「ちびまる子ちゃん」原作35周年記念公演 ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』│石川凌雅インタビュー

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「ちびまる子ちゃん」が舞台化!「想像を超える作品にしたい」

原作35周年を記念して名作「ちびまる子ちゃん」が舞台化される。舞台で描かれるのは、主人公・まる子のクラスメイトである3年4組の男子たちが高校生になったとしたら……という“もしも”のお話。

本作への熱意を語ったのは注目の俳優・石川凌雅。

石川「話している今も、この作品が楽しみ過ぎてニヤニヤしちゃいます」

と、とびきりの笑顔で取材に応じた。

石川「誰もが知る国民的な作品ですし、僕も当たり前のようにマンガやアニメを見ていたのですが、舞台版は全く予想がつかない! でも高校生になると小学生の頃より自分たちでできることが増えて、より自由な感じになるところがあると思います。僕自身も中学・高校になってからのほうがいろいろなことを経験できたので、まる子ちゃんの世界でも新しいエッセンスが加わって、もっと大きなハプニングが起こったりもするのではないかなと。今からワクワクしています!」

石川が演じるのは山根つよし(山根君)。原作ではツンツンしたヘアースタイルと胃腸の弱さが特徴的なキャラクターである。

石川「アニメで強烈に覚えているのが、遠足か修学旅行でのスナップ写真をみんなで見ている回。山根君は『僕、一枚も写真に写っていない』と嘆いていたのですが、お話の最後に野口さんが『山根君、いるよココに』って教えてくれるんです。でもその写真は茂みの奥でお腹を抱えて蹲っている姿だった……というオチ。出演が決まって配役を聞いた時は“あの子かー!”と、そのエピソードを真っ先に思い出しました(笑)」

石川自身は「お腹めちゃくちゃ強いんです。辛い食べ物も大好き! 毎日胃腸を痛めつけております」と真逆(?)なタイプだが、

石川「山根君には“お腹が痛くなりがち”なイメージが強いと思いますが、他の面も掘り下げていきたい」

と意気込む。

石川「山根君は正義感が強くて、いざという時に勇気をふり絞ることができる男の子でもあるんです。僕にも
覚えがあるのですが、学生時代のコミュニティの中で“ここは正義感を出さなくては”と思う瞬間という
のがある。彼の真っ直ぐなところやピュアな部分を魅力として表現できたらいいなと思っています」

今年に入ってから本格的に俳優デビューを果たした石川。直近では主演舞台をこなし、期待と注目を大きく集めている俳優のひとりだ。

石川「ダンス&ボーカルグループで活動していた頃から演技することにも興味がありましたし、オーディションには何度も挑戦していました。でもこうして役をいただくようになってみると、見る側とやる側では全然違うのだなと。自分が憧れていたものに自分自身が届いている気が全くしない。表現する側の人間になっていくことの大変さを今とても感じています。もっと突き詰めていかなければいけないし、覚悟が必要だなと思います」

向上心あふれる石川をはじめとする人気の俳優たちが、成長した元3年4組の男子たちとしてステージで待つ。

石川「“あのキャラクターたちが成長していったら、どんな風になるのかな?”と想像したことがある方も多いと思います。その想像を超える作品にしていけるように、自分自身も成長していって山根君に注入していきます! クリスマス時期の公演なので、ハッピーな気持ちでクリスマスを過ごせる作品にできれば。今年の冬一番楽しい舞台を作っていきますので、楽しみにしていてください」

インタビュー・文/片桐ユウ

※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載

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【プロフィール】
石川凌雅
■イシカワ リョウガ
’95年生まれ。’18年に6人組ダンス&ボーカルグループ「スクランブルガム」のメンバーとしてデビュー。
グループ卒業後、俳優として舞台やミュージカルに出演。