ローチケ演劇部presents はじめてのミュージカル「今月のあの人の“今キニナル”」 第10回:木村達成

“はじめてのミュージカル”なら、楽しくハッピーな気持ちで観られる作品がオススメ

 

――ずばり、木村さんが“はじめてのミュージカル”にオススメの作品は?

オススメで言ったら『メリー・ポピンズ』とかかな。昔から映画を見ていて、昨年日本で上演されたときは劇場でも観ました。とにかく曲が素敵で、一回聴くと中々頭から離れないんですよね。


――確かに<♪チム・チム・チェリー>や、<♪スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス>など、誰もが一度は聴いたことのある楽曲が魅力的ですよね。
『メリー・ポピンズ』の物語として惹かれた部分はどんなところでしょう?

僕、昔からピーターパンとかの飛ぶ系のキャラクターが好きなんですよ(笑)!メリーも傘で空を飛びますからね。
しかも舞台では、メリーが客席の上を飛んだり、(メリーの親友の)バートが舞台の額縁を逆さになって歩いたり!そういったサプライズな演出が満載で、舞台作品としてもすごく面白かったです。
あと…ポップで楽しくて、誰も死なないからブルーな気持ちにもならない。やっぱり素敵ですって、そういう作品。


――あれ、木村さんが現在ご出演中のミュージカル『エリザベート』では、自害してしまう役どころ(オーストリア皇太子・ルドルフ役)ですよね?

そう(笑)。もちろん素晴らしい作品ではあるけど、でも “はじめてのミュージカル”なら、楽しくハッピーな気持ちで観られるというのは素敵だと思います。


――ハッピーなミュージカルは楽曲も楽しいですよね。

一度聴いて “楽しいな”と思った曲は、自然と覚えちゃいますね。急に歌い出すのはちょっと…みたいなご意見もあるけど、僕としてはもう、やりたい時に好きなようにやればいいじゃん!って感じ(笑)。


――2018
年に木村さんがご出演されていた『ラ・カージュ・オ・フォール』もハッピーな作品でした。

『ラ・カージュ』も面白かったですよ。「感謝という言葉を忘れない」みたいな、人生を学ばせて頂いた作品でもあります。そして誰も死なない(笑)。
僕自身は陰か陽どちらかと言うと、陽のタイプなんです。だから『ラ・カージュ』のときは終演後に「わ~終わった~!」ってなれる気持ち良さがありましたね。これも素晴らしい作品だから、ミュージカル初心者の方にもぜひオススメしたいです。


――なるほど。最後に、木村さんが思う“ミュージカルの魅力”はどんなところでしょう?

僕がお芝居を観ていて一番ストレスに感じるのは、セリフが聞こえないとか、言葉が伝わってこないとか、そこなんですよね。言葉を一つも聞き逃したくなくて。
その点ミュージカルに出演されている役者さんの発声は、「スコーン!」ってめちゃくちゃ良く聞こえるから、言葉も逃すことがない。結果としてストーリーや感情がダイレクトに伝わってくる。そういう良さがありますね。
あとは、全てで表現しているのもミュージカルの魅力の一つなんじゃないかな。ダンス、歌、お芝居、…舞台表現の全て。ミュージカルの醍醐味ですよね。


――公演中のお忙しい中、ありがとうございました!

 

■こぼれ話

――ハッピーとはある意味対極にある、シリアスなテイストの『エリザベート』にご出演なさるきっかけは何だったのでしょう?

もちろん『エリザベート』という有名な作品に出演できるのは光栄なことですし、今まで死ぬ役をやったことがなかったので、そこにも興味がありました。『ラ・カージュ』とはまた違った熱量のかけ方にトライしてみるチャンスだとも思いましたね。
『エリザベート』では、割と自分の思うまま・感じたままの芝居をさせて頂いています。もちろん演出もあるけど、舞台に立ったらもう、自分を信じるしかないので。

 

■木村達成
1993年12月8日生まれ 東京都出身。2012年、ミュージカル『テニスの王子様』海堂薫役として役者デビュー。以降、ドラマ・舞台など幅広いジャンルで活躍。現在、東京・帝国劇場にて上演中のミュージカル『エリザベート』に、ルドルフ役として出演中。

主な出演作品:ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」影山飛雄役、ミュージカル「ラ・カージュ オ・フォ―ル ~籠の中の道化たち~」 ジャン・ミッシェル役、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』 ベンヴォーリオ役など

公式HP:https://www.tatsunari-kimura.com/

木村達成official site Twitter:https://twitter.com/TK_officialsite

 

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