FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争THE STAGE│吉田仁人 インタビュー

FINAL FANTASYの世界観で隙間なく埋め尽くして届けたい

『FINALFANTASYBRAVEEXVIUS』と世界観を共有するタクティカルRPGで、累計ダウンロード数が2,400万(※2023年8月)を超え、常に上位をキープする大人気タイトルの『FINALFANTASYBRAVEEXVIUS幻影戦争』が、松多壱岱の脚本・演出で舞台化。ボーカルダンスユニットM!LKのリーダーの吉田仁人が主演を務めることになった。

「舞台は以前に一度経験したことがあるのですが、今回お話をいただいたときはあまり実感がありませんでした。台本などを読み進める中で、描かれている家族愛などにしっかり向き合って
いこう、などとは考えていたのですが…“甲冑を着て殺陣をやるの?”とか、実態がわかってくると不安なこともたくさん出てきて(笑)。座長も初めてですし、とにかく初めてのことばかりですが、楽しく挑もうと思っています。周りに助けてもらったり、ちゃんと怒られたりしながら、
素直に学んでいきたいです」

小さくも独立を保つ小国に生まれた双子の王子。彼らが背負う運命と宿命を軸に、FFシリーズならではの壮大な世界観で物語は描かれる。

「きっとあの世界観をまるごと舞台に持ってくるんだろうなと予感しています。衣装のフィッティングをしても、これまで見たことがないような質感で、衣装から時代背景のようなものが見え
てくるんですよ。やっぱりFFならではのシナリオがお芝居の質や再現度の部分で見えづらくなるのは嫌なので、ハードルは高いですけど、この世界観で隙間なく埋め尽くして届けたい
です」

吉田は双子の王子の兄モント・リオニスを演じる。

「双子はそれぞれ未熟ながらに答えを持っているんです。ただそれが、実は親の愛だったのに…という幼さからくる答えだったりもして。でも未熟なときのパワーってすごいものがあったり
するじゃないですか。そういう時期だからこその感情のぶつかり合いや心の動き、兄弟愛なんかがすごく素敵だと思ったので、そこはしっかり表現できたら」

双子の弟を演じるのはM!LKの後輩グループ、原因は自分にある。の武藤潤。そのほか川上千尋(NMB48)、鈴木紗理奈、前川泰之らがキャストに名を連ねている。

「武藤潤さんは後輩なんですけど、なかなか一緒になる機会がなくて。元気で明るくて、個人的に気になっていた後輩だったのでこういう機会で共演できて嬉しいです。他のキャストさんは初めての方がほとんど。いろいろなジャンルで大活躍されている方が揃っていて、その中で座長をさせていただくので…震えますね(笑)。若葉マークを付けて、皆さんに飛び込んでいきたいと思います」

主演という立場と謙虚に向き合いながらも、並々ならぬ想いを胸に挑む吉田。そんな彼の挑戦を支えているのは、周囲の期待と声援だと話す。

「主演をやらせていただけることについては、メンバーにも驚かれましたし、周りも喜んでくれているんだというのは伝わってきています。その想いに応えられるよう、ドカンといいものを打ち上げたい。僕のファンの皆さんはもちろん、FFファンの方にもたくさん観に来ていただきたいです。2次元から3次元にする意味、僕たちが演じることで感じられる空気や世界をお見せできるよう、精一杯頑張ります」

インタビュー&文/宮崎新之

※構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】

吉田仁人
■ヨシダ ジント
5人組ボーカルダンスユニットM!LKのリーダー。ドラマや映画出演など俳優としても活躍する。