TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎 開幕コメント到着&舞台写真初解禁

中村鶴松 片岡亀蔵 中村七之助 中村勘九郎 中村扇雀 中村虎之介
中村長三郎 中村勘太郎

赤坂ACTシアターの人気シリーズ『赤坂大歌舞伎』がついに開幕!
父中村勘三郎の遺志を継ぐ中村勘九郎・中村七之助が赤坂の街を盛り上げる
勘九郎の長男 中村勘太郎と次男 中村長三郎が『赤坂大歌舞伎』に初出演!
TBS開局70周年記念赤坂大歌舞伎
開幕コメント到着&舞台写真初解禁
笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎として創作した『廓噺山名屋浦里』
かつて名を馳せた江戸時代の花魁と堅物な田舎侍の爽快人情劇!

 

赤坂大歌舞伎とは、十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年にスタートし、誰にでも親しみやすい演目で幅広く人気を博してきた名物シリーズです。2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継いで公演を続け、さらなる進化を遂げてきました。今回上演される演目は『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)』、『越後獅子(えちごじし)』、『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作。

『廓噺山名屋浦里』は、江戸時代に名を馳せた花魁「扇屋の花扇」にまつわる実話で2015年、このTBS赤坂ACTシアターにて、笑福亭鶴瓶が落語として披露しました。その翌年には「この落語を歌舞伎にしたい」と熱望した中村勘九郎が、中村七之助らとともに、八月納涼歌舞伎の一演目として舞台化し、大きな話題となりました。以来、再演を待ち望む声も多いこの作品が、ゆかりの地TBS赤坂ACTシアターで、5年ぶりの上演を果たします。

『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露します。

舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、今回の赤坂大歌舞伎ならではの趣向を取り入れ、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような、華やかな作品として、劇場を大いに沸かせてくれることでしょう。

現在赤坂Bizタワーにて『赤坂大歌舞伎』のフォトスポットが設置されています。
劇場だけでなく、赤坂の街の魅力を感じていただける、『赤坂大歌舞伎』に是非ご期待ください。

記念すべき第1回公演に出演の中村扇雀をはじめ、片岡亀蔵、中村虎之介、中村鶴松と魅力溢れる顔ぶれに加え、勘九郎の長男、中村勘太郎(10歳)と次男、中村長三郎(8歳)が『赤坂大歌舞伎』に初登場いたします。

勘九郎は、『赤坂大歌舞伎を見てくださった方々からは、わかりやすかった、という感想をよくいただきます。今は歌舞伎を見たことがない方が多いので、少しでも多くの方々に歌舞伎の世界を感じていただければいいなと思います。』と語ります。七之助も『今回の演目は、どれ1つとして予習をしてくる必要はありませんので、なにも考えずにお席に座ってくだされば大丈夫です。わたしたちもお客様の反応をダイレクトに感じさせていただきます。』と意気込みを語りました。

公演は2021年11月11日(木)から11月26日(金)までTBS赤坂ACTシアターで上演。チケットは好評発売中。

 

中村勘九郎 コメント

平成20年に父が赤坂大歌舞伎をはじめ、一回り、あっという間ですけれど、
また赤坂に大歌舞伎開催できることをとても嬉しく思います。

 

中村七之助 コメント

4年ぶりの赤坂大歌舞伎。こういう状況下で開催が出来たことがとても嬉しいです。

 

中村扇雀 コメント

歌舞伎は敷居が高いという方が多いですが、赤坂大歌舞伎ではそんな敷居を乗り越えられるような、どなたが見ても楽しめるような歌舞伎をやろう と演目を選び、その結果、多くの新しいお客様に見ていただけました。初めて歌舞伎をご覧になる方も楽しめて、最後にはあっと驚く仕掛けもあるので、歌舞伎にご縁のなかった方も、コロナが落ち着いてどこかに出かけようという時は「赤坂大歌舞伎」に足を運んでいただきたいと思います。

 

あらすじ

『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)』
物語の舞台は江戸時代。とある地方藩の江戸留守居役(今でいうところの外交官)であった酒井宗十郎は堅物で通る人物。それ故に仲間内から何かと疎まれて、嫌がらせを受ける日々。いい加減な話し合いばかりでの寄合で、次回は真面目に話し合う会にしようと提案する宗十郎だが、田舎者の考えとあしらわれ、次回の寄合は「江戸の妻」つまり吉原の馴染みの女を自慢しあうと趣向が決まっていると言われる。それが自分に恥をかかせるためだと気付いた宗十郎は、山名屋という置屋へ向かい「浦里」という遊女を呼び出す。以前に宗十郎が偶然に遭遇したのが、吉原一と呼び声の高い山名屋の浦里だった。しかし、堅物の宗十郎は、女と馴染みになるための作法を知る由もなく、ましてや吉原一の遊女に会わせてもらえる器量も金もない。それでも必死に主人に頼み込む宗十郎の話を、襖の奥で聞いていた浦里が、その思いを意気に感じて…。


『越後獅子(えちごじし)』

江戸日本橋。遠く越後の国からやってきて、踊りや軽業を見せる角兵衛獅子が現れます。角兵衛獅子は浜唄やおけさ節、最後には布を波に見立てた布さらしを披露します。


『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』

賑やかな祭囃子が聞こえる中、年中行事の”俄(仁和賀)”が行われていて、いつもよりも華やかな様子。鳶頭や芸者が現れ、華麗な廓の風情を踊り始めます。