舞台版「NARUTO-ナルト-」出演のふたりが熱く語る!
“NARUTO新時代開幕プロジェクト”の盛り上がりは舞台にも! 演劇、ミュージカル、サーカス……どのジャンルにも当てはまらない、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」が3月に東京で開幕。5~6月にはなんとマカオ、マレーシア、シンガポールでの世界ツアーも決定している。一大勝負の舞台にメインで立つのは、ミュージカル「テニスの王子様」で人気を得た若いふたり、17歳の松岡広大(うずまきナルト役)と19歳の佐藤流司(うちはサスケ役)だ。
松岡 僕は日本にとどまらず世界と戦うことを目標にしているのですが、まさかこんなにも早く世界に行けるとは思いませんでした! ありがたいですし、日本の作品を世界に持って行くことにとても誇りがあります。
佐藤 ビビってちゃいけないなって。ただ、まだパスポートを持っていないんですけど(笑)。言葉の壁を越えなければならないので、そのためのアクションなんかも勉強しなきゃなって思っているところです。
普段から仲の良いふたりだが、ナルトとサスケのように、対照的なタイプだという。
佐藤 広大はもう、ナルトにぴったり! 舞台に出る直前までずっと発声練習してるぐらいすっごい努力家だし、身体能力もすごいんですよ。「パフォーマンスは誰にも負けねえ!」って。ね?
松岡 そこは……自負しております!(笑)
佐藤 自分にちゃんと自信が持てるっていうのはナルトも同じだから、ぴったりだなあってしみじみ思う。僕は逆にちょっとネガティブ思考なところがあるんです。だから自分が落ち込んだら支えてくれるし、逆に広大がはっちゃけすぎてたら僕が抑えるというふうに(笑)、いい具合に均衡を保っています。
松岡 僕から見た流司さんは、頭のキレるすごい人。現場で案をパッと出してくれたり、とにかくスマートなんです。サスケ役にばっちりハマると思います。
佐藤 好きなキャラクターだから感無量ですけど、自分の器でこの役を演じて大丈夫かなって。今の時点ではとても荷が重い!稽古を重ねて、そんなふうに思わない、しっかりとした自信に変えていきたいです。
小学・中学時代に原作を愛読していた佐藤。一方、松岡は読みはじめたのは最近だが、その深遠な魅力にすっかりハマっている。
松岡 セリフがすごく深くて重い。泣ける要素も多いんです。
佐藤 「自分を信じない奴なんかに努力する価値はない!!!」。大好きなガイ先生の言葉です!
松岡この世界を生身の人間で演じたらすごく響くと思うんです。漫画にない表情だったり、人間が演じるからこそ、より味が出るような、そんな作品だと思います。
深みのある人間ドラマをスペクタクルな演出が彩る。今ふたりはアクロバットやトランポリンを練習中だ。
松岡 僕たちもまだ詳しいことは分かっていないんです。でも今まで見たことのない飛び抜けたことをやって、世界と戦う舞台を作るんだという意気込みや、なんかすごいものになりそうだという空気を感じます。
佐藤 とんでもないことが始まるんだな、それを世界に見せるんだなという期待、そして不安が……。いやいや、おじけづいていられません!
彼らなら、『NARUTO-ナルト-』の魅力を余すところなく、大勢の人たちに伝えてくれるはずだ!
インタビュー・文/武田吏都
■~インタビューこぼれ話~
取材が行われたのは、ポスター撮影の合間。つまり目の前のふたりは再現度抜群のあの扮装のままで、ナルトとサスケにインタビューしている! と取材陣大コーフン。当日初めてキャラクターに扮したふたりもその出来にとても満足げでした。「すごく細かいところまで衣裳さんが作ってくださり、撮影直前まで何度も何度も調整をしてくださっていました」と、スタッフへの感謝を述べる松岡クンには、すでに座長としての気配りが芽生えている様子。
ふたりはミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」では同じチームのメンバー同士を演じ、実年齢は2歳違い。「僕は完全に流司さんをお兄さん的に思っているので、役でライバル関係ってなるとどんな感じになるんだろう? ちょっと不思議な感覚なんですけど」と松岡クンが言うと、「確かに」と横で深くうなずいた佐藤クン。未知の“ライブ・スペクタクル”にフレッシュなメンバーたちがいかに挑むのか、期待が膨らみます!
【プロフィール】
松岡広大
■マツオカ コウダイ ’97年、東京都出身。「特命戦隊ゴーバスターズ」などに出演後、’13年に「FROGS」で初舞台。同年、ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」に遠山金太郎役で出演し、人気を博す
佐藤流司
■サトウ リュウジ ’95年、宮城県出身。’11年、「仮面ライダーフォーゼ」でデビュー。ミュージカル「忍たま乱太郎」「プレゼント◆5」やミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」(財前 光役)などの舞台に出演