ティム・バートン監督の傑作映画がミュージカルに!2017年2月に日本初上演が決定
「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」で知られる鬼才ティム・バートンが2003年に監督した不朽の名作「ビッグ・フィッシュ」。おとぎ話のように、自分の人生を、現実にはあり得ないほど大げさに語り人を魅了する父と、彼に反発する息子との間で繰り広げられる葛藤と愛情を描いた感動作だ。
2013年にミュージカルとして甦り、ブロードウェイで上演され、大きな反響を呼んだ。そして、2017年2月、ついに東京・日生劇場にて日本初上陸を果たす。
日本版の演出を手掛けるのは、自らも俳優として活躍する一方で「ロンドン版 ショーシャンクの空に」「アダムス・ファミリー」「No.9 —不滅の旋律—」「マハゴニー市の興亡」など数多くの話題作を生み出し、演出家として高い評価を受ける白井晃。そして、出演者には、父・エドワード役の川平慈英、息子・ウィル・ブルーム役の浦井健治、ウィル・ブルームの幼少期役を演じ、今回が舞台初出演となる鈴木福をはじめ、霧矢大夢、赤根那奈、藤井隆、ROLLYといった豪華キャストが名を連ねる。
今回は、2016年11月1日に行われた制作発表記者会見に潜入。マスコミ各社のほか、一般募集により招待された約100名のオーディエンスが見守るの中、演出の白井晃と主要キャスト陣による挨拶が行われ、今舞台の見どころとともに各々の意気込みが語られた。
白井晃(シライ・アキラ)/演出
今回のミュージカル版「ビッグ・フィッシュ」では、父と息子の確執、夫婦愛などがより強調された物語になっています。アンドリュー・リッパさんの手掛ける楽曲もとても素敵で、キャストのみなさんが楽しんで歌ってもらえるようなナンバーが揃っています。映画とは違ったオリジナルの「ビッグ・フィッシュ」が作れるんじゃないかと今からワクワクしています。主演の川平さんには、年老いたエドワードと若かりし頃のエドワードを一人で演じてもらうんですが、年をとったり、若返ったりを繰り返すその活躍ぶりも見どころの一つですね。
川平慈英(カビラ・ジェイ)/エドワード・ブルーム役
このお話をいただいたとき、普段「ムムッ」とか「クー」とか言ってる僕が出て大丈夫なのかと二の足を踏んでしまいました。ですが、映画やブロードウェイ版の映像を観て、なんてファンタジックで素敵な作品なんだと感動し、「この大きな魚を逃してはいけない」と思い、参加させていただきました。自分の代表作、そして勲章となるような作品になるよう、素晴らしいキャストのみなさんと一緒に楽しみながら頑張りたいと思います。
浦井健治(ウライ・ケンジ)/ウィル・ブルーム役
実は、ティム・バートン監督の作品の中で「ビッグ・フィッシュ」が一番好きなんです。すごく物語が深くて、それまで不可解だった父親の言動を最後の最後で息子が悟る瞬間…。その息子の気持ちがダイレクトに伝わってきて、観るたびに自然と涙が流れてしまいます。そんな作品に白井さん演出のもと参加できるということで、とても光栄に思っています。
霧矢大夢(キリヤ・ヒロム)/サンドラ・ブルーム役(エドワードの妻)
私はこの映画が、自分でDVDを購入し、何度も繰り返し観るぐらい大好きなんです。そんな大好きな作品に、まさか自分が、それもサンドラという大役で参加できるなんて…。そして、共演者のみなさんと今日ここでお会いできて、早く稽古が始まらないかと、もうワクワクしています。家族を温かく見守り、愛する素敵な妻・サンドラを演じられるよう頑張りたいと思います。
赤根那奈(アカネ・ナナ)/ジョセフィーン・ブルーム(ウィルの妻)
初めてこの映画を観たときに、なんてファンタジーで素敵な作品なんだろうと感動したので、この舞台に携われることにすごく幸せを感じています。キャストを見てもとても個性の強い方ばかりなんで、すごい化学反応が起きるんじゃないかと。それに自分も負けないよう精一杯頑張ります。
藤井隆(フジイ・タカシ)/ドン・プライス役
私、吉本興業に所属しておりますが、この舞台を機に東宝芸能さんの方にいかせていただこうというぐらいの気持ちで頑張ります。白井さんや出演者のみなさんにも迷惑をかけてしまうと思うのですが、ミュージカルを心から愛するみなさんの邪魔にならないよう、稽古場でいっぱい勉強させていただいて、いっぱい楽しませていただいて、本番ではちゃんとやれるように努めますので、どうかよろしくお願いします。
鈴木福(スズキ・フク)/ヤング・ウィル役(Wキャスト)
舞台は初めてなんですけど、みなさんにいろいろと教えてもらいながら一所懸命頑張ります。よろしくお願いします。
ROLLY(ローリー)/エイモス役
実は数年前、ティム・バートン監督のプライベートパーティーに潜入することができまして、そのときに彼の作品の中で最も好きな作品が「ビッグ・フィッシュ」であることを本人に告げられたことが、私の人生の中で最も栄光に満ち溢れた瞬間でございました。この公演が大成功を収め、私のプロフィールにこの日本版「ビッグ・フィッシュ」に参加したということを新たな栄光の1ページとして加えられるように、切磋琢磨し、吟味に吟味を重ねて頑張っていきたいと思います。
その後の質疑応答でもキャスト陣による楽しい掛け合いが繰り広げられ、会場全体が笑い声の絶えないアットホームな雰囲気に包まれた。各々が舞台にかける思いを愛情たっぷりに語ってくれた記者会見。本番でも、温もり溢れるファンタジックなステージで魅了してくれるに違いない。
【公演情報】
ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」
日程・会場:
2017/2/7(火)〜28(火) 東京・日生劇場
★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!