今年最後の「優先順位高めです」です。新型コロナウイルス感染拡大などもありましたが、4月に復活してからなんとか12月までこれました。ひとえに、毎月書いてくださるみなさま、そして、それを読んでくださるみなさまのおかげです。いつもタイトなスケジュールの中、ページ作成をしてくれている制作スタッフにも感謝。今年の観劇締めはどうしようかな?なんて悩む方々の参考に少しでもなれればいいな。今月から安藤玉恵さん参加です。
俳優・安藤玉恵の優先順位高め!
「”今月の”優先順位高めです」、お呼ばれしまして幸いです、今月から三ヶ月よろしくお願いします。
みたいものがあまりに多いので、12月中に初日を迎える作品を対象に選んでみました。
まず、さいたまゴールド・シアターの最終公演「水の駅」(作・太田省吾/演出・杉原邦生)は行きます。たくさんの感動をいただいたゴールド・シアターの最後をしっかりと目に焼き付けたい。もともと沈黙劇「水の駅」が好きですし、杉原さんがどう演出するのかも楽しみです。
それと、久保井研さん、金子清文さんというわたし的に激渋なキャスティングで気になっている、あんよはじょうず。「地獄変を見せてやる。」。まだ観たことがない話題の劇団なので行ってみたいです。
他には、風姿花伝プロデュース「ダウト ~疑いについての寓話~」、城山羊の会「ワクチンの夜」、ゆうめい「娘」、世田谷パブリックシアター「彼女を笑う人がいても」、PARCO PRODUCE 「海王星」もチェックしております。
せっかくクリスマスなので姪っ子とアニークリスマスコンサートもいいなと思っています。
観劇に入れていいのかわからないけれど、大好きなNTLive (ナショナルシアターライブ)「ジェーン・エア」も行きたいです。
NHKよるドラ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」が放送中ですので、のほほんと見てやってください。
ちょっと早いですが、良いお年をお迎えくださいね。
安藤玉恵
俳優。NHKよるドラ「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」放送中。2022年3月、東京成人演劇部vol.2「命、ギガ長スW(ダブル)」(作・演出:松尾スズキ)宮藤官九郎さんと共演の「ギガ組」に出演予定。。
俳優・山岸門人の優先順位高め!
いよいよ12月!年の瀬!今の所、平穏な日常が戻りつつある雰囲気はありますが、2021年も何だか忘れられない一年となりました。
これを書いている私は今、音楽劇「海王星」のお稽古佳境という所で、12月6日からPARCO劇場で幕を開けます。寺山修司の未発表の戯曲という険しくも楽しい山をカンパニー全員で登っている最中です。お客様の前で演じられる日を楽しみに日々やっております。だもので、12月は中々他のお芝居を観に行ける機会が限られているのですが、気になっているのは、スズナリ進出のゆうめい「娘」ですね。前作が最高で、興奮のあまり、暫く客席から立ち上がれなかったですよ。ゆうめいは観にいくぞ~!
今月で私の優先順位高めは、一先ず最後。半年間ありがとうございました!
山岸門人
俳優。TBS日曜劇場「日本沈没ー希望のひとー」毎週日曜日放送、大友麟太郎役で出演中です。12月6日よりPARCO劇場で音楽劇「海王星」出演。是非に。あと、LINEスタンプも発売中です。
Twitter:@yamagishimondo
俳優・片桐美穂の優先順位高め!
ぐん!と寒くなり、「何で観劇納めしようかな~」なんて考える時期がやって参りましたね。信じられないけど、年末です。
今月は私的には下北沢がアツいです!公演中のgood morning N°5「異常以上ゴミ未満、又は名もなき君へ」ではガッツリ濃い味で満腹の幸せを感じられそうだし、タカハ劇団第17回公演「美談殺人」は延期からの満を持しての公演なんて問答無用で観たいし、ゆうめい2年ぶりの新作「娘」は、どんな緻密で濃密な時間を過ごさせてくれるのか楽しみです!
あ、待って、三鷹もアツいです。
城山羊の会「ワクチンの夜」も忘れちゃいけませんでした。「いつ見るの?今でしょ!」な内容である気がしてなりません!
私が出演いたします、音楽劇「海王星」も12/6に開幕です!天井桟敷結成前に書かれた、寺山修司未発表の作品。詩(言葉)と音楽と身体が織り成す世界に、是非「酔い」しれていただきたいなと思います。
皆様どうぞよいお年をお迎えくださいませ。また来年元気にお会いできますように。
片桐美穂
役者。声が大きくて奔放な「女ジャイアン」的な役回りが得意で、小劇場を中心に活動してます。実際は、店員さんを呼び止められないくらい声が小さくて小心者です。お酒とクラシックバレエがとにかく大好き。12月6日より音楽劇「海王星」(PARCO劇場)出演。
俳優・田代明の優先順位高め!
2021年も残り僅か。今年の締めくくりにこんな舞台はいかがでしょうか。
音楽劇「海王星」は、ドラマ・映画等で大活躍中の俳優、山田裕貴さんが主演の音楽劇。音楽はドレスコーズの志磨遼平さん。物語は、船の出航を待つ人々がホテルに集まり、怪しげなパーティを開催するところから始まるそう……いや、もう、ホテルに集まってパーティって、何かが始まるわくわく感しかない。
もう一つ。『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』「北斗の拳がミュージカルになる」と聞いてから、どんな作品が出来上がるんだろうと楽しみにしていましたが、ついに、ついに幕が上がります。役者の皆様の扮装写真、見ましたか?皆様お目麗しいです、必見です。ワイルドホーンの曲で送るカッコ良すぎるミュージカルが誕生するんだろうなぁとワクワクでございます。
田代明
女優。秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」劇団員。東京藝術大学声楽科卒業。「お芝居の素敵なミュージカル女優さん」と言われる為に、日々いろんな作品を勉強中。そしてシンプルな観劇オタク。
Twitter:@Akari4_50
ライター・中川實穗の優先順位高め!
皆さんがどの作品で観劇納めするのか、とても興味があります。わたしの2021年は『ガラスの動物園』で締める予定です。あの苦しい戯曲(映画版も素敵なのでぜひ)を、あの繊細な役たちを、岡田将生さん、倉科カナさん、竪山隼太さん、麻美れいさんがどう演じるのか。上村聡史さんがどう演出するのか。興味津々。楽しみにしています。そしてその前日、「毎年、締切から解放されるのはこのくらい」と予測してチケットを取ったのは、梅棒13th “RE”WORK『風桶』。身軽に劇場に行って、たくさん笑って、たくさん驚いて、「あ~楽しかった!」って劇場から出て、劇中で流れた曲を鼻歌で歌いながら帰る予定です。想像しただけで嬉しいな。そして『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』はチケット完売ですが書かせてください。日本初演を観たその日から決まってもいない再演の“優先順位高め”をずーっとキープしていた作品なので。亡くなった幼馴染の弔辞を書くためにふたりの思い出を辿っていく、韓国発のふたりミュージカル。切なさや温かさや愛おしさや疑問が混ざり合って、なんとも言えない感情に出合わせてくれたのを覚えています。また再演してくれると信じているので、その時はぜひ。あと一作、先日拝見した『ザ・ドクター』も。この作品の話をしようとすると「医療もの?」と聞かれるのですが、医療ものではなくて、アイデンティティのお話です。観ているとどんどん「少しも見逃してはいけない」「少しも見逃したくない」という気持ちになる作品でした。関東の公演は終わっていますが、各地の公演はまだ間に合いますので、ぜひ。
2021年、大変お世話になりました。2022年が明るい年になりますように。早いですが、よいお年を。
中川實穗
ライター。日本の戯曲が多めですが、ジャンル問わずに観ます!
Twitter:@miho_sgt
ライター・河野桃子の優先順位高め!
12日からシアタークリエで上演される『ガラスの動物園』。1944年に書かれ、世界中で数知れず上演され続けている戯曲です。願いを持ちながらも閉塞感のなかで日々を過ごす家族の様子に、数年前は「古いな…」と印象を持ったこともありました。けれども今、この物語は多くの人の共感するものではないかと思うのです。出演者は岡田将生さん、倉科カナさん、竪山隼太さん、麻実れいさん。魅力的な俳優たちに、演出の上村聡史さん、衣裳の前田文子さん、音楽の国広和毅さん、振付の新海絵理子さんなどなど力強いスタッフ陣。とくに戯曲を知る人に感想を聞いてみたい一作です。東京、愛知、大阪にて。
心待ちにしていたのが、パラドックス定数『vitalsigns』。17日からサンモールスタジオ(新宿御苑前)で始まります。作・演出野木萌葱さんは、最近は劇団外への書き下ろしとして『骨と十字架』(2019年、新国立劇場小劇場、演出:小川絵梨子)や『湊横濱荒狗挽歌』(2021年、KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ、演出:シライケイタ)などがありますが、やっぱり劇団公演をおすすめしたい!野木さんが自分の劇団で、自分の脚本と演出で、劇団員たちと作った舞台の密度とこだわり。その緻密なエンターテイメント性にどっぷり漬かりたい。劇団公演は47回目となりますが、新たなファンが増え続けているのも納得です。
ほか、年末に思いきり楽しみたい!激しいダンスと音楽と笑いの梅棒“RE”WORK『風桶』は17日から東京、大阪、愛知にて。また、19日からは最終公演となるさいたまゴールド・シアターの舞台『水の駅』が始まります。太田省吾さんの無言劇『水の駅』は、沈黙のなかに、人生の時間が呼吸しているのを感じます。それを平均年齢80歳をこえる俳優達が演じるところには、濃密な「生」があるのではないかと予想しています。
河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
Twitter:@momo_com
ライター・古内かほの優先順位高め!
今年最後の「優先順位高めです」になりました。書きながらぐっと年末感が押し寄せているのを感じます。
12月も話題作が目白押しですが、そのなかでも群を抜いて気になるのは『彼女を笑う人がいても』。演出家の栗山民也さんと劇作家の瀬戸山美咲さんのタッグなんて、見ごたえあるに決まっている…!と上演発表時からたのしみにしていました。現代と60年前の安保闘争の時代が舞台ということで、異なる時代が交差するなか、きっと「今」を生きる私たちに刺さるメッセージが強く込められているのではないかと思います。瀬戸山さんの社会を視る眼差しが好きです。あと、これまでミュージカルで目覚ましい活躍をされてきた木下晴香さんが初のストレートプレイに挑戦、というのも注目しているところです。
最近、東宝でリメイク上演がされるようになったこともあり、音楽座の作品が気になっています。公演期間は短いですが、Ongakuza Musical『7dolls』で“大人のファンタジー”を体感できたらな、と思っています。
そして、季節的にもやっぱりこれは観ておかなくちゃ!ということで、新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』を。聞き馴染みのある名曲と共に、ステージからもクリスマスシーズンの煌めきを存分に感じたいなと思います。
今年は昨年に続き、落ち着かない状況下での観劇ライフとなりましたが、舞台を愛する皆様にとって、良き“観劇納め”ができますことをお祈りしています!そして来年も、ステージと客席の“交歓”をたのしみたいと思います。
古内かほ
ライター。観劇の入り口は小劇場から。近年はミュージカルと宝塚歌劇団を中心に観劇しています。今年はダンス公演も積極的に観に行きたいです!
Twitter:@kahonfuu
ローチケ演劇部_白の優先順位高め!
12月です。すっかり寒くなりました。今月は結構気になるのが多くて困りますね。優先順位高めな公演は・・・。前回初めてみた公演が素晴らしかった、ゆうめい「娘」は絶対行かねばと思っています。お久しぶりのマームとジプシーに範宙遊泳も。そして、梅棒ですよ、梅棒。これも外せないです。大きい劇場も良いですが、やっぱり小さい空間での一体感のようなものがとても好きです。それ以外にも観たい公演が多いので、スケジュール調整が重要な1ヶ月になりそうです。