
左より・上段)平野啓一郎(原作著者)、上川一哉、知念里奈、鹿賀丈史、上原理生、瀬戸山美咲(脚本・演出)/下段)濱田めぐみ、浦井健治、小池徹平、ソニン
2025年8月に東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて開幕するミュージカル『ある男』の製作発表が5月1日(木)に開催された。当初から発表されていた浦井健治・小池徹平・濱田めぐみ・ソニン・上原理生・上川一哉・知念里奈・鹿賀丈史・瀬戸山美咲(脚本・演出)9名に加えて、原作小説「ある男」の著者である平野啓一郎が登壇し、それぞれが世界初オリジナルミュージカル化への意気込みを語った。さらに、抽選で招待した一般オーディエンス250名に、劇中曲より一幕ラストのデュエットナンバー「暗闇の中へ」を初披露した。
(撮影:田中亜紀)
”ある男”を追い求める男、城戸章良。死んだはずの男、”X”。
時空を超えて二人が交錯する。
ミュージカルだからこそ見ることのできる二人の出会いと真実とは―




平野啓一郎の名作が音楽と共に心を揺さぶるミュージカルに。
彼が教えてくれた私が知らない”わたし” とは―
人間の存在の根源と、この世界の真実を描き、読売文学賞を受賞した長編小説、平野啓一郎/著「ある男」(2018年9月、文藝春秋刊/英訳版“A MAN” も、2020年6月に世界に向けて発売)。
自分は何者か、肩書、人種、国籍など、色々なものを剥ぎ取り本質を見つめた時、残るものは何か。
“ある男”が死んだ時、その男は本当は何者だったのか。
アイデンティティはどこにあるのかと問わざるを得なくなる。
個人を個人として規定するものは、内面なのか、社会的な立場や評価、戸籍などの記録か、血筋なのか。
“普通”の幸せを求め続けた男。
“普通”の幸せを生きているフリをしながら、自分とは何か、もがきながら生きる男。
この物語は、懸命に生きる現代の人々の心に何かを問う時間となる。
製作発表では、城戸章良役の浦井健治とある男・X役の小池徹平による一幕ラストのデュエットナンバー「暗闇の中へ」が初披露された。
終盤には二度目の歌唱とサプライズでオーディエンスへの撮影タイムが設けられ、新作オリジナルミュージカルならではの演出で客席を大いに盛り上げた。
♪「暗闇の中へ」(歌唱者: 浦井健治、小池徹平)



不慮の事故で死んだ男、谷口大祐が全くの別人だった。そんな奇妙な事件を調査することになった弁護士の城戸章良が出会う男“X”。Xがなぜ別人になる選択をしたのか、なぜ、過去を捨てたのか。
章良が真実を追い求める中で出会うXの人生は暴かれるべきなのか。
これ以上の踏み込みが果たして正しいのか。進む先にあるものは暗闇か。
章良とXが互い心理を投げかける一幕ラストのデュエットナンバー。
東京公演は2025年8月4日(月)~8月17日(日)東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて上演、その後広島、愛知、福岡、大阪にて上演予定。








