秋元 康プロデュース 劇団4ドル50セント 本西彩希帆・福島雪菜・糸原美波・前田悠雅 インタビュー!

左から本西彩希帆・福島雪菜・糸原美波・前田悠雅

旗揚げから1年が経ち、11月より第2回本公演上演が決まった劇団4ドル50セント。

9月までの週末公演で主要キャストを務めた4名のスペシャルインタビューをお届け!

 

◆週末定期公演で深まった絆

 

――劇団4ドル50セントが誕生して1年が経ちました。どんな1年でしたか?

前田「何もわからないままずっと走ってたよね」

福島「そうね、ずっと走ってた」

糸原「劇団発足から1年経って、ようやく役者としてやってきたんだなと振り返られるようになってきた」

前田「劇団発足前の大変さも忘れられないな。私も(本西)彩希帆も、演技経験ゼロだったから、発声レッスンとか舞台の立ち方とか。基本的なレッスンをずっとやって、役のことを考えられるようになったのは劇団が発足したあとだったし」
本西「うん。あの期間はツラかった~。でも、今も大変だから変わらないかも(笑)」

糸原「最近になってようやくお互いの気持ちをぶつけられるようになった気がします。「そこはもっと気持ちを入れるところじゃない?」とか、思ったことを伝えられるようになってきた」

本西「私はずっと自分のことでいっぱいいっぱいだったんだけど、今は言いたいことを伝えられる雰囲気になった気がする」

前田「週末定期公演が大きかったと思う。甲・乙・丙の3組に分けられて人数が少なくなったから、コミュニケーションが取りやすくなったっていうのはあると思う」

糸原「うんうん。この人ってこういう人だったんだってわかったし」

――劇団4ドル50セントをやってきて絆が深まったと感じられたことは?

福島「定期公演では乙組だったんですけど、演出の丸尾(丸一郎)さんから「乙組が全然できていない」ってすごく厳しく言われて、稽古も進まない状況になったんです」

――かなりのピンチですね。

福島「みんなでちゃんと話そうと、テレビ番組の本番前に、乙組全員集まって話し合ったんです。お弁当食べながら自分の思っていることを言い合ったら、今まで泣いたことがなかった子が泣いちゃって。それをきっかけに全員泣き出して……。本番前なのに乙組全員メイクぐちゃぐちゃになって。あんなに美味しくないコロッケは生まれて初めて食べました(笑)。最終的には、それをきっかけに乙組の絆が深くなったので良かったけど」

本西「私は、自分がやったことがないタイプの役をやることになって、それがどうしてもできなくてずっと泣いてたんです。SHOWROOMの配信でも2時間半泣き通して……」

前田「あれはホントにすごかった」

本西「心配かけてゴメン(笑)。それでもう一回、同じ役をやるってなったときに、「私にはできません」って言ったら、みんなが「大丈夫だよ、できるよ」って言ってくれて。仲間に支えられているんだな、私も支えたいって思えました」

糸原「いい話(笑)。私が絆を感じたのは、ベストナイン公演のとき。ユッキー(福島)と彩希帆は出たよね」

福島「うん」
糸原「私たちは楽屋や生配信で見ていたんだけど、そのときに出ていたメンバー全員が、出れなかった私たちの気持ちを背負って演じてくれているのがわかって、そこでひとつになったと感じたんだよね」

本西「あのときも私、ボロボロに泣いた」

前田「知ってる(笑)。本番前にみんなで写真を撮ったの覚えてる?」

福島「撮ったねえ」

前田「撮るときに「もっとくっついて」って言われて、みんなでギュウってくっついて笑顔で写真を撮れたときに、幸せだなって凄く思ったんだよね。劇団4ドル50セントはここからもっと上にいきたいってしみじみ感じた」

◆全員が新しい“芸”にチャレンジ!?

 

――第2回本公演の上演が発表されました。現在の心境は?(※取材は9月に実施)

糸原「実はまだ詳しい内容を知らなくて、ピエロ養成学校を舞台にした物語としか……」

前田「キャストオーディションは歌と演技とダンスの課題があって、それぞれ動画に収録してYouTubeにアップするんです。それを応援してくださっている方が見て、投票して頂いた上でメインキャストが選ばれるという」

本西「ダンスの課題、難しくない?」

福島「難しい。ジャズやバレエの要素も入ってて今までにないレベルを要求されています(笑)」

本西「これくらいできなければメインキャストになれないよってメッセージだと思う」

――難しい課題でモチベーションは高くなる? 

前田「私は高くなりますね!今回、何かひとつ芸を覚えてもらいますって言われたときに、「よしっ」って思えたので(笑)」

糸原「やってやろうってなるよね」

福島「私は平常心かな~。その時期が来たってフラットに受け止めてる」

本西「私は頑張るだけです!」
糸原「さっきも話したんだけど、私たちは第1回でメインキャストに選ばれているから、変なプレッシャーもあったりするんです」

福島「確かに目に見えないプレッシャーは感じてるけど、やるしかないって思ってる」

糸原「会場も有楽町にあるオルタナティブシアターという大きいところでできるのは嬉しいけど、そのぶん、動員を頑張らなきゃ」

福島「お客さんを呼ぶのは難しいなって思います」

糸原「週末定期公演のときはみんなでビラ配りしたよね?「うるさい!」って怒鳴られたりもしたけど、それがあったから頑張れた」

本西「逆にチラシを受け取ったから来てくれた人もいたし、あれは嬉しかったなあ」

――『ピエロになりたい』は、多くの人に見てもらいたいですね。

糸原「今、みんなでジャグリングの練習をしたり、とにかく頑張っています」

一同「私たちの新たな姿を楽しみにしていてください!劇場でお待ちしています!」

 

インタビュー/高畠正人
写真/村上宗一郎

 

※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【What’s 劇団4ドル50セント】
秋元 康プロデュースの演劇集団。
演技経験がほぼゼロの状態からスタート!各劇団員の個性に合わせてバラエティ、モデル、音楽など多岐に渡る芸能活動を目指す。劇団名の由来は1960年代を代表するシンガー、ジャニス・ジョプリンの亡骸の手に握られていた4ドル50セント。
ジャニスが手にしたかったのは釣銭なんかじゃない。ジャニスの代わりに夢を掴む!!そんな思いを込めて秋元氏が命名。

2017年11月   プレ公演『The Making of $4.50 夢を見たけりゃ、目を開けろ。』
2018年2月    旗揚げ本公演『新しき国』
2018年6月~9月 週末定期公演『夜明けのスプリット』Vol.1/ Vol.2

 

【Story】
どこかの国、どこかの町、どこかの学校……
その伝統ある学び舎には、世界中から若い男女が集まっていた。彼らはあだ名で呼び合い、年齢、名前などの素性を一切明かさないことを約束させられている。何故なら、この学校はピエロの養成学校だから。ピエロは化粧をして道化を演じなくてはいけない。
彼らの素顔など、笑顔を売るピエロに必要ないのだ。
「ポーカー」と呼ばれる女の子がいた。名前の由来はポーカーフェイス。感情を表に出せず、無表情なため、そう呼ばれてきた。ポーカーたちは、ピエロの養成学校での厳しい授業を通して自分を変えていこうとする。化粧の下で泣いたり笑ったりしながら、ついに卒業公演の日を迎える。すべては笑顔になるために……。

 

【プロフィール】
■本西彩希帆(モトニシ サキホ)
Twitter:https://twitter.com/sakiho_46
Instagram:https://www.instagram.com/sakiho_46/

■福島雪菜(フクシマ ユキナ)
Twitter:https://twitter.com/yukina_fukusima
Instagram:https://www.instagram.com/yukina_fukusima/

■糸原美波(イトハラミナミ)
Twitter:https://twitter.com/minami_itohara
Instagram:https://www.instagram.com/minagram8/

■前田悠雅(マエダ ユウガ)

Twitter:https://twitter.com/ygm1019
Instagram:https://www.instagram.com/ygm1019/