
Ⓒ春場ねぎ・講談社/舞台「五等分の花嫁」製作委員会
大人気漫画「五等分の花嫁」が舞台化!
「好きな作品を演じられるのは嬉しい」
アニメやゲームも人気を博した漫画「五等分の花嫁」が舞台化。借金苦を抱える男子高校生が、成績が振るわない五つ子の女子高生の家庭教師になったことから展開する青春ラブコメディで、ヒロインの五つ子を演じるのは日向坂46の四期生。そして、家庭教師を引き受ける男子高校生・上杉風太郎を演じるのは、笹森裕貴だ。
「まさか自分に声がかかるとは、と驚きました。普段あまりアニメなどは観ない方なのですが、この作品は友達の勧めでTVアニメも劇場版も観ていたんです。学生時代の僕にはこんな甘酸っぱい青春はなかったし(笑)、五つ子はそれぞれ性格も違えばアプローチの仕方も違って、風太郎は誰をどう選ぶの!?って、いつもワクワクしながら観ていました。アニメの先が気になりすぎて、コミックで先読みしたりもしましたね。そんな、もともと自分が好きな作品のキャラクターを演じられることは、すごく嬉しかったです」
今回の舞台化で脚本・演出を務めるのは山崎彬。音楽監督を楠瀬拓哉、振付・ステージングを梅棒の野田裕貴が手掛け、歌やダンスを織り交ぜたステージを繰り広げる。
「風太郎が歌って踊っているところはまだ想像できないんですけど、それが逆に舞台化のいいところ。役を背負って歌う意味、この役ならこういう動きになるよね、っていう未知の領域を見つけていくのは僕次第ですし、その可能性が広げられるのが役者だと僕は考えています。自分が風太郎を演じる意味を真摯に捉えてやっていきたいです。風太郎は恋愛云々の前に、バイト代を稼がなければという切実さがある。そういう根本の部分は忘れずに演じていきたいと思います」
共演する日向坂46の四期生は演技経験が少なく、笹森は、まるで風太郎のように初舞台の彼女たちに舞台のいろはを教え、けん引していくことになる。
「プロデューサーさんは、みんなを引っ張っていってほしいと言ってくださっているのですが、僕自身もこれまでたくさんのアドバイスをいただいて舞台に立ってきた身なので、正直不安もあります。そんな僕が引っ張るなんておこがましいですが、彼女たちにもお芝居が楽しいな、また舞台に出たいな、と思ってもらえるように頑張ります。あとは…ジェネレーションギャップも不安です(笑)」
フレッシュな面々とともに、新境地に挑む笹森。大好きな作品だからこそ、強い決意をもって本作に臨む。
「風太郎のような役は僕自身初めてですし、こんなに女性に囲まれてお芝居をするのも初めて。プレッシャーも感じていますが、日向坂のみなさんの良さを最大限に引き出せるように、そしてこの素晴らしい作品が魅力的に見えるように尽力します!ぜひ最後まで応援をよろしくお願いします!」
インタビュー&文/宮崎新之
【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:役者として、一番心配なのは共演している出演者やスタッフさんの疲労。役者だけでなく、音響さん、照明さん、舞台演出部の方々など、どのスタッフさんもみんな、めちゃくちゃ働いていらっしゃいますから。なので、いつも僕はエナジードリンクを差し入れしています。誰でも飲めるように箱でドリンクを差し入れすると、みんな喜んでくれますね。置いてくれていたら、絶対に僕も手が伸びますから。
※構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

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【プロフィール】
笹森裕貴
■ササモリ ヒロキ
ミュージカル「刀剣乱舞」松井江役ほか、多くのミュージカルや舞台に出演する。