熱狂を生んだ舞台『七つの大罪 The STAGE』の続編が決定!
2018年に初舞台化され好評を得た『七つの大罪 The STAGE』の続編がいよいよ始動する。「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の鈴木央氏による大人気マンガ「七つの大罪」を原作とした本作。かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊“七つの大罪”による冒険を描いたヒロイックファンタジー作品だ。主演・メリオダス役を続投する納谷健は、「シリーズ化を目標にして過ごしてきた」と常に作品と共にあったことを振り返る。
納谷「自分の中で一つの大きなターニングポイントになった作品。もともと大好きな原作の主演をやらせていただくのはこの上ない喜びで、真摯に向き合ってきた期間でした。次回は脚をこう上げよう、こうやりたいなど思い続けた2年間でした」
初主演かつ初座長公演だった納谷は、頼りになる仲間たちに支えられたという。
納谷「僕は例えると特攻隊長という感じかな。メリオダスらしくあろうと、アクションに関しては誰よりも取り組みました。ムードメーカーとしていつも盛り上げてくれたのはてっちゃん(榊原徹士)と(川隅)美慎君。窪寺昭さんは母であり父のような大きな存在で、(北村)諒君は安心安定。さらにディアンヌとキングの2人が可愛くて!なお君(斎藤直紀)はホントに稽古初日から完成されていて、みんなの信頼が厚い分、素のぽわぽわした感じがギャップで癒されました。バンもカッコよくて、稽古場でみんなヒューヒュー口笛を鳴らしてバンのシーンを見ていたり(笑)。とにかくみんな仲が良くて、カンパニーとしてどうあろうより、この素敵な人たちの魅力を伝えたい、みんなに劣らないように自分も努力しようという想いでした」
公演後、演出の毛利亘宏から「タケル、良かったよ」と声をかけてもらい嬉しかったと明かす。
納谷「エンターテインメント色が強い分、物語の展開も早いのでここはどう伝えようか、設定や感情はありますけど、それぞれを繋げるためには勢いで行こうとか、繋がりの部分をどう伝えるかをよく話し合いました。冒頭のメリオダスが登場するテンションや身振り手振り、オープニングでは唄って踊ったのでその雰囲気づくりまで。今回もそれらを生かしていきたいです」
再現不可能と言われた様々なシーンは演出とギミックを駆使した表現が、大きな話題を呼んだ。
納谷「やはりディアンヌの表現はみんなが驚き納得したのではないかな。舞台であるからこその楽しみ、すべてを再現できるわけではないから挑戦していく姿勢と、舞台の可能性をたくさんの人に伝えられたと思いました」
仲間を集めたメリオダス。本作では新キャラクターを交え、リオネス王国奪還編を最後まで描く。
納谷「とにかく輝馬君が演じるヘンドリクセンを倒すことが楽しみです(笑)。輝馬君と戦う役どころも初めてで。デビューの頃から可愛がってもらった恩を役でお返しします。演劇で、エンターテインメントの醍醐味を全部詰め込んだような、誰もが元気になれる作品です。作品の中でも人々を救う展開もありますし、世界を守ります。そういった姿がみんなを勇気づけられるとも思うので、観に来ていただけたら必ず元気になって笑顔で帰っていただけると思います。続編の上演を楽しみに待っている皆様、僕らも心待ちにしていました。すでにエンジンはかかっています。存分にみんなで暴れてやろうと思っています!」
インタビュー・文/谷中理音
Photo/植田真紗美
※構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
納谷健
■ナヤ タケル ’95年、大阪府出身。’15年に劇団Patchに入団。’16年、舞台『刀剣乱舞』小夜左文字役でデビュー。以後、多くの舞台に出演中。