12月になりました。いよいよ2024年最後のひと月となりました。1年あっという間ですね。最後の1ヶ月、渾身の一作に出会えますように、の想いを込めて『今月の優先順位高めです』です。よろしくどうぞ。
俳優・田代明の優先順位高め!
なんてこったもう師走。
今年はなんて早かったんだろうと毎年言っている気がします、田代明です。
今年の締めくくりの厳選作品をどうぞ!
KERA meets CHEKHOV Vol.4/4『桜の園』
今年の8月にもパルコプロデュースで上演されておりました、桜の園。今回はシス・カンパニーとケラリーノ・サンドロヴィッチがタッグを組み、チェーホフの四大戯曲を上演するシリーズ“KERA meets CHEKHOV”の最終章公演としてお届け。ラネーフスカヤ夫人役は天海祐希さんが務められます。YouTubeに公開されている和気藹々とした稽古風景から、どんな桜の園が舞台上に出来上がるのか。12月8日(日)より世田谷パブリックシアターを皮切りに、大阪、福岡に上陸します。
舞台『モンスター』
全くノーマークだった作品なのですが、調べていくうちにどんどんと興味が湧いていき、ご紹介。
家族から十分な愛を受けられず、問題児となってしまった少年とその少年の祖母、そして自分自身も深い闇を抱える新人教師とその教師の婚約者の四人芝居。公式HPに本読みの動画が上がっているのですが、鬼気迫る4名のお芝居に、動画を見終えた瞬間に「あ、この作品絶対行きたい」となりました。
演出の杉原邦⽣さんは些細な違和感すらも決して逃すことなく、徹底的に伝えていくスタイルの方らしく、稽古場レポートからもその緻密な芝居作り、また、そんな中でも役者も演出家も明るく前向きに作品を作っていってる姿が伺える稽古場で、出来上がった作品を目の前にするのが今からとても楽しみです。
こちらは12/18より新国立劇場を皮切りに、大阪、水戸、福岡を周ります。
ミュージカル『next to normal』
日本では2013年に初演を迎え、2022年に引き続きの再演となります。
双極性障害を患った母ダイアナとその家族の物語。私、趣味が精神科医さんのラジオ番組を聴くことなので、心の病関係のお話は敏感に観劇センサーが反応してしまいます。2013年の初演はオフプロードウェイ版をほぼそのまま持ってきた形だったようですが、2022年ver.では日本オリジナル演出・デザインとなり、その再演という事で、2022年に見逃した民としては開幕をとても待ち遠しくしております。
トム・キットの魅力的な音楽により紡がれる彼らの日常は、どこか自分自身の物語として観る事ができるはず。
私はといいますと!
12月12日(木)〜12月18日(水)まで東京キネマ倶楽部にて、ミュージカル『ブルーサンタクロース』に出演致します!
鈴木おさむさん脚本、堀江貴文さん主演・プロデュースの新作ミュージカルとなっております!
心があったかくなるストーリー、美味しいお食事を食べながら観劇するスタイルの作品ですので、お腹も心も幸せいっぱいになりにきて下さいませ〜!
田代明
俳優・歌手
北海道札幌市出身。東京藝術大学声楽科卒業。7月24日(水)~8月31日(土)ミュージカル「ピーター・パン」出演予定。
X(旧:Twitter):@akkarindays
俳優・佐久間麻由の優先順位高め!
おつかれさまの12月!突き刺すような寒さを感じる日々も増えましたねぇ。2024年の観劇納め作品は、もうお決まりですか??まだお迷いのあなた様に、わたくし的12月の優先順位高めをお届けしましょうぞ。ぜひ。
▶︎城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』
12月といえば、城山羊の会の季節。毎年同じ季節に上演ってとっても素敵だなぁなんて思ってます。城山羊の会、わたしももちろん大好きなのですが、ここのところ初めて出逢った方と演劇の話になる度に「好きな演劇は?」と聞くようにしていて…、ほぼほぼ話題にあがるのが城山羊の会なのです。ほんと、もうずっとです!!すごすぎますよね…
▶︎劇団普通『病室』
前回公演『水彩画』も6月の〝優先順位高めです〟でご紹介させていただきました、劇団普通。『水彩画』もとっても面白かったです〜!再再演となる『病室』は未見なのですが、もちろん面白いこと間違いないので、ぜひ、です!
▶︎世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター 贅沢貧乏『おわるのをまっている』
5年ぶりの書き下ろし新作!待ってました、でございます!今作は、<切実でコミカルな「うつコメディ」で人間の「不調」を描く>という。〝うつ〟という言葉にすこし心がギュッとなりそうなところ、公演に寄せた山田由梨さんのコメントには、「不調の人もみれるやさしい公演を目指します」とつづられており、とっても楽しみに!!丁寧な案内文と素敵なイラストが迎えてくれる公演HPをご覧いただいてからのご観劇、おすすめです!
▶︎ヒトハダ番外公演『杏仁豆腐のココロ』
鄭義信さんの作品の中でも『杏仁豆腐のココロ』がだいすき!という方が私の周りに何人もいて…。なので、いまだ未見の今作を情報解禁時から楽しみにしてました!みなさまもぜひ!!
そのほかにも、劇団かもめんたる第14回公演『生ガキと笛』、シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16 -演劇- くによし組『ケレン・ヘラー』、モヘ組『にんじゃすらいむ』、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『再生』、なども気になっております〜!!
それでは、本年2024年も大変ありがとうございました!
メリークリスマス!良い観劇おさめを、そして、良いお年を〜!!
佐久間麻由
俳優・企画制作。劇団「スリーピルバーグス」所属。企画ソロユニット「爍綽と」主宰。次回出演作品→爍綽とvol.2『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!』作・演出:萩田頌豊与(東京にこにこちゃん) @浅草九劇 2025年1月末
X(旧:Twitter):@mamamayuuuu
Instagram:@mayusakuma221
公式サイト:https://www.lespros.co.jp/artists/mayu-sakuma/
脚本家/演出家・海路の優先順位高め!
海路です。みろって読みます。
もう年末だということを信じることができません。きっと嘘でしょう。嘘と誰か言ってほしいです。
てなてなことで、12月の優先順位高めな作品はこちら!!
○世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター 贅沢貧乏『おわるのをまっている』
ついに観れます。約5年ぶりの新作とのことでめちゃめちゃ待ってました。この数年、様々な形でのワークショップを重ねながら自分達のクリエイションを磨いてこられた贅沢貧乏さんの本公演。楽しみでしかないです。主宰の山田由梨さん自身の「不調」の経験をもとに、切実でコミカルな「鬱コメディ」を描きながら、不調な人でも観ることができるやさしい公演とのことで、いったいどんな劇世界なのか、わくわくです。
○城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』
うしろめたさ。何のだろう。タイトルを最初に読んだ時の思ったことでした。作・演出の山内さんのコメントを読んでみると何やら社会派なのか、と思わせておいて、読み進めるとくだらないことなのかと。それは敢えて、とのことなので、敢えて描かれたくだらなさは、いったいどれだけくだらないのか。くだらないものみたさに、気になりすぎてます。出演者も岡部たかしさんの他、古館寛治さんや中島歩さんなど、面白いに決まってる。こちらも楽しみな公演です。
○KERA meets CHEKHOV Vol.4/4『桜の園』
約5年前コロナによって開幕直前で中止になってしまったケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出による『桜の園』が、ついにまた観れる時がやってきました。SNSの呟きによるとどうやら、今回のチェーホフは「所謂」チェーホフを目指してるそうで、演劇の原点にして最高峰の『桜の園』を是非ご覧あれ!
○劇団papercraft 番外公演『ミタココロ』再演版
そして自分が主宰、作・演出を務めております劇団papercraftの番外公演です。再演、といっても昨年1公演だけやってあとは全て中止になってしまったので実質新作です。会場がムリウイというカフェでして、昼と夜の公演で全く違う印象になったりもする小屋です。同時に自分が監督・脚本を務めてた短編映画『実家』の上映会も平日マチネで予定しているので、是非ご来場下さいませ!!
他にもハイバイ20周年『て』や劇団普通『病室』など、注目公演目白押しです!
海路
脚本家。演出家。監督。
劇団papercraft主宰。アミューズ所属。『檸檬』にて第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。
1999年7月20日生まれ。
X(旧:Twitter):@nonde_miro
脚本家/演出家/俳優・滑川喬樹の優先順位高め!
若い頃は好きなものが沢山あったけど歳のせいかそれも少なくなってきて12月もあんまり好きじゃなくなってきました。そんな時期をどう乗り越えるかといえば楽しいことを企画して楽しくするってことしかないよなって思って12月もエトエで公演します。気にかけて頂けたら幸いです。そんなわけで12月も素敵な公演が多いですね。
城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』
今思えば演劇ってこんな面白いんだって初めて思ったのが城山羊の会だった気がします。こういう会話劇をいつか書いてみたいって憧れました。当時それくらい魅力的に僕の目には映りました。その憧れは今なお続いておりますしこれからも続きそうです。いつもタイトルが素敵。
maars inc.『夫婦』
いつだったか芸術劇場でみたハイバイの『夫婦』は随分感動しました。内容はもうほとんど忘れてしまったけど舞台の自由さを感じてこんな演出してみたいって思ったのを覚えています。こちらもやっぱり憧れました。そんなハイバイの『夫婦』をどんな感じに演出するのでしょうか。
シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16 -演劇- くによし組『ケレン・ヘラー』
絶対見に行くつもりで友人にもそう伝えたのですがエトエとどんかぶりで観に行けません。申し訳ありません。でも絶対面白いと思うのでエトエと梯子して欲しい気持ちでいっぱいです。
世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター 贅沢貧乏『おわるのをまっている』
不勉強でまだ観劇したことないのですが近いうちに絶対観ないといかんぞと思ってる団体さんのひとつです。予備知識ほぼゼロで観に行ってみようと思ってます。みんなタイトル考えるの上手ですね。
空間現代『アコースティック・ライブシリーズ 2024』
空間現代がSCOOLで体験できます。アコースティックのセットでのライブとのことでどんな演奏になるのか興味深いですね。あの距離で聴けるってけっこう贅沢なのでは。
『エトエのふれあい祭り vol.3 冬』
今年最後のエトエの公演はただ僕がファンの方々にお声がけし公演が実現しました。ありがとうございます。「ダダルズ」「なかないで、毒きのこちゃん」。この2組の面白さは保証致します。エトエも頑張りますので是非観に来て下さい。
劇団癖者『やさしい夜のはなし』
主宰の下城さんとの繋がりで『エトエのふれあい祭り vol.3 冬』と両方観劇するとチケット代が割引になるというキャンペーンを実施致します。同じ中野なのでお時間ある方は是非梯子して下さい。「なかないで、毒きのこちゃん」の青木さんに期待。
最後の2組はほぼ宣伝になってしまい恐縮ですが散財して楽しむのがナイスな年の越し方と聞いています。ご検討下さいませ。
そしてみなさま良いお年をお迎え下さい。
滑川喬樹
脚本家・演出家・役者。
自称武蔵野市代表コントユニット「エトエ」主宰。
X(旧:Twitter):@nametakaki
エトエ公式HP:https://etoe.amebaownd.com/
脚本家・演出家・俳優・野田慈伸の優先順位高め!
12月の異名について調べてみました。師走の他にも、極月、暮来月などいろいろある中、気に入ったのは黄冬(おうとう)です。晩秋から冬にかけて落ち葉が黄色から橙色に変化する時期という意味みたいです。
散った葉っぱの微妙な色の違いにさえ、情緒を見出すという、渋すぎる感性。
12月はそんな心にじわっと染み渡るような演劇が多い。気がします。
●GAG CONTE LIVE「蕎麦屋のミニ丼を侮るな」
昨年ごろからちょくちょく手伝わさせてもらっているGAGさんの単独ライブです。
GAGのコントはマジで人間。しかも、その目線はなかった、けどわかるぅぅぅ。っていう人間の微細な性(さが)をついたコントが目白押し。微に入り細を穿つとはこのこと。演劇好き、特に会話劇好きにはとことんはまります。涎ダラダラです。
アフタートークゲストにヨーロッパ企画の上田誠さんが来る日もあります。
年末年忘れに最適でしょう。おススメです。
●城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』
上品な大人のわるふざけ。異様な世界なんだけど全然排他的じゃない。城山羊の会を見るたびにあの驚異のバランス感覚に爆笑しながら冷や汗を感じます。
あそこの家族ってちょっと変だよね、と最初は遠巻きに見ていた家族があるとして。しかしいざ関わってみると、え、めっちゃいい人たちだ、楽しいし、優しい。と心を許して家にお邪魔する。そしたら見たことない料理出されて、その家族は美味しそうに食べてる。食べてみると美味しいけど、材料が何か全くわからない。し、聞いても絶対答えてくれない。怖い。
みたいな感覚ですかね。知らんけど。
●世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター 贅沢貧乏『おわるのをまっている』
贅沢貧乏5年ぶりの新作との事。
僕とはおそらく興味の分野も感性も指向も違いそうな贅沢貧乏の作・演出の山田由梨さん。
それでも気になるのは、劇団名やタイトルのつけかたがいちいち面白そうな事。
「おわるのをまっている」声に出して言いたいタイトル。つぶやくように。
逆に言われたいタイトル、かもしれない。そっと、言われたいタイトル。
前に見たときは、しっかりと地に足の着いたテーマをそれでも踊るように軽やかに作品に仕立ててて、風が通り過ぎたような感覚になった気がします。楽しみです。
●maars inc.『夫婦』
ハイバイの「夫婦」を廣川真菜美さんが演出されます。
ハイバイ作品を他の人が演出する、というのは見たことがないのですっごく楽しみ。
「夫婦」は初演を見たとき、あまりにも自分の境遇と同じことが起きすぎていて、他人事として全く見られない作品でした。ハイバイの作品はほんとに自分事のように思っちゃうところがすごいですよね。今度は落ち着いて楽しめたらいいなと思います。
今月はこの4本。
やはり年末はどうしてもてんやわんやですが(てんやわんやって何だこの言葉。変な言葉)、体も心も栄養つけて乗り切りたいっすね。
野田慈伸
脚本家、演出家、俳優。演劇団体『桃尻犬』主宰。
映像作品の脚本やお笑い芸人へのコント演出などいろいろ活動中。
X(旧:Twitter):@naraduke7
ライター・井ノ口裕子の優先順位高め!
2024年の師走も素敵な舞台が上演されますよ。何かと忙しい一か月ではありますが、
ひと時、劇場での非日常の世界を自分にプレゼントしてみては。
まずは、実力派俳優が主演する2作品。
舞台「ヴェニスの商人」
シェイクスピア不朽の名作に草彅剛さんが初挑戦します。演出の森新太郎氏との初タッグというのもワクワクしています。共演キャストも、野村周平さん、佐久間由衣さん、長井短さんなど個性的豊かな俳優陣が揃って、イイ舞台になる予感しかしません。冷酷な高利貸しシャイロックを草彅さんがどう演じるのか期待が膨らみます。
ミュージカル『ライオン』
こちらは、ギター弾き語りによる一人芝居ミュージカルです。シンガーソングライターのベンジャミン・ショイヤーの人生を描いた感動作で、来日版と日本版が上演されます。日本版に主演する成河さんは、もちろん全曲ギター弾き語りを披露。さらに翻訳と訳詞にも参加しているという、成河さんの実力&魅力を存分に堪能できる作品。
今月おススメの2.5次元は、超人気原作の舞台化作品。
演劇【推しの子】2.5次元舞台編
漫画もアニメも大人気の【推しの子】の初舞台化です。描かれるのは第5章「2.5次元舞台編」。まさに、2.5次元で舞台化するしかないエピソードなんです。演出は、原作ファンで2.5次元舞台愛に溢れた中屋敷法仁氏。主演の小宮璃央さんはじめキャストも気合十分の舞台版【推しの子】、楽しみです。
「進撃の巨人」-the Musical-
今年10月にニューヨーク公演を行った“進撃ミュ”。2.5次元人気は世界規模になってきていますね。2023年の初演を見逃しているので、あの世界観が舞台でどう表現されているのか早く観たいです。
井ノ口裕子
ライター。観劇の入口は中学生のときの宝塚。それから観劇は一番の趣味です。小劇場からグランドミュージカルまで、ジャンルは問わず面白そうと思ったら何でも観ます。
ライター・釣木文恵の優先順位高め!
12月といえば『M-1グランプリ』!なのですが、数年前からは女性芸人の賞レース『The W』決勝もありますし、今シーズンはピン芸人の大会『R-1グランプリ』が例年より大幅に前倒しで予選がスタート。お笑い周りも年々気忙しさが増しているような気がします。そんな中で気になる公演をご紹介します。
M-1グランプリ2024決勝体験ライブ
こちらのライブ、数年前から欠かさず通っています。最初の頃は「M-1グランプリ」決勝に行けなかった漫才師たちが決勝と同ルールで戦い、雰囲気だけでも味わおう!というものだったのですが、どんどん規模が拡大し、最近は決勝に出たばかりのファイナリストも複数登場する豪華イベントに。昨年は優勝を争った令和ロマンもヤーレンズも出演しています。このライブ、最大のポイントはモノマネ審査員陣。決勝後わずか数日でその年の審査員が誰に何点をつけ、どんなコメントをしたかを完コピして再現。オール巨人や上沼恵美子ら、すでに退任した審査員のマネをする人たちもいるのですが、過去の発言を踏まえていかにも「らしい」審査を行います。さらに、あまりにも「上戸彩すぎる」加島ちかえさんのMCも見応えがあります。
囲碁将棋単独ライブ2024『曼珠沙華』
11月頭にザ・ギース、末に鬼ヶ島と、コント師たちがそれぞれ結成20周年を記念して開催したライブに行きました。20年という時間に思いを馳せていましたら、年末には20周年イヤーを締めくくる漫才師の単独ライブが。芸歴15年以上を対象とした漫才賞レース『THE SECOND』で決勝進出を果たし、知名度もぐんとアップした囲碁将棋。東京漫才を牽引してきた存在です。高校の同級生である二人が紡ぐ漫才は、型がないというか、バリエーションが豊富というか、どのネタでもどう話が展開するのか読めずにいるうちに惹き込まれています。そんな彼らの、年に一度の新ネタライブ。東京公演は売り切れなので配信か、いっそなんばグランド花月に行くのもありかもしれません。
他に、芸人やミュージシャンが集い、「共感詩」を読み合う『共感百景』も、久々の開催。演劇では初演時、病室にいるときのなんともいたたまれない時間の再現度がとんでもなかった劇団普通『病室』、古舘寛治さんがかなり久々に出演する城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』が楽しみです。
釣木文恵
演劇を中心にインタビュー記事などを執筆。最近はお笑い関連の仕事も増えてきました。
X(旧:Twitter):@troookie
脚本家/演出家・萩田頌豊与の優先順位高め!
いよいよ今年も最後の月こと、12月になりました。
寒いし大変だしで、皆大変だと思いますが、乳酸菌をとってどうか乗り越えて欲しいです。
年末に芝居をやるの皆様大変だと思います。どうかお身体壊さぬように祈っております。
では、ローソンチケット演劇部の今年の活動はこれで終わりです。部員の皆様ありがとうございました。
さあ最後の月の観劇を全力で楽しみましょう。ハッピーニューイヤー。
以下12月お勧め芝居
・破壊ありがとう『祭日前』
お世話になりました木下もくめ氏の破壊ありがとう。お笑いファンも演劇ファンも今、最注目して間違いないです。
安心して注目、拡散ください。今年は破壊ありがとうを是非覚えて終わってください。
・アプレッシブ×実弾生活『re有害なおばけらしさ』
インコ様の有害なお化けらしさ再演です。インコさん最近連絡できずに申し訳ないです。
ドラクエ一緒にやろうね?って言ってもう2年経ちます。改めてこの場を借りて言います。絶対ドラクエ一緒にやろうね?
初演を見てないので、こんな感じなんです!と説明できず申し訳ないです。でもインコさんなので、面白いと思います。
・ヤバい芝居ちゃん『流れる涙は嫌でも止めない』
観劇おじさんで、たまに飯奢ってくれる優しい友達のヤバい芝居が演劇を始めたみたいです。
役者の皆様は実力派の4人なので問題ないでしょう!どんな物語になるか楽しみです。タイトル格好よくてとても良き。さぞ大変だと思いますが、どうか走り切ってください。がんばれー!
・東京マハロ『余白を埋める エリカな人々2024』
主宰の矢島弘一さんが僕の芝居をめちゃくちゃ笑ってたので本当に善い人だと思います。
善い人が作る芝居は誠実で絶対に面白いので自信を持って言えます。
お勧めです。なぜなら僕の芝居をあんな笑ってくれたからです。楽しみです。
・劇団自由研究『ねじれ』
説明が面倒なのでだいぶ省いて言うと、可愛い後輩です。
後輩ですがコメディではないですので、どうかご了承ください。
僕とまるで違って、誠実な子なので、とても誠実な作品だと思います。是非に。
・シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16 -演劇- くによし組『ケレン・ヘラー』
くによし組さんにてっぺい右利きが出演します。
くによし組さん×てっぺいなので無敵だと思います。
すごい作品にすごい人が出たら面白いでしょ。
・カムカムミニキーナ『鶴人』
歴史劇。
カムカムミニキ-ナさんの歴史劇に外れないので、絶対にお勧めです。
大きな声で宣伝します!是非!!!
・前田悠雅『1対1オンラインお話し会』
前田悠雅の1対1のオンラインお話し会です。
1分1枠で、結構ハイスピードに時間が過ぎると思います。
少ない枠数なのでなのでお早めにです。
・立川志らく一門会
今年の締めの落語会に是非。立川がじらがトリ前を務めます。今調べたら膝変わりというみたいです。今調べたので本当かどうかはわからない不確かな情報を置いときます。
これは見逃すわけにはいきません。絶対に要チェックです。大満足な時間、間違いなし。
以上。
今月の超お勧めです。
今年もあっという間の1年でしたね。来年もクビにならない限り、部員として残り続けると思います。宜しくお願いいたします。
来年も皆様の笑顔のお手伝いできたらと思います。
ローソンチケット演劇部 東京にこにこちゃん萩田頌豊与が努めさせていただきました。では、皆様の笑顔と一緒にお別れとさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
萩田頌豊与
脚本家。演出家。
日本で最もチケットの取れる劇団『東京にこにこちゃん』主宰。
1991年1月4日生まれ。
身長193cm
体重110kg
X(旧:Twitter):@CollinesBar
公式HP:東京にこにこちゃん 公式サイト
ライター・岩村美佳の優先順位高め!
2024年師走、、、早いですね、、、あっという間に駆け抜けた一年でした。忙しない12月に特に楽しみにしている作品は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』、絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』、『RUNWAY』です。どれも特別の上演となる舞台で、忘れられない観劇となりそうです。
いよいよ現帝国劇場のフィナーレが迫ってきました。そのクロージング作品でもあるミュージカル『レ・ミゼラブル』。2階席の天辺からみつめるレミゼのステージは、薄暗く吸い込まれるような奥行きを感じます。舞台の上に生きる民衆一人ひとりの叫びに心を震わせる。その叫びに応えるように、集った観客もその列に入りたくなる。革命の中を生きる市井の人々を描く視点が、レミゼならではの見どころだと思います。新たなキャストの皆さんが、どんなふうに生きるのか楽しみです。
絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』は、2020年初演の際の鮮烈な衝撃が忘れ難く、今もあの光景が脳裏に焼き付いています。作品名に“絢爛豪華”とつくように、色彩豊かなビジュアルと音楽、命が迸る人々の生き様に酔うような心地。そして、当時は忍び寄るコロナに対する恐れと不安で心がざわついていました。観劇とは体験なのだと、実をもって経験した機会でした。今年は、初演で「きじるしの王次」を演じた浦井健治さんが主演で「佐渡の三世次」を演じます。浦井さんにインタビューさせていただき、今作への熱い思いを伺いました。浦井さんの『ヘンリー六世』でシェイクスピアに目覚めた身としては、見逃せない思いでいっぱいです。
そして、宝塚歌劇団100周年のトップスターと、その輝きを引き継いだ方々が集結する『RUNWAY』。宝塚OGの皆さんにしか作れないショーステージが大好物です。「え!?こんなスペシャルなことあるんですか!?」と衝撃を受けた情報解禁からトキメキが止まりません!!!
岩村美佳
ライター。フォトグラファー・ライター。初観劇は小学生の時に観た宝塚。ミュージカルを中心に色々と観劇しています。配信観劇も存分に楽しめるようになりました。超絶猫好き。
X(旧:Twitter):@nyanyaseri
ライター・河野桃子の優先順位高め!
12月の公演を眺めていると、クリスマスの作品が多いなぁと賑やかな気持ちになります。そんななかで今月は勝手に、協同創作をテーマにして選びました。
12月5日(木)からは、演出の篠田千明さんとアーティストのたかくらかずきさん、そしてジャワ島出身のナナン・アナント・ウィチャクソノさんがコラボレーションした演劇作品『まよかげ/Mayokage』。インドネシアの伝統的な影絵人形劇をもちいて、何歳の子どもでも観劇できる作品です。
12月6日(金)からは、紛争地域から生まれた演劇シリーズ『亡霊の地』。いまだ続くロシアによるウクライナ侵攻への大規模侵攻のさなか2023年に、ウクライナ人作家によって書かれた戯曲です。
12月13日(金)からは、ダンスカンパニー・ケダゴロの下島礼紗が韓国国立現代舞踊団(KNCDC)に委嘱を受け2021年11月に発表した作品をベースにした新作『黙れ、子宮』と、日本体育大学の歩行訓練/パフォーマンス『集団行動』を、ドイツのリチャード・シーガル/バレエ・オブ・ディファレンスとがコラボする新作が、横浜で上演されます。
12月20日(金)から始まるパルコ・プロデュース2024 PARCO劇場スペシャル版『カタシロ~Relive vol.1~』は、TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の名作シナリオをパルコがプロデュース(おお…!)。近年発足したゲーム事業部とともに、白石加代子さんや七海ひろきさん、木村達成さん、立川志らくさんらさまざまな出演者が「一生に一回しか演じられない」というルールの作品に挑みます。
12月21日(土)からは、ろう者と聴者がともにつくる人形劇を上演している、ラオスと日本の2劇団による『いのちあるもの 闇の中から / ສິ່ງທີ່ມີຊິວິດ ຈາກຄວາມມືດ』。日本側の劇団はデフ・パペットシアター・ひとみ、演出は白神ももこさん(モモンガ・コンプレックス)で、モノと身体によるオブジェクト・シアター(※人のかたちをしていないモノが出演者となる作品)です。
創作者同士の出会いが新たな作品をうみ、新たな作品が観客との新たな出会いをうみ、そして新たな世界との出会いがうまれます。もしピンとくるものがありましたら、ぜひ出会いに行ってみてください!
河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
X(旧:Twitter):@momo_com
批評家・山﨑健太の優先順位高め!
12月といえばクリスマス……ではなく横浜国際舞台芸術ミーティング=YPAMの季節。
私はYPAMフリンジに演出家・俳優の橋本清とのユニットy/nの新作『ゲイ・モノローグ』で参加します。同性婚の法制化も包括的な差別禁止法も未だ実現していないこの日本でゲイ男性として生きるとはどういうことなのかを問う自伝的パフォーマンス。是非ご来場ください。
同じくYPAMのT:>Works『ディドーとエネアス ヘンリー・パーセル作曲の同名のオペラ(1689年)に基づくショー』もチェック。こちらはシンガポールのドラァグクイーンを主演に迎え、日本のドラァグクイーンも参加するショーとのこと。
そして年末は劇団フライングステージ『gaku-GAY-kai 2024 贋作・桜の園。タイトルの通りチェーホフ『桜の園』の二丁目を舞台にした翻案×クィアなショーで締めくくる所存。
山﨑健太
批評家・ドラマトゥルク。演出家・俳優の橋本清とともにy/nとして舞台作品も発表しています。
X(旧:Twitter):@yamakenta
ローチケ演劇部_白の優先順位高め!
今年最後の「優先順位高めです」となりました。個人的も今年は「結構観たな」と感じてます。いろいろあった2024年最後の1ヶ月。観劇納めをしていきたいと思います!
というわけで、今月の「優先順位高めです」です。
梅棒 19th GIFT『クリス、いってきマス!!!』
梅棒はいつだって幸せな気持ちになります。観たことない方になんとか観て欲しい。こんなに面白いのに!だまされたと思って観に行って欲しいです、ほんとに。なんか12月の梅棒行くと年末だな~って思うよね。
ハイバイ20周年『て』
「て」です「て」。名作の「て」です。過去何度も観ていますが、何度観ても違う感覚になる「て」。家族というものを考えさせられる機会が最近あったので、今回もまたぶっささるかもしれません。キャストも一新して新しい「て」、注目です。
シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16 -演劇- くによし組『ケレン・ヘラー』
12月といえば、やはりM-1グランプリが気になって仕方ないですがこちらは女性芸人のお話のよう。不謹慎ネタで活動休止、とか紹介文だけでも面白そうだなって思ってます。
『エトエのふれあい祭り vol.3 冬』
この「優先順位高めです」にも寄稿してくれている滑川さんのコントユニットエトエが、3度目の企画公演。今回は、エトエの他、ダダルズとなかないで、毒きのこちゃん。個性が溢れてこぼれちゃってる3組。気になりますね。
劇団癖者『やさしい夜のはなし』
そんなエトエにもよく出演し、僕が勝手に「エトエの大きい声担当」と(本当に勝手に)思っている下條さん主宰の劇団公演もみたいです。前回のギャル芝居、観たかったんだよな。
ほかにも、まだチケット押さえてないけど、城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』、やっぱり観たいでしょうよぉ劇団普通『病室』なんかもみたいんだよね。今月もいそがしや。みなさま良い観劇納めができますように。
ローチケ演劇部_まるの優先順位高め!
きました!12月!
本日12/1(日)初日の梅棒さんの新作、梅棒 19th GIFT『クリス、いってきマス!!!』とにかく楽しみです!
「笑って泣けて心あたたまるクリスマスファンタジー!」ということで、メインビジュアルとインタビュー記事で役柄等ちょこっとヒントを得たのですが…あとは全く情報を追っておりません!
でもきっと楽しいこと間違いなしなのでとりあえず劇場へ行ってきマス!!!
(現時点の2024年観劇納めは梅棒の予定です)
あとひとつ、11月に観たウーマンリブvol.16「主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本」が12/15(日)までザ・スズナリにて上演中です(12月18日(水)~12月22日(日)大阪公演あり)。
ほんとうにずっと笑っていました。コント6本みたとは思えない、でも6本とも細かな部分まで思い出せるくらい密度の濃い2時間。最近一気に寒くなったので、もう少し”免疫力をアップ”したく、当日券チャレンジ予定です!
せっかくなら気持ちよく1年を終えたい派なので、とにかく楽しく、2025年も健康に迎えられそうな2作品をおすすめします!