舞台「鬼滅の刃」小林亮太 インタビュー

人気漫画が初の舞台化!「愛を持って作っていく」


「週刊少年ジャンプ」にて連載中で、シリーズ累計発行部数1600万部を突破する人気漫画『鬼滅の刃』(作・吾峠呼世晴)が初めて舞台化される。主人公・竈門炭治郎を演じるのは小林亮太。本作で主演を務めることを
「嬉しさと怖さが半々です。だって……『週刊少年ジャンプ』の人気作品の主人公ですよ!?」と笑顔を見せた。

小林「自分がこんな大きな作品の主演を務めることができるとは、という気持ちもありますし、原作ファンの皆さんの愛にどれだけ応えられるだろうか、という気持ちもあります。今は、考えるといろんな感情になりますが、僕が演じる炭治郎のように、常に前を向いて戦っていきたい。観に来てくださる方々を絶対に楽しませるつもりです!」


大正時代の日本を舞台に、心優しき少年・炭治郎が、家族を殺した鬼を討つため、そして唯一生き残ったが鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すために、“鬼狩り”の道へと進む物語。少年漫画らしからぬ独自の画風と世界観が話題を呼び、TVアニメ版も高い人気を集めている。

小林「原作を読むと、展開が面白くてすぐに引き込まれました。でもだからこそ、あまりに心を揺さぶられて『ちょっと一旦置こう…』となることも度々ありましたね。一話でいきなり家族が惨殺されることにも驚きましたし。ただその中に温かさや、時に笑いもある。いろんな魅力が詰まっていて、何度読んでも楽しめる作品だと感じています」


小林が演じる主人公・炭治郎の印象は
「かわいいくらいまっすぐ」

小林「炭治郎は天才肌ではないぶん努力をしますし、常に前向きなキャラクターですよね。まっすぐすぎて悪意なく人にダメージを与える発言をしちゃうところとかは、ちょっとかわいいです(笑)。“愛”や“心が燃えていること”が大切な役だと思うので、そこは役としても座長としても大事に持って、作品に臨みたいです」舞台版の脚本・演出は、舞台『刀剣乱舞』や『TRUMP』シリーズでも知られる末満健一。音楽は、末満とも数々の作品でタッグを組んできた和田俊輔。

小林「末満さんと初めてご一緒できるのが嬉しいです。末満さんがつくる作品って、この『鬼滅の刃』でも描かれる『絶望』や『死』が印象的なイメージがある。だからこの作品でもそこがどう描かれるか純粋に楽しみですし、演者としてしっかりついていきたいです。先日末満さんにお会いしたときに『鍛えて来て!』と言われたので、やれることは全部やって、稽古に入りたいと思っています。和田さんが音楽を手掛けられる作品に出演するのは今回で3作目ですが、楽しみでしかないですよね。どんな楽曲になるのか期待しています!」


人と鬼の鬼気迫る剣戟も多い内容。殺陣も重要になりそうだ。

小林「殺陣は、初めて舞台でやらせてもらって以降、『またやれる機会があるなら』と思い、個人的に殺陣指導を受けたり、殺陣のある作品を観たりしてきました。剣を振ることは命にかかわることですから、簡単には振らない。そういう心構えを持って表現していきたいです」


小林は『鬼滅の刃』は「愛」の話だと言った。

小林「この作品は、人だけでなく鬼も含め、登場人物それぞれが抱える愛が描かれている。だからこそいろんなことを考えられるのだと思います。僕らも愛を持って作っていきます!」

 

インタビュー・文/中川實穂
Photo/山本倫子

 

※構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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【プロフィール】
小林亮太
■コバヤシ リョウタ ’98年生まれ。愛知県出身。俳優、モデルとして活躍。’19年7月、『積チノカベ』で舞台初主演を務めた。