主演:渡辺謙で迎える新生PARCO劇場のオープニング作品第一弾「ピサロ」 新たにアタワルパ役に宮沢氷魚の出演が決定!

2019.09.26


1985年PARCO劇場にて上演した当時、
渡辺謙が演じたアタワルパに宮沢氷魚が挑む!

英国の劇作家ピーター・シェーファーの傑作戯曲『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』。太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王を、粗野な成り上がりのスペイン将軍ピサロとならずもの167人で生け捕りにしてしまうという、インカ帝国征服を主軸にした内容となっており、1985年にPARCO劇場でテレンス・ナップ演出、山崎努主演により上演され、PARCO劇場の功績が語られる時、必ず取り上げられる作品となっています。

今回、本年トム・ストッパードの異色作『良い子はみんなご褒美がもらえる』(堤真一主演)をそのバレエ、オペラ、ミュージカル、演劇といった舞台芸術全てを内包した演出で好評を得たウィル・タケットがこの伝説的な舞台をどう演出するか見ものです。

また、ピサロを務める渡辺謙は、1985年PARCO劇場での上演当時、無名だった渡辺は、太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王アタワルパを、ピサロを演じた山崎努に引けを取らない演技で見事に演じ切り、本作で渡辺謙という名を世に知らせることになりました。

そして、当時、渡辺謙が演じていたインカ帝国の王アタワルパに宮沢氷魚が決定いたしました!
2018年に上演された三島由紀夫最後の長編小説を舞台化した『豊饒の海』では主人公・松枝清顕の生まれ変わりとして登場する飯沼勲(第二部『奔馬』)を「品格」と「純粋さ」と「熱」をもって、その難役を見事に演じました。本年は、現代都市を舞台にしたヒーローの物語の舞台『CITY』では主人公を支える協力者であり物語の要となる役どころを、テレビドラマ『偽装不倫』では、ある事情を抱えながらもヒロインと恋に落ちる役など、多彩な役柄を演じて話題をさらいました。渡辺謙に対峙するインカ帝国の王であり、“太陽の子 アタワルパ”に挑む宮沢氷魚、本作に是非ご期待ください!

なお、全キャスト発表は10月上旬を予定しております。

宮沢氷魚コメント

来年3月に新しく生まれ変わってオープンするPARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾作品に出演できることは光栄ですし、1985年に渡辺謙さんが演じたアタワルパ 役をいただけることは夢のような気がしますし、今から緊張しています。本作を読ませていただいて、こんなにとてつもない膨大なボリュームの脚本は初めてでした(笑)。ですが、全ての台詞に意味があって、言葉に重みがあるので挑戦しがいのある舞台だと思っています。

今回、僕が演じるアタワルパはインカ帝国の王なので、まずは佇まいから堂々としなければと思っています。まだ稽古前なので、
これからどうなっていくのかわかりませんが、自分を“太陽の子”だと信じ、彼を信奉するインカ帝国の民がいるカリスマ性のある役どころの印象があり、どんな王になるのか自分自身ワクワクしています。

演出のウィルさんは、チームづくりを優先して演じやすい空気をつくってくれる。僕もそういったスタイルが好きなので、みんなが自由に参加できる風通しのいいカンパニーにしてくださると思います。これから始まる稽古や本番を心待ちにしています。
この作品はフィクションではありますが、歴史上に起きた事実を元にした内容です。ノンフィクションの要素もあって、観に来てくださった皆さんがある歴史の瞬間に立ちあったような気持ちにもなれると思います。是非劇場に来ていただけるのをお待ちしております。