川原一馬、金井成大、永田崇人、安田啓人 インタビュー|C.I.A. presents「SUPER LIVE 2019」

左から安田啓人、永田崇人、川原一馬、金井成大


2017年に発足したキューブ所属の若手俳優陣サポーターズクラブC.I.A.の、年末を飾るイベント、C.I.A. presents「SUPER LIVE 2019」が2019年も開催される。普段はそれぞれの現場で活躍している彼らが一堂に会し、歌やダンスだけでなく、お芝居や笑いなど彼ら自身がアイデアを発信、普段は見られない彼らの素顔に迫ることのできるライブとなっている。今年のステージではどんなことが起こるのか、川原一馬、金井成大、永田崇人、安田啓人の4人に話を聞いた。

 

――今年も昨年に引き続き、C.I.A. presents「SUPER LIVE 2019」が開催されることになりました。今回も演出を川原さんが務めるとのことですが、現段階でどのような構想でしょうか?

川原「さっきまで全員集まって打ち合わせをしていたのですが、今年しか出来ない時事ネタから、幅広い世代に刺さるような選曲まで、みんなが楽しめるものをやりたいなと思っています。1年間応援してくださったファンの皆さんに感謝の気持ちを込めて、僕たちのプライベートな部分もお見せ出来たら。少し距離の近い感じのライブになるんじゃないかな、と思います。今回もメンバー発信のものもやりますし、僕たちそれぞれのオリジナル曲も増えてきていますので、僕たちの進化を見てもらいたいですね」――昨年のライブを経験してみて、どんなお気持ちになりました?

金井「こうやって若手みんなで集まって、自分たちでアイデアを出し合って何かやる、というのが初めてだったし、自分たちで責任も持たなきゃいけない。その上でやりたいことをやりながら、お客さんを楽しませる。初めてのことばかりでしたけど、お客さんにも喜んでもらえたし、みんなの結束、こういうことできると面白いな、という感覚がみんなあったと思いますね。すごくいいことだったと思います。だからこそ、今もみんなが前のめりで頑張れているので。…あれ、すごい真面目なトーンになっちゃった(笑)」

安田「僕、(体調不良で)出られなかったんです…」

永田「ギリギリまで居たんだけどね。一回さ、“出た風”でコメントしてみてよ(笑)」

安田「えーと…、その熱気がすごくて。冬だったのに熱くなりました」

金井「熱があったんだよね(笑)」

安田「いや、その熱とかじゃないですけど(笑)、熱を感じました!」


――やっている最中はいかがでした?

金井「すごく楽しかった! 俺はやりたいパートを“どうぞ!好きにやって!”って感じで任せてもらえたので、やるしかない!って感じでしたね。自分の中では初めての経験でしたけど、楽しくて。やりたい放題やらせてもらいました(笑)。ラップも、T.M.Revolutionも。自分の一番出しちゃいけない部分も出していい、っていうのはありがたいな、と。今年は世界を目指したいな、ということを画策しています」

永田「ライブは本当に素直に楽しくて。昨年は僕はキューブに入って間もなかったんで、C.I.A.という場所が居づらい感覚もあって。一人ひとり、それぞれとの関係性が出来ているわけじゃなかったから、どう接していけばいいか分からないというのがメチャクチャあったんです。でも、音楽でひとつになる、じゃないですけど、ライブを通してみんなのことを知ることができたし、みんなのことを大好きになれた。お客さんと一緒に、同じエネルギーを共有できるのも嬉しかった。今年一年、お互い頑張ったよね、っていうシンクロしたような感覚があって。それが僕の中には深く刻まれていて、よく覚えています」川原「僕は演出というのが大役だったので、のしかかるプレッシャーが大きかった。でも、本当にこのメンバーじゃないとできないことだったと思います。みんなの居てもらわなきゃいけないポジションというものも明確にできたし、だから今年のも凄くやりやすい。C.I.A.の活動が何なのかというのが腑に落ちた感じでした。俳優だけど、俳優じゃないアプローチをしている挑戦なので、俳優だけじゃなく、音楽アーティストが好きな方、お笑いが好きな方、そういう方にも向けた総合エンターテインメントとして、キューブの若手にしかできないことがあるんじゃないか。これがその片鱗なんじゃないかと去年のライブで感じました。みなさんが温かく迎え入れてくださったし、僕自身も精神的に強くなれました。メンバーとの絆も深くなったし、メンバーも僕のことを信頼して言いたいことを言えて、面白いものを作っていける仲間になれたと思います」

 

――演出として全体を見ていく中で、メンバーの変化などは感じた?

川原「ありましたね。それこそ、一番は成大(ソンデ)ですね。もともと頭は良いですし、俳優としての自分の見方をものすごく明確に持っているタイプ。同い年なこともあって、ぶつかるところや曲げれないところももちろんあったと思うんだけれど“今回は一馬のやりたいことだから”って言って乗ってくれたんです。それにプラスしてもっと面白いことを、ってやってくれて、みんながやって良かったっていう状況なれた。それがすごく大きいことだったし、成大のことを前よりも知れた。成大だけじゃないですけどね。同じ事務所とはいえ、若い子たちとかはなかなか一緒になる機会もないので、アットホームな雰囲気を作れたのは、ありがたいことでした」


――今年は公演回数も昨年より増えましたから、体力も必要ですね。

安田「今年出れなかったら、もうクビ覚悟で…」

永田「いやいやいや…そういう感じじゃなくて(笑)」

安田「でもほんと真剣に、今年は何としても出たいです!」

金井「これで出れなかったら伝説になるけどね(笑)」

安田「去年は先輩方にたくさん助けていただいたので。出られなくなったので本番近々で、フォーメーションとかも僕が欠けたところをうまく埋めてくださったんです」

川原「マジ、焦った(笑)。体調管理も仕事だからね」

安田「本当に迷惑をかけてしまったので、そこをしっかり恩返しできるように頑張ります!」

――金井さんの伝説級のセクシーが披露されたりと、ファンの話題を呼んだ演目がありましたが、演目などで去年から引き継ぐものはありますか? 

川原「今いろいろ話し合っている状態です。C.I.A.オリジナル曲も増えたので、そこは楽しみにしてもらいたいところです。伝説設定というか…そこからさらに昇華した、ハイクオリティのものになるんじゃないかと僕は思っているんですけど」

金井「いや、いま自分でも本当にどうなるか分からない。伝説は伝説になってしまうかもしれないし、新たな伝説が生まれるかもしれない…」

川原「おー、うまい! うまいですね(笑)」

金井「どうなるか分からない。本当にわからない(笑)」

川原「いろいろなコンテンツを用意していきたいと思いますので、楽しみにしていただきたいです。僕たちは俳優で、舞台上でパフォーマンスをするという意味で、それぞれの輝いている部分というのをフィーチャーすることに特化してお見せしていきたいと思っています。群舞で見せるようなところももちろんありますが、それぞれの人間的な魅力を見せるという点では、他のアーティストさんやアイドルさんのライブとは少し違う形になりますね。去年、みんなが作り上げたものを、よりくっきり陰影を深くするような構成にできたらいいな。優しくて、あったかい、ライブになると思います。自分たちの強みをこの1年積み重ねてきた、その成果を観て頂きたいです」――8月に配信リリースとなりました「ドドドどんまい!」についてもお聞かせください。

川原「新しい楽曲は、原田茂幸さんに提供していただいたんですが、僕らのキャラクターやC.I.A.というグループがどういう集団なのかを良く知っていただいてる方。とてもさわやかで、元気が出るような曲になったな、と思います。振付もえりなっちさんにつけていただいて、ものすごく素晴らしくショーアップしてくださいました。僕らにとっても難易度の高いものでしたが、さらにレベルアップしていると思います。みんなで揃って、ライブで披露出来たらと思いますね。ね、崇人? スーパー崇人タイムあるもんね(笑)」

永田「いやまぁそれは置いておいて…(笑)。オリジナル曲がC.I.A.の色を作ってくれているのかな、という感じはあって。「お揃いの1日」も「ドドドどんまい!」も、みんなの元気の源でありたい、という曲なので。そういうパワーを与えられるチーム、そういうエネルギーを出せることが強みなんじゃないかな。きっと、外からそういう感じに見えているから、こういう曲を書こうと思ってくださるんだろうし。なんとなくですが、そう思います。個人的にも、元気が出るんですよね。朝一発聴いて、今日頑張ろうって思ってもらえればうれしいですね」

川原「C.I.A.のことを知らない人でも、聴いてもらえたら元気になれるはず」

金井「初めて聞いたときから、なんか馴染む感じがあるんだよね。いい意味で尖ってなくて、すんなり入ってくる」

川原「個々の俳優であることがそこでの強みになっている感じがしますね。僕たちの生の声、透明度の高いピュアに届くと思います。特定のアーティストカラーがあるわけでなく、みんなにフラットに伝えられる」――楽曲のお気に入りの部分はありますか?

川原「そりゃ、スーパー崇人タイムでしょ! あそこでダンスもバーッとカッコ良くなるし」

永田「打ち合わせ通りですね(笑)。でも、あの時だけは自分が帝王だと思ってやるようにしてます。俺のターン、俺だけ見ろよ!って。…いや、そんな思ってないですよ、さっきの打ち合わせ通りですから(笑)」

金井「あれ、スーパー成大タイムじゃないの?(笑)」

安田「あ、成大さんのラップの後に、僕らのユニット「川」の3人(安田、神田聖司、林勇輝)が歌うんですよ。成大さんも川原さんと(冨森)ジャスティンさんと3人ユニット「□ シカク」でイベントをやったり、オリジナル曲を作ったりされていて、見習っていきたいと思っているので、そこはつながりを感じてます」――このライブが2019年の締めくくりとなるかと思います。

金井「僕個人としては…めちゃくちゃデカいプロジェクトが動いています。キャンディちゃん(金井のファンの呼称)に向けた世界に向けた大きなプロジェクトです! 去年も伝説シリーズがありますけど、それとは別で本当に伝説を起こしてやろうかと。文字にしたら伝説ばっかりになるな(笑)。でも、世界の覇権を狙いますから。ライブでその一部始終が垣間見れると思うので、ぜひ! ライブ全体としても、いかにお客さんを楽しませるかということにフォーカスして、みんなでやれたら面白いんじゃないかな。この1年の感謝も込めつつ、おっ!と思ってもらえるように期待していてください!」

安田「今、応援してくださっているファンのみなさまに、今後も応援してもらえるよう頑張るというのはもちろんなんですけど、これからC.I.A.を知ってくださる方…今ファンの方の友達やご家族にも楽しんでもらえるような活動をしたいですね。今回のライブだけじゃなく、C.I.A.関連のことも、僕個人のことも、広く知ってもらえるように盛り上げていけたらいいなと思います。それこそ世界規模じゃないですけど、大きく広げていきたいです!」永田「僕はまず、目の前にいるお客様を笑顔にできたらいいな。個人的には、もっと沢山の人に名前を知ってもらいたい。頑張ります。漠然とですけど…スキルも上げたいし、俳優を基盤としてしっかりとやっていきたい。それで、俳優としては見せられない部分を、C.I.A.の中で見せれたらいいな。でも、やっぱりC.I.A.のこともみんなに知って欲しいな。他の事務所ではあんまりやっていない形だと思うし、素敵な人が沢山いるので、このチームみんなで芸能界で戦っていきたいし。僕のことを知ってもらって、そこからC.I.A.のことを知ってもらって、っていうのが理想的です」

川原「僕自身、今年はスキルアップの年でした。俳優としてどんどんスキルを上げなければと感じた年でしたし、そのスキルを来年に向けて大きな作品に絡んでいきたいという想いはあります。そことC.I.A.とはちょっと違う部分があって。役を見に来てくださるお客様と、僕ら自身のプライベートに近い部分を曝け出した、ダメなところもいいところも垣間見えるC.I.A.はちょっと違う。すごく距離の近いライブになっていると思います。C.I.A.は小さなところから始まったかもしれませんが、もっともっとたくさんの人にC.I.A.の良さを知ってもらいたいですし、個人個人の俳優としての僕たち、プライベートに近い僕たちの両方を楽しんでもらえるような場になれば。俳優という職業を背負いつつ良いライブをお見せしたいと思っているので、応援していただきたいと思います!」

取材・文/宮崎新之