ミュージカル『刀剣乱舞』髭切単騎出陣|三浦宏規 インタビュー

©NITRO PLUS・EXNOA LLC/ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

自分が持てる全てをかけて単騎出陣を務めます

2025年12月1日、ミュージカル『刀剣乱舞』(=刀ミュ)2026年公演ラインナップの中で発表された「髭切 単騎出陣」。本公演とは異なる形で上演される少数の刀剣男士による公演だ。デビューから数々の話題作に出演し、2024年には第49回菊田一夫演劇賞を受賞した三浦宏規が2年ぶりに髭切として出陣する。

「まさか髭切が単騎で出陣するとは思わなかったので、嬉しさと同時に驚きもすごく感じました。『髭切膝丸 双騎出陣』(2019年/2020年)のときは僕のスケジュールがタイトだったこともあり、(膝丸役の)高野洸にたくさん支えてもらって。周りの方々のおかげで無事に初日を迎えられた公演でした。今振り返ると反省することばかりですけど、とても良い経験だったなと思います。今回は1振りでの出陣となりますが、ミュージカル本公演に負けないくらいパワーのある作品を作りたいという意気込みでいます!」

単騎出陣に際して「一番嬉しかった」と三浦が語ったのが、演出家・茅野イサムからの「(三浦が演じる髭切を)もっと見たい」という言葉。

「僕にとって茅野さんは、何から何まで教えてくださった先生のような存在。僕もいろいろな舞台をやらせていただくようになって、ちょっとは認めていただけるようになったのかなと。ミュージカルに出始めた頃は無我夢中で、楽しさもあったけれどそれどころじゃなかったんです。いろんな人に叱られるし(笑)。『今の台詞は大丈夫だったかな』とか全てが気になって、頭を抱えていました。それは当たり前のことで、やるべき経験だったと思っていますが。今は少しだけ解放されて、自分が表現したいものをやっていくことにおいては、肩の力を程良く抜いて挑めるようになった気がします。この公演ではまた力が入ってしまうんでしょうけど(笑)」

本作では、ピアノや弦楽器による生演奏が入る。これは三浦のアイディアだったという。

「刀ミュに生演奏を入れたら面白いのにって、ずっと思っていたんです。刀ミュは複雑な楽曲が多いので、生演奏の音だけでは表現しきれないところもあるとは思います。でも生演奏による作品ができたら、刀ミュの幅もさらに広がるのではないかなって。叶ってすごく嬉しいです!実現してくださった方々に感謝ですね」

公式サイトにて、2027年12月までの二年間をもって「シリーズとしての完結に向けた最後の歩み」を進めることを発表したミュージカル『刀剣乱舞』。ファンの間でも様々な感情が行き交う中、三浦自身も「どう向き合っていこうか、すごく深く考えている」と心中を明かした。

「ファンの皆様には、複雑な思いをしている方がたくさんいらっしゃると思います。単騎出陣のこともポジティブに受け取ってくださる方ばかりではないかもしれない。でも僕としては、最後に向かうラインナップのひとつに入っていることで『自分が今までやってきたことは間違っていなかったんだ』と思えました。髭切は僕とは何もかも違うので、自分と一番遠い役になっている感覚があって。だけど演じているときは、他のことを考えられない。“髭切・三浦宏規”が僕の隣にずっと居て、出番がくると僕がそちら側にヨイショって移動するような……不思議な感覚になる役なんです。その髭切に、そして刀ミュに向き合えていた時間は、無限ではなかったんだなと。これまでも大事にやってきたつもりですが、これからの一つひとつを噛み締めながら、大切に演じていきたいなと思っています。自分が持てる全てをかけて務めたいですし、『髭切 単騎出陣』で皆様にお会いできることを楽しみにしています」

インタビュー・文/片桐ユウ

【プチ質問】Q:リフレッシュしたい時にすることは?
A:長風呂です。本番映像を見ることが多いんですけど、本当に長いので気づいたら2時間くらい経っているということもありますね。

※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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【プロフィール】

三浦宏規
■ミウラ ヒロキ
『レ・ミゼラブル』をはじめ、数多くのミュージカル、舞台に出演。近作は『デスノート THEMUSICAL』など。