PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』全キャスト決定及びメインビジュアル公開

2024.02.19


シェイクスピア『ハムレット』戯曲の原型とも言われるQ1版を、松岡和子の新訳、森 新太郎の演出で上演!

シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる『ハムレット』。『ハムレット』には三種類の原本があり、二つの四折版(Quatro)がQ1とQ2、もう一つの二折本(Folio)がF1と呼ばれています。現在では、Q1(1603年刊行/約2,150行)が、Q2(1604~1605年刊行/約3,700行)の原型ではないかという説も多く、Q2は草稿版、F1(1623年刊行/約3,550行)が当時の劇団保管の演出台本で、Q2を参考に制作されたとも言われています。
長さが、現行のF1版の約半分で、物語が凝縮されたQ1版。今回、翻訳を手掛けるのは、シェイクスピア劇全37作品の翻訳を達成した松岡和子。シェイクスピア戯曲を知り尽くした松岡の新訳で上演いたします。
演出は、2021年上演の『ジュリアス・シーザー』(吉田 羊主演/PARCO劇場)で、古代ローマの史実のスケールはそのままに現代と地続きの人間ドラマとして描き出し、高い評価を得た森 新太郎。2019年に現行の『ハムレット』、前述の『ジュリアス・シーザー』ほか、数多くのシェイクスピア劇を手掛けてきた森が新たに手掛ける『ハムレットQ1』。正義、そして復讐のためにまっすぐに生き抜いた男と、陰謀渦巻くデンマーク王家の物語を激しく描き出します。


脇を固める、実力者揃いの全キャストが決定!メインビジュアル完成!

主人公のハムレットを演じるのは、映像での活躍も華々しく近年コンスタントに舞台の出演を重ね、森新太郎演出の『ジュリアス・シーザー』(2021年)で第56回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した吉田 羊。そしてモデルとしても活躍し多くの映像作品に出演、多方面で精力的に活動する飯豊まりえ、端正な魅力で2.5次元の舞台から本格的な舞台まで多彩に活躍する牧島 輝、個性的な演技で映像・舞台問わず数々の作品で強い印象を残す大鶴佐助、舞台のみならず数多くの映像作品で存在感を放つ広岡由里子、歌手としてもライブを中心に積極的に活動する一方で昨年俳優デビュー35周年を迎えその円熟した演技で幅広く活躍する吉田栄作と豪華なキャストが集結します。さらにこの6人と共に、森新太郎が描く『ハムレットQ1』の脇を固めるキャストが決定。第51回紀伊國屋演劇賞、第25回読売演劇大賞優秀賞を受賞し、舞台・映像と幅広く活躍する佐藤 誓、舞台での活動と並行して自主映画出演もする駒木根隆介、独特の空気感、繊細な表現力には定評がある劇団「柿喰う客」の永島敬三といった実力者たちが顔を揃えました。

そしてこの度、赤い糸が絡まる様で、陰謀や復讐に掻き乱される登場人物たちの運命を表現し、不穏な雰囲気を感じさせるメインビジュアルが完成しました。森 新太郎による演出と、実力、華を揃えた役者陣で創り上げる、新しい視点で描く『ハムレットQ1』の世界にどうぞご注目ください!

 

[あらすじ]

デンマーク王が急死、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座につく。
悲しみに沈むデンマーク王の息子の王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。
ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった……。