2021年に大きな話題を呼んだあの舞台が帰ってくる…!
大事に貯めてきた老後の資金が度重なる出費で減っていく…そんな誰しもに 訪れるであろうリアルな現実をコミカルに描いた『喜劇 老後の資金がありません』が、意外にも初共演となる、渡辺えりと室井滋のW主演で帰ってくる…!取材会に主演となるふたりが登壇した。
再演が決まった時の気持ちを教えてください
渡辺「再演が決まった時は純粋に嬉しかったです。歌って踊って、ハードな舞台ではありましたが、初演の時、カーテンコールが5,6回も続いてお客様に『勇気を与える芝居』と感じてもらえたようで、再演に繋がったのかと思います」
室井「有名な作品の再演なので、お声がけいただけるなんて思っていませんでした。最初に『体力はあるか?歌唱は出来るか?』と聞かれ、『出来ます!』とお答えしましたが、渡辺さんの素晴らしい歌唱についていけるか今も不安なので、オペラ歌手の元で練習中です」
それぞれが演じる役の印象は?
渡辺「篤子は、『城下町出身の良いところのお嬢さん』のイメージです。革新的な思想を持ちながら、大事に貯めてきた老後の資金が度重なる出費で減っていくことに対し、自分が意外と見栄っ張り、心配性であることに気付きます。そんな中、篤子とは全く考え方の違う、やりくり上手で堅実なサツキと出会って、精神が安定していったのではないかな…と」
室井「サツキは、旦那さんの存在が支えになっているんだと思います。逆に旦那さんに何かあったら、脆くなってしまいそうだなとも思います。だから、旦那さんを支えるためなら、悪いこともしてしまうのかなと思いました。ただあまりに悪い部分を強調してしまうと、お客さんにドン引きされてしまうと思うので(笑)」
渡辺「サツキ一家の方が幸せに見えますね。本当にサツキは家族を愛していると思います。一方篤子の家庭は冷え冷えしているので、その対比は面白いと思います」
初共演ですが、お互いの印象や期待することはありますか?
渡辺「楽しみです!初演の高畑(淳子)さんはストレートな人の印象ですが、室井さんは変化球が面白い人だと思います。感受性が強い、センスのある人だと。なので、初演とは全く違う親友役として、漫才コンビのように、面白くやっていけると期待しています!」
室井「渡辺さんは演出家でもあるので、頼れるタイプかと思っていましたが、可愛らしい一面もあります(笑)自分はぶっきらぼうで、おっちょこちょいなので、その対比が面白く出たらいいなと思います。ハードな舞台なので、修行のつもりで頑張ります!」