに新カンパニーによる新作が上演されます。ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」シリーズを手掛ける児玉明子演出は期待高まります。
井ノ口裕子
ライター。観劇の入口は中学生のときの宝塚。それから観劇は一番の趣味です。小劇場からグランドミュージカルまで、ジャンルは問わず面白そうと思ったら何でも見ます。
ライター・岩村美佳の優先順位高め!
5月は観たい作品が沢山あり、スケジューリングに苦戦しました。
まずは日本発オリジナルミュージカル初演となるミュージカル『この世界の片隅に』。こうの史代さんの原作漫画が、アンジェラ・アキさんの音楽によって、どんなミュージカルが生まれるのかとても楽しみです。キャストもこの世界に寄り添い溶け込みそうな温かな雰囲気を持ちつつ、その表現力には期待しかない皆さん。アンジェラさんが十年前に渡米される時に残した「ミュージカルを作りたい」という言葉が強く記憶に残っていて、こんな未来が待っていたのかと嬉しい驚きです。
そして、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』にも注目しています。今作のメインビジュアルが印象的で見入っています。周囲の人々が向ける視線に気づいているのかいないのか、屈託ないハムレットの笑顔が次第に怖くなってくるような感覚も。吉田鋼太郎さんが新たに描くハムレットの世界、柿澤勇人さんが演じるハムレットに出会えるのが待ち遠しいです。
インバル・ピントさんの新作、舞台『未来少年コナン』は、宮崎駿さんの初監督作品がインバルさんのフィルターを通してどんな世界が生まれるのだろうかとワクワク。
ミュージカル『ナビレラーそれでも蝶は舞うー』は三浦宏規さんの代表作になりそうですよね。三浦さんと川平慈英さんとの化学反応に期待。
新世代キャストによるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、4月末に開幕したDaiwa House Special 地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』も楽しみにしています。
岩村美佳
ライター。フォトグラファー・ライター。初観劇は小学生の時に観た宝塚。ミュージカルを中心に色々と観劇しています。配信観劇も存分に楽しめるようになりました。超絶猫好き。
X(旧:Twitter):@nyanyaseri
ライター・河野桃子の優先順位高め!
演劇でのハラスメントシーンからその後の演劇的展開までずっと印象的だった『怖ぇ劇』から2年ぶりの公演となる、劇団スポーツ #10『略式:ハワイ』。<青春記憶改竄コメディ>ということで、怖くないだろうと…!2017年公演に同名タイトルで初演。
話題になったKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』の再演も、見逃した方はぜひ。今を生きる人の見つめる沖縄。戯曲は『悲劇喜劇』2023年1月号に掲載。戯曲だけでも演劇の立体的な手ざわりを感じられるので、観劇を迷われている方は読んでみてください。
5月は複数作品が観られるイベントも!GWのストリートシアターフェス『ストレンジシード静岡』は屋外で無料のストリートシアターフェス。いつも賑わっていて、カラフルで、外での開放感と空の下でぎゅっとなって見る密着感の両方を感じられて家族で行くのも楽しいです。5月18日(土)~5月19日(日)の「第14回せんがわ劇場演劇コンクール」では、若手の劇団の出場が多く、小劇場のぎゅっとした空間のなかで「な、なんかはちきれそう…!」というワクワクを感じたことも何度か。5/31(金)~6/1(土)には前年のグランプリ受賞公演もあります。
ほか、映像配信に力を入れている「画餅」第四回公演『ウィークエンド』/特別公演『天才少年』を劇場でもおうちでもニヤニヤしながら観たいし、熊本の劇団きららによる「劇団きらら60分劇場〜いつものきららを60分で〜きなこつみ物語」公演の東京・宮崎ツアー(熊本は上演終了)もおすすめです。
河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
X(旧:Twitter):@momo_com
ライター・釣木文恵の優先順位高め!
5月、お笑い界では単独ライブがぐっと増えてきた印象です。単独ライブは演劇における本公演と同じだと思います。月数十公演に出演する芸人さんであっても、単独ライブは特別。気になる人たちの単独ライブは、なるべく見届けたいと思います。
吉本興業「ザ・プラン9東京コント計画」
大阪を拠点に活動する6人組コントユニット、ザ・プラン9。さまざまな芸人さん、時にはミュージシャンなども招き入れ、それぞれの魅力を活かしたコント公演「月刊コント」を定期的に開催しています。そんな彼らが東京を代表するコント師たちとツーマン(スリーマン)ライブを開催。相手はかもめんたる、ダウ90000、ザ・ギース×ラバーガールといった間違いない面々。SNSによるとどうやらこの公演のために稽古をしているもよう。ということは単にそれぞれが持ちネタを披露するのではなく、ここでしか見られない合同コントも見られるのでしょう。楽しみです!
ダンビラムーチョ コント名鑑2024
昨年のM-1グランプリで決勝進出を果たしたダンビラムーチョ。漫才も面白いのですが、2020年から3年連続でキングオブコント準決勝に進出している実力をもつ彼らのコントもまた絶品なのです。そんなダンビラムーチョのコントをまとめて見られる貴重な機会。ボケの大原優一さんの表情と動き、ときに歌声やリズム感。原田フニャオさんによる、脱力系のツッコミ。バカバカしさが極まっている彼らのコント、おすすめです。
今月、演劇では、個人的に、いちばんかっこよくて面白い演劇を上演する団体だと思っている中野成樹+フランケンズによる『ちがう形』があります。ホスト風のアドトラックが街を走って話題となった『歌舞伎町大歌舞伎』の上演も、今からとてもわくわくしています!
釣木文恵
演劇を中心にインタビュー記事などを執筆。最近はお笑い関連の仕事も増えてきました。
X(旧:Twitter):@troookie
批評家・山﨑健太の優先順位高め!
優先順位高めな作品、挙げればキリがないので月3本という縛りを設けているのですが、5月は優先順位高めな作品があまりに多い。絞りに絞って今月は5本です。
1本目はトーマス・オスターマイアー演出『かもめ』。
本国ドイツ・ベルリンの公演ではチケットが入手困難だったという作品がまさかの来日とあれば見逃すわけにはいかない。こちらはふじのくに⇄せかい演劇祭2024の1本ということでストリートシアターフェス・ストレンジシード静岡と合わせて連休は静岡で演劇三昧の予定。
2本目は劇団スポーツ『略式:ハワイ』。
演劇界のパワハラ問題に真っ向から取り組み演劇ならではのやり方でパワハラにノーを突きつけた傑作『怖え劇』は2022年のマイベストの1本。そんな劇団スポーツの久々の公演は「青春記憶改竄コメディ」とのこと。めちゃめちゃ楽しみにしてます。
3本目は中野成樹+フランケンズ『ちがう形』。
中フラひさびさの公演は現役の日本作家の戯曲+古典の「誤意訳」の2本立て×2プログラム。Aプログラムの『EP2(犬の話)』はハムレット第二幕の「ビジネススクール・カラオケボックス・TV討論会・元ヤンキー宅・江戸城」などを舞台にした誤意訳とのこと(一体どんな……?)。他3本はうさぎストライプ大池容子とシニフィエ小野晃太朗の戯曲に中フラの代表作『寝台特急“君のいるところ”号』の上演ということでこちらも楽しみ。
4本目はお布団『破壊された女』。
古典戯曲の翻案を通して現代を抉り他者/キャラクターに対する倫理を問うてきたお布団。今作はお布団としては珍しい完全オリジナル作品の再演だが、それだけにお布団の核の部分が凝縮された作品であることは間違いない。消費・暴力・労働を主題とし観る側も消耗するこの作品のリアリティは、残念ながら初演の5年前以上に身に迫るものになっていると言わざるを得ない。
5本目はKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』。
こちらも2022年のマイベストの1本。岸田國士戯曲賞の最終候補作にも選出された傑作が早くも再演。沖縄で実際に起きた事件に取材したこの作品はしかし、フィクションならではの仕掛けを用いて観客に棘を刺し、語られる物語を単なる悲劇として消費することを許さない。
山﨑健太
批評家・ドラマトゥルク。演出家・俳優の橋本清とともにy/nとして舞台作品も発表しています。
X(旧:Twitter):@yamakenta
ローチケ演劇部_白の優先順位高め!
世はGW真っただ中ですね。なんだかんだと日々観劇予定が入ってます。
そんな5月の「優先順位高めです」の公演は…
まずはこれ。外せません。
「画餅」第四回公演『ウィークエンド』/特別公演『天才少年』。
画餅の公演も4回目。昨年テアトロコントで発表した傑作『天才少年』との特別公演は予定枚数終了ですが、『天才少年』はまたハイクオリティ映像で配信されるはずなので待ちましょう。神谷さんの創る物語は、間と空気感が最高に気持ちがいいんです。何の不安もなく楽しめます。タイトルは『ウィークエンド』ですが、『ウィークデー』のチケットが狙い目です。ぜひ。
そしてこれも、外せません。
『テアトロコントvol.67』劇団アンパサンド。
これを書いている時点で発表されているのは、演劇枠の劇団アンパサンドのみ。でもね、このアンパサンドが出演するっていうだけで、自然と優先順位は高まります。安藤さんの描く「現実からのぶっ飛び」これはもう観た人を必ず驚かせることでしょう。ぜひ。
初見の劇団です。
劇団スポーツ『略式:ハワイ』
前回公演『怖え劇』を見損ねて、満を持してです。観たことないので、間違っているかもしれませんが、きっと前回は怖くて、今回は南国気分になれることでしょう。楽しみ。
GRahAMBox LAST LIVE『グッバイボックスハローズ』も初めて。初めて観るのにラストライブというのが心臓がキュとしちゃいますが、海上学彦さんがいるので面白いに決まっている。
他、やみ・あがりシアター、『エトエのふれあい祭りvol.2』、キ上の空論 獣三作二作め『除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。』、ミュージカル「かえるのロッキンチェア」(田代明出演)、PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』などを観劇予定です。