石川真澄が手掛ける赤坂大歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」のビジュアルが公開!

大ヒット映画、有名ロックバンドなどの浮世絵で大反響を呼んだ気鋭の画家・石川真澄
2020年5月上演 中村獅童、中村勘九郎、中村七之助出演 新作歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」ビジュアルを手掛ける!!

満を持してビジュアル完成&石川真澄の絵に込めた想いのコメントも到着!

 

2020年5月5日火からTBS赤坂ACTシアターにて、赤坂大歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」を上演します。
この度本公演のビジュアルを手掛けるのは、2015年映画『STARWARS』浮世絵「星間大戦絵巻」で世間の大反響を呼び、『KISS』『David Bowie』など世界的ミュージシャンとのコラボレーションでも知られる気鋭の画家、石川真澄。約3ヵ月の製作期間を経て「怪談 牡丹燈籠」の浮世絵が完成しました!!

 

2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』は、これまで歌舞伎を観たことがなかった方々の関心をも喚起し、客席からは絶賛の嵐!!大成功を収めました。
2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、赤坂大歌舞伎の新たな歴史の1ページが、勘三郎の当り狂言であった『怪談 乳房榎』によって開かれ、現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げました。
2017年4月に上演いたしました5度目となる赤坂大歌舞伎では、蓬莱竜太の作・演出による新作歌舞伎『夢幻恋双紙赤目の転生』を上演。愛した女を幸せにするために転生を繰り返す男の話に、多くの人が感涙しました。

 

今回、約3年の時を経て「赤坂大歌舞伎」が帰ってきました!

タイトルは『怪談 牡丹燈籠』。三遊亭圓朝の長編落語が原作で、三大怪談噺の一つと呼ばれ、明治25年に歌舞伎になって以降、これまで何度も上演されてきた人気の演目です。今回は中村獅童も加わり、脚本と演出には昨年放送されたテレビドラマ版でも脚本・演出を手掛けた源孝志を迎え、原作落語にある人間模様の面白さを再発掘し、新たな解釈も加えた新作に挑みます。男女の愛憎、富を手に入れ狂い出す人生、忠義ゆえに企んだ仇討ち・・・情事とサスペンスまでもが絡み合う人間の煩悩や本質を、今後の歌舞伎界を担う人気役者たちが競演する、令和版の「牡丹燈籠」に、是非ご期待ください!

 

■画家・石川真澄コメント

日本三大幽霊の一人、お露で有名な「怪談 牡丹燈籠」。タイトルに「怪談」とついていますが、その要素は全体の一部の描写にすぎず、物語本来のテーマは、やはり「人間の業」でしょう。
今回のビジュアルは、象徴としてのお露に、人間のもつ業の深さ、怖さを込めて制作しました。手に持つ団扇の柄は、美しいお露の霊を牡丹に見立てているのと同時に、美しい花に引き寄せられる蝿も、惑わす方の牡丹もまた業である、という意味合いも含めています。
「幽霊より、人間の方が恐ろしい」・・・一見、幽霊として描かれたお露の絵から、そんなイメージを感じて取っていただけたら幸いです。