三浦「ミュージカル『刀剣乱舞』の魅力は、何と言ってもドラマ性。僕はこれまで『トライアル公演』と『三百年（みほとせ）の子守唄』を観させていただいたのですが、ストーリーが面白くて、自然と歴史が好きになったし、もっと勉強したくなりました」

高野「ミュージカル『刀剣乱舞』はたくさんのお客様に愛されている作品ですが、男性の僕が見ても楽しめるエンタテインメントなんですよね。圧巻なのが2部のライブ。客席からの歓声がすごくてビックリしました！」

三浦「衣裳チェンジも多くて華やかですし、何より和太鼓が出てきたときは、僕も大興奮でした（笑）。ずっと出たいと思っていた作品なので、出演が決まったときはすごく嬉しかったです！」

高野「僕も嬉しかった！　ただ、人気作品ならではの重圧ももちろんあって。歌もあってダンスもあって殺陣もあって、演者としては相当大変な作品だと思います。そういうプレッシャーは出演が決まった瞬間より、今のほうがどんどん大きくなっている気がしますね」

2人が演じる髭切と膝丸は兄弟で、源氏重宝の刀剣として伝えられている。

三浦「先日、ビジュアル撮影をしたのですが、衣裳やウィッグの完成度の高さには驚きました。現場には洸くんもいて、衣裳を着た洸くんを見た瞬間、『膝丸がいる！』とひとりで興奮したのを覚えています（笑）」

高野「宏規とはこのお仕事が決まるずっと前に、道で偶然会ったことがあるんですよ。それが宏規との最初の思い出で。そのときからずっと変わらないのは、とにかく笑顔が素敵だなっていうこと！宏規の笑顔を見ていると、まさに『兄者！』という気持ちになります」

三浦「この間、撮影終わりに洸くんと2人でご飯に行ったんですよ。そのときにたくさん話をして。洸くんはただ優しいだけじゃなくて、自分の考えをしっかり持っている人なんだなっていうことがわかって、2人で髭切と膝丸を演じられるのがますます楽しみになりました。今、ゲームもプレイしているのですが、なかなか髭切が出てこなくて…。早く出したいです（笑）」

高野「きっとプレイヤーのみなさんの数だけ、それぞれの膝丸があると思います。その中で、自分なりの膝丸をどうつくり上げて、みなさんに認めてもらえるか。たくさんの方に愛されている作品だからこそ、ファンのみなさんに認めてもらいたい思いは強いです。髭切のおおらかな性格とバランスをとりながら、丁寧に演じていければ」

ミュージカル『刀剣乱舞』の魅力の一つが、圧倒的なパフォーマンス。ダンススキルには定評のある三浦と高野の2人だけに、ファンからの期待値は高い。

三浦「歌うのも踊るのも大好きなので、本当に楽しみです！自分がお客さんとして観にいったときも、2部のライブでは一緒に踊りたくてウズウズしていましたから（笑）。『刀ミュ』という大好きな作品を通じて、大きな舞台に立たせていただけることが、もう夢のように幸せ。感謝の気持ちを持ち続け、自分の出来ることを精一杯表現していきたいです！」

高野「ダンスは経験ありますが、刀を持ってのダンスはほぼ未経験。しっかり練習して舞台に立ちたいです。今回の僕の課題はとにかく殺陣。膝丸の太刀は少し長いんですね。ちゃんと扱えるよう稽古期間で慣らして臨みたいです」

共演者には、すでにミュージカル『刀剣乱舞』をよく知るメンバーが揃っている。2人がその中に加わることで、どのような新しい風を起こすか注目だ。

高野「みなさん、これまでミュージカル『刀剣乱舞』の歴史をつくってきた方たち。新しく入るのは僕と宏規の2人だけということで少し心配ですが（笑）、足を引っ張らないよう努力しながら、たくさん刺激をもらって吸収したいですね」

三浦「以前からずっと憧れてきた方ばかり。そこに洸くんと一緒に入っていけるのが嬉しいです。今回のカンパニーで僕は最年少。ただそこに甘えることなく、みなさんと切磋琢磨できるようにならないと。そのためにも稽古から自分の色をしっかり出していきたいと思います」

インタビュー・文／横川良明

※構成／月刊ローチケHMV編集部　9月15日号より転載

掲載誌面：月刊ローチケHMVは毎月15日発行（無料）
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】
三浦宏規
■ミウラ　ヒロキ　’99年、三重県出身。ミュージカル『テニスの王子様』の跡部景吾役でブレイク。特技は、5歳から始めたバレエ。

高野洸
■タカノ　アキラ　’97年、福岡県出身。’16年、「ROCK MUSICAL BLEACH」～もうひとつの地上～で2.5次元ミュージカル初主演。