70代の2人が繰り広げるコントライブ
日替わりの超豪華ゲストも登場!
劇団スーパー・エキセントリック・シアターの看板俳優・小倉久寛の生誕70年記念コントライブが、『ザ・タイトルマッチ3 お楽しみはこれからだ〜You ain’t heard nothin’ yet〜』と題して上演される。コントの相方となるのは言わずと知れた劇団座長の三宅裕司。過去に劇団創立20周年と生誕60年記念に開催してきた三宅とのタイトルマッチは、3度目とあってこれまでにない企画も用意された。オムニバス形式で届ける5本のコントのうち1本で、小倉がツッコミに初挑戦するのだ。三宅のボケに小倉がどれくらいツッコめるのか、二人もそこを楽しみにしている。
小倉 三宅さんはますますツッコミのテンポがすごくなっていて、いろんなことを拾ってツッコんでくるんですよ。だから、その調子でマシンガンのようにボケられたらどうしたらいいんだろうと思っています(笑)。
三宅 台本通りにいけばいいですけど、そこからはみ出したときにどうなるか。そこでその人のセンスが出ますから。
小倉 センスという言葉嫌いです(笑)。
万一ツッコミが上手くいかなかったときのことも考えている。コントとコントの合間で、舞台上に作った楽屋の様子を見せるのだ。
三宅 そこで、『あそこでツッコんでくれないと、俺のボケ損じゃない』といったやりとりを楽しんでもらうこともできるんです。
小倉 言い訳もできますしね。ボケに気づかないこといっぱいあるだろうな(笑)。
劇団の本公演でも、三宅&小倉のコーナーは目玉のひとつ。舞台上で三宅が小倉にダメ出しをすることもあり、それが笑いにつながってもいく。長年培われた二人のその息を存分に味わってもらおうと、ラサール石井をはじめとする作家陣が笑いを練り上げ、さらには日替わりスペシャルゲストとして、浅野ゆう子、小林幸子、戸田恵子、牧野由依、未唯mie、水夏希という豪華な面々が登場する。
小倉 ゲストのお名前を聞いたときに、こんな素敵な方々が出てくださるんだと、僕自身が驚きました。ありがたいことです。
構成・演出も担う三宅によると、小倉に新たに練習してもらっていることもあるとか。小倉のツッコミのみならず、挑戦が鍵となるコントライブになりそうだ。
小倉 舞台上の楽屋で急に思いついて、『あそこをこう変えよう』ということも起こり得るでしょうし、作家も全部違うし、いろいろ混ざり合う楽しいライブになると思います。
三宅 73歳と70歳の二人ですけど、若い人が観ても面白いと思われるものを作る。これからも面白いぞと想像できるようなライブにする。サブタイトルの“お楽しみはこれからだ”には、そんな思いを込めているんです。
インタビュー&文/大内弓子
Photo/岡田晃奈
【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
小倉 舞台での差し入れは手軽に食べられる、ノドが乾かないもの。三宅さんに差し入れてもらったシャインマスカットはタネもなくて食べやすくて良かったですね。
三宅 小分けしてあって日持ちするもの。みんなが分けて持って帰れるものがいいですね。美味しいほうがいいので評判のいいものを調べたり、周りから情報を入れたりしています。まい泉のミニハンバーガーは若い人が多い現場では持って帰れるしいいですね。
※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載
※写真は誌面と異なります
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
三宅裕司
■ミヤケ ユウジ
’79年に劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」を結成。俳優、タレント、司会者として活躍する。
小倉久寛
■オグラ ヒサヒロ
舞台を中心に映画、ドラマ、バラエティー、声優、ナレーターなど幅広く活躍。