「Dr.STONE」THE STAGE ~SCIENCE WORLD~│木津つばさ インタビュー

パワーアップした“僕たちの青春”を観に来て!

人気漫画『Dr.STONE』(集英社)を舞台化した「Dr.STONE」THE STAGE ~ SCIENCE WORLD~が待望の再演。世界中の人類が一瞬にして石化してしまう謎の現象から約3700年後に目覚めた主人公たちが“科学の力”と強い意志と絆によって、様々な困難を乗り越えながらゼロから世界を取り戻していくという壮大なSF冒険物語に再び出会える。

初演に続き、主人公・千空を演じる木津つばさは「昨年夏の公演はコロナ禍の影響で途中で公演が中止になって
しまい、カンパニー全員が悔しい思いをしました。この素敵な作品をまた皆さんに届けられる日が来るといいなと
思っていたので、再演が決まってすごく嬉しい」と話す。

今作は「親子で楽しめる演劇」をコンセプトに、舞台上で実際に科学実験をおこなう「サイエンスショー」を実施し、演劇を楽しみながら科学を学ぶことができるのも大きな見どころだ。

「初演ではお子さんがたくさん来てくださって、ワクワクした目で見てくれていました。今回の再演では実験のシ
ーンでも“わ~楽しい~”って声を出してもらえたらいいなって。僕ら役者にとっても、お客さんが楽しんでいる姿を
生で感じられるのが舞台のいいところだと思っています。再演ということでさらに挑戦できることも増えて、初演以
上のすごい作品になる予感がして、早く稽古がしたくてワクワクしています(笑)」

原作漫画を愛読していたという木津は『Dr.STONE』の物語の魅力をこう語る。

「少年漫画なので敵がいるわけですけど、千空たちはその敵たちとも科学を通じて友達になっていくんですよ。本当にそこがすごく素敵です。深い深い愛の物語でもあると思いますし、しっかり恋愛要素もあって、老若男女が楽しめる作品なのが魅力的です」

天才的な科学少年・千空を演じる上で大切にしていることは「リアリティ」。

「石器時代に戻ってしまった地球で、科学によって世界を取り戻していく千空は、非現実的なキャラクターではあり
ます。石化する前の高校の同級生の大樹や杠や、いろいろなキャラクターたちと出会って、会話をしたり関わっていくことで、その子たちの人生がより豊かになるように、千空自身の人生もより人間的にリアルに豊かになるようにと思いながら演じていました。千空はクールで一歩引いて考える性格だけど、この舞台ではみんなと一緒に盛り上がって、気持ちを見せたいです」

舞台を観てくれる子どもたちに伝えたい思いも明かしてくれた。

「演出の(伊藤)マサミさんが『子どもたちがこの作品を観て、家に帰って理科の教科書とか開いてくれたら嬉しいよね』とおっしゃって、本当にそうだなと思って、感激してしまいました。同時に千空たちの姿を見て、友達や仲間、人に対する思いみたいなものを、何か感じとってもらえればなと」

最後に9月の公演に向けて熱いメッセージをもらった。

「初演では主演をやらせていただくということもあって責任感でガッチガチになっていましたが、今回は気心の知れた共演者と共に気負わずに楽しくやりたいです。1年前よりもさらにパワーアップした“僕たちの青春”を楽しみに観に来ていただけたらと思います。『絶対、そそるんじゃねぇかな』(笑)」

インタビュー&文/井ノ口裕子
Photo/植田真紗美

※構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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【プロフィール】

木津つばさ
■キヅ ツバサ
舞台『刀剣乱舞』、舞台『東京リベンジャーズ』など多くの人気作に出演。ドラマ、映画など映像作品にも数多く出演している。