ノゾエ征爾率いる劇団はえぎわが結成20周年を迎えます。
その新作公演『桜のその薗~ミワクの鳥が踊る町の山の川の果ての鈴鳴る滝で一人龍を征す~』を2019年1月にザ・スズナリにて上演することが決定致しました。
ノゾエ征爾の脚本・演出で、2018年9月に彩の国さいたま芸術劇場にて、60歳以上のシニア出演者750名とともに上演した大群集劇〈ゴールド・アーツ・クラブ〉『病は気から』も大きな反響のうちに終了。
また、三島由紀夫のエンタメ小説『命売ります』の初めての舞台化を、11月にサンシャイン劇場にて控えるなど、演劇界での活躍が止まらないノゾエ征爾の、はえぎわでの渾身の一作にご期待ください。
【コメント】
<作・演出:ノゾエ征爾>
いやはや、20周年です。
ピンと来ていないのですが、どうやら20年、やってたようです。
集団は、不自由なものです。
1人でなんでもかんでもできる昨今においてはなおさらそれは感じます。
しかし、集団であることの不自由さのそばにある「何か」に「何か」を期待しています。
居場所があるのはいいこと。そんな簡単なものでもありません。
そして、継続もまたキツイものです。
転職だって当たり前のように一つの生き方として浸透している昨今です。
しかし、続けている者にしか見えない景色は、続けている者にしか作り出せないと、どこかで信じています。
集団と継続。
この二つ負荷。
キッツいわあ。なんてしょっちゅう思いつつ、
そのそばにある、小さな輝かしいもの。
それはすんごく小さいものかもしれませんが、決してバカにできない輝きであると。
この二つの負荷と、いや、この劇団員の面々と、もうしばらく付き合ってみたいと思っています。
「桜のその薗~ミワクの鳥が踊る町の山の川の果ての鈴鳴る滝で一人龍を征す~」
出演者全員の名前を配してみました。
記念公演で、代表作をやることもよぎりましたが、それはどうも性に合わず。
20年やって、今、何を作るのか。
解散しない集団が作る、解散にまつわる物語です。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
20年の感謝を込めて。
ノゾエ征爾