運命に逆らい、友情を選んだ、あるオオカミとヤギの物語――
出版30周年を迎えた名作絵本を原作とした音楽劇が、日生劇場に再登場!
2024年8月24日(土)、25日(日)に「日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2024」
(主催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場])にて上演する音楽劇『あらしのよるに』が開幕した。
オオカミとヤギ、仲良くなるはずのないふたりが、「食べる側」と「食べられる側」の関係をこえて友情を育む物語。2019年の初演、2021年の再演と、好評を博してきた公演が、きむらゆういち(作)・あべ弘士(絵)による原作絵本の出版から30周年を迎えた今年、新たなキャストを迎えて、再登場。
ゲネプロ(最終稽古)写真と、ガブ役:白石隼也、メイ役:南野巴那、脚本・演出:立山ひろみのコメントを紹介する。
ゲネプロ写真
撮影:曳野若菜
提供:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]
キャスト・演出家コメント
白石隼也<ガブ役>
実にシンプルな舞台セット!俳優たちが森を、風を、雪を、嵐を創り、オオカミとヤギの大冒険が始まります。今回は約二カ月という贅沢な稽古期間をいただき、僕らの『あらしのよるに』を探求することができました。人生は儚いものだからこそ尊いのだと、ガブとメイに教えてもらいました。皆さんも二匹と一緒に大冒険をお楽しみください。
南野巴那<メイ役>
2024年の音楽劇『あらしのよるに』がいよいよ開幕します!胸がほっとあたたかくなる特別な存在、「ひみつのともだち」のお話です。種族の違う二匹が深い友情をどうやって育んでいくのか、お芝居、歌、踊り、美術、照明、そして生演奏で皆さんと「あらしのよるに」の世界を楽しめること、今から楽しみでなりません。ガブとメイが合図を出し合って会う約束をするシーンがあります。二匹がどんどん仲良くなって、楽しさのあまり歌になる。音楽劇ならではの表現が色んな場面で織りなされていて、どの場面も色んなワクワクが散りばめられています。この夏、劇場に来てくださった皆さまの胸に大切な「ともだち」のぬくもりをお届けできますように。一緒に最高の想い出を作りましょう!
立山ひろみ<脚本・演出>
今回再々演という事で、土台のある状態で新たな出演者を含む新しい座組により、意見を出しあいながら挑戦する事が出来ました。稽古場がとても幸福な実験の場になり、たのしくスリリングでした。私自身も開幕がとても待ち遠しかったです。
演者の身体をめいっぱい、良質な音楽をめいっぱい!美術や衣装、舞台照明、音響と、舞台の要素をめいっぱい使って、今、目の前にだけ現れる動き出す絵本のような作品が、今回も新しく生まれたと思います。
舞台だからこそ出来る表現がたくさんあります。顧客のみなさまがいて初めて仕上がるのも舞台のおもしろさの一つ。
音楽劇『あらしのよるに』どうぞおたのしみください!!
あらすじ
ある嵐の夜、ヤギのメイとオオカミのガブは避難した山小屋で偶然出会い、互いの正体に気づかないまま言葉を交わします。翌日「あらしのよるに」を合言葉に再会した二人は、正体に驚きながらも秘密の友達になります。しかしその関係は群れの仲間に見つかってしまいます。
群れよりも友情を選んだ二人は、仲間から離れ、仲良く暮らせるみどりの森を求め、遠く雪山の向こうを目指して旅立ちました……。
本公演は、ニッセイ名作シリーズ公演として、小学生を対象とした無料公演を秋田、札幌、大阪、高松、熊本の5都市にて実施予定。