【番外編】ローチケ演劇部員のロンドン旅行記<3日目>

こんにちは、ローチケ演劇部員(有)です。

ロンドンに滞在中の演劇部員がロンドンの様子をお伝えします。今回は3日目、土曜日のロンドンです。

 

朝から寝坊気味で向かったのはポートベロー・マーケット。映画「ノッティング・ヒルの恋人」で一躍有名になったこの場所は、今やストリートマーケットの聖地。毎週土曜に長い道路を埋め尽くさんばかりに露店が開かれています。ミュージカルもいいけど、せっかくだからロンドンの文化も知っておきたい!ということで雰囲気を満喫してきました。

 

 

そのあと向かったのは、皆さんおなじみミュージカル「アラジン」が上演されているエドワード王子劇場。「アラジン」はディズニー映画を原作にミュージカル化され、ブロードウェイでは大ヒット、日本でも劇団四季が上演している超有名な超人気作品です。

中に入ると、子供連れの多いこと!土曜の昼公演ということもあり、小学生ぐらいの子供連れで観劇しに来ている家族がたくさんいました。小さいころからこんなミュージカルに連れてきてもらえるなんて、舞台が生活の身近となり、生活の一部となっていく未来が見えて感激です・・・!

 

ちなみに、これまでの劇場を見て私がとても気になったのは、この舞台横の席。なんだかリッチな感じがありますよね。おそらく見切れますし値段的にもそれほど高い席ではないようなのですが、このプライベート空間のような位置は素敵だなと思いました。

さて、アラジンは、もう王道のミュージカル、楽しい、楽しくて仕方がありません。キューブリックだとか自主映画とかなんだかんだ難しい顔して語っていても、やっぱりバック・トゥ・ザ・フューチャーが一番面白い映画だよね、という感じ。ミュージカルをよく知らない人でも、言語がわからなくても、ただ純粋に楽しめていい時間だったなあと思えるような作品で、ディズニーの偉大さを思い知りました。

 

そして夜は、おまちかね藤田俊太郎さん演出のミュージカル「VIOLET」が上演されるチャリング・クロス劇場へ。なんとこの日は千秋楽。日本人がロンドンでミュージカルを演出するなんて!と感動し、絶対に観たいと思っていた作品です。

VIOLETは少女時代、事故により顔に大きな傷を負ってしまいます。その傷跡に苦しめられながら生きてきた彼女は望みをかなえてくれる宣教師がいるとの噂を聞き、傷を治してもらおうと遠路はるばる長距離バスで会いに行くことに。その道中で繰り広げられる乗客たちとの交流を通して彼女が得たものとは・・・というストーリー。

 

オフ・ウエストエンドと位置付けられるこの作品では、これまで見てきた作品とはまた違った観劇の喜びがありました。こじんまりとした温かみのある劇場で対面型の客席と、舞台装置をとても上手に活用されていたのが印象的。出演者と近い空間で作品を感じられて、自分がバスの乗客の一人になったかのような気持ちで観てしまいました。

そして音楽もとても素敵でした。最初の歌い出しが少女時代のVIOLETから始まるのですが、歌い出した瞬間に、あ、いいものが始まるぞ、という予感が。ミュージカル「FUN HOME」が大好きな私ですので、おんなじ方が作ったという観客に寄り添うような音楽はとても魅力的でした。

 

ミュージカル「VIOLET」は2020年に日本人版で上演が決定。本場イギリスでの上演を経て、どんな作品になるのか楽しみですね。

 

さて今日は日曜日。世間的にはお休みですが、観劇はまだまだお休みしません。今日は「Matilda」を観劇予定!楽しみです。

 

※お財布ですが、知らない駅で見つかったとホテルまで連絡がありました(カードキーを入れていたので)。中身があるかどうかはわかりませんが、吉報なことに変わりはありません!お財布もいくつかに分けていたので無事過ごせております。あとはひたすら祈ります、、、

 

ローチケ演劇部員