ミュージカル『レ・ミゼラブル』三浦宏規 インタビュー

素晴らしい作品の世界の中でマリウスとして生きていく

 

世界の演劇史を代表する作品の一つである、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の全国5都市ツアー公演が今年も開催される。
新キャストとして、ジャン・バルジャン役に佐藤隆紀、ジャベール役に上原理生と伊礼彼方、ファンテーヌ役に濱田めぐみらが加わり、これまでとはまた一味違うステージが見られそうだ。


そんなバラエティーに富んだ新キャストの中でも、特に注目を集めるのが、マリウス役としては史上最年少での抜擢となった三浦宏規。

三浦「ずっと夢見て憧れていた『レ・ミゼラブル』に自分が出演できることが夢のようで本当に嬉しく光栄です」


こう語る三浦は、マリウス役を熱望し、オーディションに挑戦したという。

三浦「この作品を観させていただいたときにすごく感動して、どうしてももう一回観たいと思いました。2回目に観たときにマリウスを演じられたら幸せだろうなと思って、受かるはずがないと思いつつ、挑戦してみたいという気持ちでオーディションを受けました」


初参加となったオーディションでは苦い思いもしたが、今ではそれが大きなエネルギーになっている。

三浦「オーディションで『カフェ・ソング』を歌わせていただいたのですが、演出家の方に“『カフェ・ソング』1曲の中にもマリウスにはいろんな感情があって、それをもうちょっと表現して”と言われました。もちろん、その感情は僕の中にもあって、表現したいと思っても技術が伴わず思うようにできなくて、本当に悔しくてオーディションが終わった後に泣きそうになるくらいでした。それでも今回選んでいただけたので、自分の中でできることをすべてやって、万全で本稽古に臨みたいと思っています」


三浦が演じるマリウスは、革命を志すアンジョルラスらと行動をともにする若き弁護士で、騒乱のなか主人公ジャン・バルジャンの娘コゼットと恋に落ちる。物語の核となる人物の一人だ。これまで2.5次元舞台を中心に活躍してきた三浦が、新たな世界でどんな姿を見せるのか期待が高まる。

三浦「まだまだ経験も浅く未熟な自分ですが、今自分にできることはすべてマリウスに注いで、『レ・ミゼラブル』という素晴らしい作品の世界の中で、マリウスとして生きていきたいなと思っております」

 

インタビュー・文/編集部

 

※構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

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【プロフィール】
三浦宏規

■ミウラ ヒロキ ’99年、三重県出身。’15年『恋するブロードウェイ』を皮切りに『テニスの王子様』、『刀剣乱舞』シリーズ、『陰陽師』などに出演。