世界中で圧倒的な人気を誇る伝説的漫画「北斗の拳」を初めてミュージカル化し、2021年冬、大きな話題を呼んだ「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」。豪華新キャストも加わりBunkamuraオーチャードホールを皮切りに2022年9月再始動する。
フランク・ワイルドホーンによるダイナミックな音楽と、石丸さち子、高橋亜子がタッグを組んだ緻密な構成演出によって新感覚のエンターテインメント作品に昇華された「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」には観劇後の原作ファンやミュージカルファンから驚きの声とともに多くの称賛の声が寄せられた。 “ミュージカル”誌『2021年ミュージカル・ベストテン』において総合第4位にランクイン、オリジナルミュージカルとしては第1位に輝く快挙を遂げた本作が、ブラッシュアップして帰って来る。
【漫画「北斗の拳」とは?】
週刊少年ジャンプに1983年〜1988年まで、原作・武論尊、漫画・原哲夫により連載された作品。
最終戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが、愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれており、連載開始から35年以上たった今でも多くの読者に愛されている。
原作漫画の累計発行部数は1億部を突破しておりTVアニメや劇場版アニメ、脇役たちをフィーチャーした外伝が作られるなど人気は高く、社会現象にまでなった作品。2023年9月13日に40周年を迎える。
北斗の拳オフィシャルウェブサイト:http://www.hokuto-no-ken.jp/
武論尊 コメント(原作)(2020年公演の観劇後)
原作がこんなにもクオリティの高いミュージカルになったことにびっくりしたり泣かされたり、まさに「やられた!」という感じです。創り手の本気度が伝わる作品ですので、是非多くの方に見ていただきたいです。
原 哲夫(漫画)(2020年公演の観劇後)
「北斗の拳」をこんなにも網羅し舞台上に具現化していたことがすごいと思います。
舞台はクライマックスの連続と言えるほどのテンポの良さで、全く飽きることなく楽しめ、また歌やダンスのすばらしさにも感動しました。
石丸さち子(演出)
ご来場のお客様、配信視聴のお客さまから、想像を超えて愛して頂いた初演の熱も冷めぬまま、今秋の上演の準備を進めて参りました。ケンシロウ大貫さんはじめ、引き続き出演して頂くユリア平原さん、May’nさん、ジュウザ伊礼さん、シン植原さん、上田さん、そしてラオウ福井さんと、さらに高みを目指します。世紀末を生き抜く様々なキャラクター達ももちろん一緒に。お客様に愛されることで育っていったミュージカル「北斗の拳」は、きっと次の公演でも、皆様の期待を裏切らぬ愛と闘う強さ、歌の力を、お届けできると信じています。
新しくこのチームに加わる魅力的な俳優たちをご紹介します。トキの強い精神と深い愛を、滋味深く演じてくださると確信している、小西遼生さん。ケンシロウの秘めた力を導き出す、レイの深い悲しみと強い優しさを、三浦涼介さんに託します。歌声を聴いてすぐに「この人のジュウザを見たい」と感じ、出会いを喜んだ上川一哉さん。マミヤを演じることで、ミュージカル界に羽ばたいてほしいと願った、素晴らしい歌声の清水美依紗さん。
少女のように一途なトウの愛、トヨの母なる強さの愛をAKANE LIVさんに託します。物語の始まりを担う北斗神拳伝承者リュウケンと侵攻隊長を、宮川浩さんにお任せします。永井大さんには、その卓越した身体能力に加え、ラオウにふさわしい深い声の可能性を感じ、新しい挑戦をして頂くことになりました。
脚本・作詞の高橋亜子さんとは、初演を振り返り、新しい可能性を探っています。
初演の魅力はそのままに、さらに新しい息吹を感じる作品にしようと、また一から出会い創っていく所存です。皆様、どうぞ、Bunkamuraオーチャードホール、キャナルシティ劇場にて、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜」通称アタタミュを、体感しにいらしてください。
高橋亜子(脚本・作詞)
誰も見たことのないミュージカルを目指して、手探りで突き進んだ初演からわずか5カ月、こんなに早く上演の発表ができることがとても嬉しいです。お客様が愛してくださったおかげだと深く感謝しています。
初演のときは様々な見せ場や拳法の闘いのシーンをどう見せるのか未知数のまま台本を書いていましたし、劇場で完成形を見て初めて気づいたことも多かったので、今回は改めて台本の流れをスムーズにし、細部を丁寧に整え直したいと思っています。
新たなキャスト陣も楽しみですし、初演をご一緒した皆さんと改めて取り組むこともとても楽しみです。今の過酷な世界情勢の中でこの作品を上演する意味も考えながら、より高みを目指して奮闘してまいりますので、どうぞご期待ください。
ストーリー
二千年の歴史を誇る北斗神拳の修行に励んでいたケンシロウ(大貫勇輔)、トキ(小西遼生)、ラオウ(福井晶一・永井 大/Wキャスト)の三兄弟。南斗の里から来たユリア(平原綾香・May’n/Wキャスト)、そのお付きのトウ(AKANE LIV)とともに成長していく三兄弟の中から師父リュウケン(宮川 浩)は末弟のケンシロウを次の伝承者に選んだ。折しも世界を覆う核戦争によって文明社会は崩壊し、人々は弱肉強食の時代を生きることとなった。ケンシロウはユリアとの愛を育み共に荒廃した世界を生きていこうとした日、南斗のシン(植原卓也・上田堪大/Wキャスト)にユリアを強奪され、胸に七つの傷を刻まれる。絶望の中放浪の旅に出たケンシロウは、たどり着いた村で出会った二人の孤児バット(渡邉 蒼)、リン(山﨑玲奈・桑原愛佳/Wキャスト)と共に旅を続ける。一方ラオウは世紀末覇者・拳王を名乗り、世界を恐怖で支配しようとしていた。ケンシロウは女戦士マミヤ(清水美依紗)が治める村の用心棒レイ(三浦涼介)と共にラオウによって牢獄カサンドラに囚われたトキを救出するが、その後ユリアが失意の中でシンの居城から身を投げたことをラオウから知らされる。ケンシロウはラオウとの闘いの末に壮絶な最期を遂げたジュウザ(伊礼彼方・上川一哉/Wキャスト)をはじめとする愛すべき仲間や強敵(とも)たちの哀しみを胸に、世界に光を取り戻すべく救世主として立ち上がるのだった。
新キャストプロフィール
<トキ>
小西遼生(こにしりょうせい)
2005年からの特撮TVドラマ「牙狼〈GARO〉」シリーズにて冴島鋼牙役で主演、また2007年ミュージカル「レ・ミゼラブル」ではマリウス役で脚光を浴び、現在に至るまでTVドラマ、映画、舞台、ライブ、CDリリースと活動範囲は多岐にわたる。この夏のブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」には昨年に引き続きフック船長・ダーリング氏役で出演予定。
<ジュウザ>
上川一哉(かみかわかずや)
2005年劇団四季研究所に入所以来、日本初演のオリジナルキャストとして話題を呼んだ「リトルマーメイド」の他、多くの作品で主要な役を演じてきた。2021年末に劇団四季を退団して後、本作が初のミュージカル作品への出演となる。
<マミヤ>
清水美依紗(しみずみいしゃ)
ニューヨークで演技/歌唱/ダンスを学んだ後2020年3月に帰国。その後始めたTikTok動画で話題を呼び、2021年にはディズニーの「アルティメット・プリンセス・セレブレーション」の日本版テーマソングの歌唱アーティストに決定し一躍注目の的となった。
<トウ・トヨ>
AKANE LIV(あかねりぶ)
2004年ロンドンでのBeckenham FestivalにてSinger of The Yearを受賞。“4オクターブの美神”とも呼ばれ、『LIV MOON』のボーカリストとして活躍するなど、日本のみならず、世界での人気も高い。舞台の主な出演作として、ミュージカル「グレート・ギャツビー」「ボディーガード」など。
<リュウケン>
宮川 浩(みやかわひろし)
「レ・ミゼラブル」に日本初演より参加し、「ミス・サイゴン」など多くのミュージカルやストレートプレイで重要な役を務める。近年の主な出演作に「パレード」「えんとつ町のプペル」「ロミオ&ジュリエット」「カーテンズ」などがある。
<レイ>
三浦涼介(みうらりょうすけ)
映画・TVドラマ「仮面ライダーオーズ」のアンク、泉信吾役で人気を博し、多くの映像作品で独特の存在感を放っている。また舞台での活躍もめざましく、「ロミオ&ジュリエット」「マタハリ」などの大作ミュージカルで主要な役を演じている。
<ラオウ>
永井 大(ながいまさる)
「サラリーマン金太郎」シリーズ(テレビ朝日)、「新選組血風録」(NHK)など多くのテレビドラマで主演を務めたほか、「夕」「放浪記」などの舞台出演も多数。俳優業のほか、その鍛え抜かれた肉体を武器にスポーツ系バラエティにも多く出演。空手は国体を含む多くの大会での優勝経験豊富で、東京2020オリンピックでは“空手アンバサダー”を務めた。