舞台『弱虫ペダル』 The Cadence! 島村龍乃介 インタビュー

ペダステ10周年!初舞台の島村龍乃介が「まっすぐ」に坂道を演じる

舞台化不可能と言われていた自転車競技を「ハンドルと役者のマイム」で再現させた革命的手法と、レースシーンでの演技を越えた「本気の走り」で、熱狂的ファンを生み出した舞台『弱虫ペダル』。2.5次元舞台人気の火付け役となったこの作品が、今年でシリーズ10周年を迎えた。7月には新キャストによる新作、舞台『弱虫ペダル』The Cadence!が上演される。主人公の総北高校自転車競技部1年・小野田坂道を演じるのは、今作が初舞台で初主演の島村龍乃介。大役に挑む19歳に心境などを聞いた。

島村「事務所の先輩たちの舞台を見せていただいたりして、お芝居が生の声や感情を通して、観ている人たちに伝わるのがすごく素敵だなと思って、いつか挑戦してみたい気持ちはありました。なのでオーディションを受けることになって、チャンスが来たなと。今は、いよいよ本当に始まるんだというドキドキと、舞台『弱虫ペダル』の熱さを皆さんに伝えられるように頑張りたいという思いと、正直プレッシャーもあります」

坂道役に臨むにあたって大事にしたいのは「まっすぐさ」。自身との共通点もあるという。

島村 「初めて小野田坂道を見たときに、何かを自分がやると決めたらやり通すまっすぐな姿勢が印象に残りました。周りに流されず自分をもっている純粋さがまっすぐでカッコいいなって。そこに勇気づけられたと ころもあるので、舞台で自分が感じた坂道のまっすぐ取り組む姿勢を届けられたらなと思います。僕もや ると決めたことは曲げずにやるタイプなので、そこは似てるかも。小さなことですけど、去年、映画を 100本観るという目標を立てて、結果120本観ました(笑)」

ハードで知られる舞台。自信のほどは――。

島村 「舞台の映像を見て大変だなと思いましたけど、これをやりきったら達成感がすごいと思うので、楽しみが倍増しました。サッカーやダンスをやってきて体を動かすのは好きなので、めげない自信はあります!演出の鯨井(康介)さんからは、『(走りきった後に)舞台の両袖に倒れるスペースも用意してあるよ』と、お言葉をいただいて、“大丈夫かな?”という気持ちも少しありますけど(笑)。小野田坂道らしく没頭したいと思ってます」

フレッシュな新キャストに期待が高まるのは本人も同様。新鮮な気持ちと強い決意をもって初めての舞台に臨む。

島村 「キャラクターに扮したキャストのビジュアルを見て、本当にリアルなのですごいなって思いました。坂道 になった自分は不思議な感じがします。漫画やアニメと同じジャージを着ているし、丸メガネをかけているし…。本当に自分かなって、ちょっと疑いますよね(笑)。初めてのことばかりで、もう全部がチャレンジ です。わからないことだらけですが、全部終えたときに、お芝居も人としても一皮むけて自分が変われたらなと思っています」

最後に読者の皆様、来場するお客様へのメッセージをもらった。

島村 「今回から、新キャストでまた一からストーリーが始まる『ペダステ』で、主人公の小野田坂道を演じさせてもらいます。10周年ということで、歴代の舞台で頑張ってきた方々からバトンを引き継いで、自分たちなりに一生懸命に頑張って汗を流して、漫画やアニメ同様の熱さを舞台で表現したいと思います。ぜひ劇場へ見に来てください!」

インタビュー・文/井ノ口裕子
Photo/篠塚ようこ
ヘアメイク/Aki
スタイリスト/MASAYA

※構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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