「絵」と「音楽」と「朗読」が融合した舞台“リーディングアクト”
熱演の岡﨑彪太郎、羽野晶紀、山西惇のハーモニーが心を温かく包み込む。
2024 年 11 月 7 日(木)大阪・松下 IMP ホールで、リーディングアクト『一富士茄子牛焦
げルギー』2024 年上演版が開幕した。
本作品は、画家・絵本作家のたなかしんが 2019 年に新聞連載として執筆し、第 53 回日本児童文学者協会新人賞を受賞した「一富士茄子牛焦げルギー」(いちふじなすうしこげるぎー)を原作とし、河原雅彦が「朗読と演劇の中間」とも言える「リーディングアクト」という特殊な形式で演出。3 人の俳優が“ぼく”と“おとん”と“おかん”を演じ、時に“語り部”や“ぼくの親友”ともなり、朗読の「声」で紡ぐ世界と、キャストが互いに視線や言葉を交わす「演技」で紡ぐ世界の、両方が体感できる作品だ。
初演(2021 年 1 月)、再演(2022 年 12 月)と回を重ね3度目の上演(2023 年 12 月)では新キャストとして、“ぼく”に Lil かんさい(りとるかんさい)の岡﨑彪太郎を迎えた。そして、4度目の 2024 年版では岡﨑彪太郎、“おかん”羽野晶紀が続投し、新たな“おとん”を第 31 回読売演劇大賞(2024 年) 最優秀男優賞を賞した山西惇が演じている。
初日を終えた、岡﨑彪太郎、羽野晶紀、山西惇、演出の河原雅彦からコメントが届いた。
岡﨑彪太郎コメント
初日を終えて、率直にとても楽しかったです。今回は新たに山西さんが加わり、昨年とは違った空気感のある家族で新鮮に演じることが出来ました。お客様の反応も感じることができて、お客様の涙につられて僕もさらに泣いてしまいそうになりました。舞台はお客様を含め、全員で作り上げるものなんだなと改めて感じました。千穐楽まであっという間だとは思いますが、一回一回を大事に演じていきたいと思います。
羽野晶紀コメント
ご覧いただいた方に次々に良い感想をいただいて、あ〜やっぱり良い作品だ!しっかり届けるぞ!とあらためてスタッフ出演者、みんな笑顔で初日スタートできました!毎ステージ、心を込めて演じます!色んな年齢層の方に観てもらいたい!大阪、愛知、東京、と劇場で待ってまーす!
山西惇コメント
無事初日の幕があきました。リーディングアクトという未経験のジャンル、再演を重ねる名作への初参加、とプレッシャーもありましたが、たなかしんさんの素敵な物語をお客様と共有出来た、良い初日だったと思います。何よりお客様の集中力が凄かった!大阪、豊橋、東京と公演は続きます。羽野さん岡崎さんと三人家族で駆け抜けたいと思います。この素敵な物語が多くのお客様の心に届きますように。
河原雅彦コメント
「今年もすっごい面白い」確実にそう断言できます。初演からキャストをちょこちょこ変えつつ今年で四年連続の公演になりますが、これまで面白くなかったことはただの一度もないですね。シンプルに作品がとても優れている。あと、これまで公演に関わって下さった出演者の皆さんも。演出家の僕も毎年楽しませてもらってる感覚です。
新“おとん”に山西さんを迎えた今年の焦げるギーファミリー。ずいぶん心に染みますので、どうぞお楽しみに。
舞台写真
本公演は11月7日~10日に大阪・松下 IMP ホールで開幕し、11月12日に豊橋・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールへツアー後、11月19日~21日に東京・ヒューリックホール東京にて上演される。チケットは以下よりご確認ください。
撮影:須佐一心