Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.6『ハムレット』
2019年5月、Bunkamuraシアターコクーンにて上演決定!

2018.10.24

左上から 岡田将生・黒木華・青柳翔・村上虹郎
福井貴一・山崎一・松雪泰子

DISCOVER WORLD THEATREシリーズ初のシェイクスピア劇!
気鋭の英国人演出家 サイモン・ゴドウィン、日本初登場!!

岡田将生、シェイクスピア作品最高峰の難役 ハムレットに挑む!
ハムレットの恋人オフィーリアに黒木華!
青柳翔、村上虹郎、福井貴一、山崎一、松雪泰子ら豪華出演者が集結!!

2019年5月、Bunkamuraシアターコクーンにてシアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.6『ハムレット』の上演が決定。
演出を手掛けるのは、ロンドンを拠点に活動し、現在は、ロイヤル・ナショナル・シアターのアソシエイトディレクターも務める、イギリス人演出家サイモン・ゴドウィン。2016年のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー・プロダクションの『ハムレット』では、アフリカを舞台に置き、黒人俳優がハムレットを演じるという大胆な演出でも注目を集めました。また、ゴドウィンは、ナショナル・シアターが選んだ傑作舞台を各国の映画館で上映するプロジェクト「ナショナル・シアター・ライブ」で、日本でも公開された、レイフ・ファインズ主演『人と超人』の演出家でもあります。

英国のみならず世界中の観客を魅了してきたサイモン・ゴドウィンがついに日本に初登場します!しかも挑むのは、シェイクスピア劇最高峰『ハムレット』。ディスカバー・ワールド・シアターシリーズで初のシェイクスピア劇が河合祥一郎の翻訳で満を持しての上演となります!

国王である父が急死し、後に叔父に殺されたことを知り父の復讐を計画する王子ハムレット役には、テレビ・映画のみならず、『ニンゲン御破算』(2018年6月シアターコクーン)をはじめ、舞台でも精力的に活動し、確かな演技力で観客を魅了する岡田将生。本作が初のシェイクスピア作品となり、中でも台詞量がトップクラスの難役であるタイトルロールに挑みます。宰相ポローニアスの娘でハムレットの恋人オフィーリア役には、記念すべきディスカバー・ワールド・シアター第一弾『るつぼ』(2016年10月)で主役を翻弄する悪女を演じ、映画『母と暮せば』『日日是好日』等、多くの話題作に出演する黒木華。ハムレット役の岡田将生とは、2013年放送のテレビドラマ『リーガルハイ』以来、5年ぶりの共演となります。

ハムレットの母であり、叔父クローディアスと再婚する王妃ガートルード役には、同じく『るつぼ』で強く純粋な妻エリザベスを演じ、NHK朝ドラ『半分、青い。』で主人公の母親役を好演した松雪泰子。宰相ポローニアスの息子で父と妹の復讐に燃えるレアーティーズ役には、劇団EXILEのメンバーで今年6本のドラマに出演予定の青柳翔、ノルウェー王子フォーティンブラス役には、シアターコクーン2016年『シブヤから遠く離れて』で主演を務め、映画で高い演技力を評価される村上虹郎と若手注目株が揃いました。オフィーリアとレアーティーズの父ポローニアス役には、蜷川幸雄、栗山民也、ケラリーノ・サンドロヴィッチら名だたる演出家の作品に出演し、無二の存在感を放つ山崎一。国王を殺害し王位を強奪した叔父クローディアス役には、数々の大型ミュージカルにも出演している実力派福井貴一。ハムレットの親友・ホレイシオ役には、さいたまネクストシアターに所属する竪山隼太。劇中劇で女王役を演じるプレイヤークイーン役に舞台でも精力的に活動する秋本奈緒美をはじめ、ゴドウィンのワークショップから選ばれた精鋭たちが脇を固めます。日本の演劇界を牽引する豪華キャストと、英国演劇界の第一線を走る演出家がどのような邂逅を見せるのか。Bunkamura30周年を飾るにふさわしい本作に、どうぞご期待ください!

 

【ハムレット役:岡田将生コメント】
Q.初のシェイクスピア作品、しかも、世界中の俳優たちが一度は演じてみたいと思っている“ハムレット”役へ最初にオファーが来た時の率直な感想をお聞かせ下さい。

初めて舞台をやらせていただいたのが蜷川幸雄さん演出でした。蜷川さんに君とシェイクスピアをやりたいと言われ、その頃から、いつかシェイクスピアの作品をやりたいと思っていました。舞台をやらせていただく度に、どんどんその気持ちが膨らみ、今回話を頂けた時は飛び跳ねました。


Q.
サイモン・ゴドウィン氏とお会いになっての印象をお聞かせ下さい。

サイモンさんとはワークショップで初めてお会いしたのですが、物腰が凄く柔く、すぐ僕の事を迎え入れてくれました。そのワークショップで僕に教えてくれたのは、とても簡単な事で “芝居は自由だ”その事を改めて教えてもらった気がします。
すごくチャーミングな方で、純粋な目をされていて、真摯にこの方と向き合いたいと思わせてくれる方でした。


Q.
オフィーリア役の黒木華さんには、どのような印象をお持ちでしょうか?

5年前に一度共演させて頂いたのですが、その頃からお芝居に本当に真剣に取り組まれていて、またもう一度共演したいと思っていたので嬉しかったです。芯が強く文学的な印象で、すごく話しやすいので今回は黒木さんと色々話をしながら『ハムレット』という作品を作りたいと思っています。


Q.
本作への意気込みをお聞かせ下さい。
とても大きな役を頂けて光栄ですが、それと同時に恐さもあります。
この役を演じる意味、意義はすでに感じていてこの舞台で自分が更に変化する事を確信しています。
僕が演じるハムレットをどうか皆様に直に見て感じて頂きたいと思っています。


【オフィーリア役:黒木華コメント】
Q.世界中の名女優が挑んできた“オフィーリア”役へ最初にオファーが来た時の率直な感想をお聞かせ下さい。

オフィーリアという役もそうですが、シェイクスピアの作品に参加させて頂く事自体が初めてなので、やっと挑戦できる、という気持ちです。私なりにオフィーリアの気持ちを表現できればと思います。


Q.
サイモン・ゴドウィン氏とお会いになっての印象をお聞かせ下さい。

一緒に面白いものを楽しんで作ってくれそうだな、と思いました。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演出や、作品の立ち上げ方など、一番近くで見て体験できるのが今からとても楽しみです。


Q.
ハムレット役の岡田将生さんには、どのような印象をお持ちでしょうか?

岡田さんとは、ドラマでご一緒したのですが、舞台では初めてなので、今回ご一緒できる事がとても嬉しいです。お芝居に対して、すごく真摯に向き合う方という印象なので、私も必死についていければと思います。


Q.
本作への意気込みをお聞かせ下さい。
自分自身、すごく楽しみにしていた作品であり、サイモン・ゴドウィンさんとのお仕事に今からとてもワクワクしています。シェイクスピアの難しい台詞たちを、胸いっぱいに感じながら、魂をこめて挑んでいければと思います。


【演出:サイモン・ゴドウィン  コメント】
今回日本で初めて作品を演出する機会を頂けたことを光栄に思い、とても楽しみにしています。東京は、長きにわたる演劇の伝統がある、まるで魔法の街です。日本のお客様がシェイクスピアを大事に考えてくださっていることは知っています。ですので、こんなに有名な劇場でこの作品に息吹を吹き込むことができるなんて夢のようです。

『ハムレット』はダークなおとぎ話です。幽霊、悪夢、そして様々な現実がぶつかり合い、恐ろしい破滅を引き起こします。戯曲の舞台設定はデンマークですが、今回のバージョンにおいては、真実とファンタジーが入り混じることになります。ハムレット自身がそうであるように、お客様もこの方向感覚を失ってしまうような世界、「この世の箍(たが)が外れてしまった」(Time is out of joint)、そして私達が「それを正す」(set it right) すべを見出さなくてはならない世界、を体験することになるでしょう。

劇場にお越しいただくお客様には、ヨーロッパの戯曲と情熱的な日本のカンパニーが結びついた、この気分が高揚するような新しいハムレットをぜひ楽しんで頂けたらと思います。

 

【『ハムレット』あらすじ】

舞台はデンマーク。国王が急死し、王の弟クローディアスは王妃ガートルードと結婚し、跡を継いでデンマーク王の座に就く。
父王の死と母の早い再婚とで憂いに沈む王子ハムレットは、従臣から父の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、自ら確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、実は父の死はクローディアスによる毒殺だったと告げられる。
父の復讐を誓ったハムレットは狂気を装う。王クローディアスと王妃ガートルードはその変貌ぶりに憂慮するが、宰相ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。父の命令で探りを入れるオフィーリアを、ハムレットは無下に扱う。やがて、王が父を暗殺したという確かな証拠を掴んだハムレットだが、母である王妃と会話しているところを隠れて盗み聞きしていたポローニアスを刺殺してしまう──。