写真:岡千里
林翔太、寺西拓人、凰稀かなめ、壮一帆、玉野和紀らが出演するブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』が東京・有楽町よみうりホールにて開幕した。
上映台本、訳詞、演出、振り付けを担当するのは、自身も俳優として舞台出演する玉野和紀。2018年ぶりの再演となる本作の舞台は1930年代~1940年代のニューヨーク、そしてハリウッド。
数々のスタンダード・ナンバーを世に送り出した作曲家リチャード・ロジャース(寺西拓人)と作詞家ロレンツ・ハート(林翔太)、彼らの半生を素晴らしい彼らの名曲とともに綴るミュージカルだ。
9/30(土)に行われたゲネプロの写真と共に初日前コメントをお届け!
<取材会登壇者 初日前コメント>
林翔太
初演のときも「いつか再演できたら…」と思っていて、5年たった今、ようやくこの日を迎えることができました。キャストの人数が倍になり、曲も増え、パワーアップしているので、もうすぐお客様にお届けできると思うとワクワクします。
初演ではロジャースを演じ、今回はハートを演じています。前回とは別の視点でこの物語をみることができて、再演ではありますが新鮮な気持ちで演じられました。
ロジャースとハート、2人のコンビ感やチームワークが大切になってくると思うんですけど、寺西とは今までたくさん作品を一緒にやっているので、素の僕らのやり取りでも問題ないかなと。楽しんでいるところを感じてください(笑)。
いい曲がたくさんあって、物語も素敵で、セット・衣装・照明と素晴らしいものがたくさん揃った舞台に、さらにミュージカルモンスターがたくさん集まっています!皆さんの歌声を浴びに、ぜひ劇場へお越しください!
寺西拓人
再演ではありますが、初めて観に来てくださる方もいっぱいいらっしゃるかなと、楽しみにしています。
曲がとても多い中でストーリーを展開していくのは、もちろん創るのも大変だったと思いますし、演じている側もすごく難しいなと感じています。
ただ、バリエーション豊富な素敵な楽曲ばかりなので魅力だと思いますし、古き良き、おしゃれなナンバーを楽しんでいただきたいです。
幅広い世代の方に楽しんでいただける作品になっています。玉野さんのスーパータップも見られると思うので、ぜひご注目ください!
凰稀かなめ
久しぶりのミュージカルなので、すごくワクワク、ドキドキ、ハラハラしながらみなさんと一か月半お稽古してきました。
宝塚を退団して9年目ですが、ダンスもあまり踊る機会がなかったので久しぶりに女子として踊って必死にやってまいりましたが、生き生きと踊っているシーンばかりなので注目していただきたいです。
この作品はみなさんといろんな想いを込めて、本当に楽しくパワフルに創り上げた作品なので沢山の方に観ていただきたけたら嬉しいです。ぜひ楽しんでください。
壮一帆
宝塚を退団してもうすぐ10年になるのですが、デュエットからつまずいてリードされるとはこういうことかと思っておりましたが、ラッキーなことに宝塚OGで娘役だった方も出演されているので学年を超えて毎日質問して色々なことを教えてもらい、本当にありがたかったです。
素晴らしいナンバーの数々なのですが、残念なのがハートの原語の歌詞が残っていないということ。玉野さんが訳詞された歌詞を通してハートが伝えたかった事が皆様に伝わるよう歌詞もしっかり歌いこんでいきたいと思います。
この時代の服装、ビジュアルもすごく好きなのでそのあたりも楽しんでいただきたいです。この機会をいただけたことに感謝しながら千穐楽まで努めていきたいと思います。
玉野和紀
初演は6人で32曲だったのが今回は12人で39曲とパワーアップしたんですが、ようやくここで作り手としての仕事が終わったので、今日からは出演者として皆に頼って頑張ります(笑)。
ロジャースとハートが1918年に出会って、そんな時代にこんな曲を作ったのかと感心するばかりです。本当にミュージカルのパイオニアだと思っています。
特に若い人たちにこのスタンダードなジャズを楽しんでいただきたいです。原作はレビューショーのような感じで台詞がほぼ無いので僕が加えたんですが、あまり説明していないところが逆に見どころかなと思います。
なにしろ楽曲が良いのでぜひ音楽と、そしてたくさんのジャンルのダンスにご注目いただきたいです。劇場でお待ちしております!
あらすじ
1918年、二人の素晴らしい才能を秘めた若者が出会う。
リチャード・ロジャース、16歳。ロレンツ・ハート、23歳。生真面目なロジャースと、奔放なハート。傍目には一見、不似合いそうな二人だったが、お互いの才能を欲するように意気投合する。
作曲家&作詞家コンビとして、後に待っている輝かしいキャリアに向けての第一歩を踏み出した。ブロードウェイやラジオの世界で、人気を博していくロジャース&ハート。そしてあのハリウッドからも声がかかり、二人はさらなるステップを駆け上がろうとする。
気の合う仕事仲間、それぞれに想いを寄せた女性をブロードウェイに残して……。
リチャード・ロジャースとロレンツ・ハート。偉大な作詞・作曲家コンビ。二人がどんなふうに出会い、どんなふうに活躍をし、そしてー風のように駆け抜けたその歴史を、二人の手がけた40曲近いナンバーとともに、まるで手描きのスケッチのようにつづっていく。
会見写真=撮影/岡千里
舞台写真=撮影/ローチケ演劇部(えび)