ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』開幕レポート

1/29(水)、ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』来日公演が開幕した。

 

本作は、女性コーラスグループのサクセスストーリーを基に、華やかなショービジネスの裏側にある人間模様、栄光、そして友情をドラマティックに描いたミュージカル。2006年、ビヨンセ・ノウルズ、ジェニファー・ハドソン、ジェイミー・フォックス、エディー・マーフィーら豪華キャストで映画化され、世界中にその名が知れた。日本でも作品の人気は高く、2010年・2013年・2016年の来日公演には連日大盛況、多くのファンが熱狂した。

その人気ミュージカルが2020年、再び日本に上陸!4度目となる今回の来日公演では、ミュージカルの本場・ニューヨークでのオーディションで選ばれた実力派キャスト達が揃う。本公演の開幕に先立ち、プレスコールが行われた。
この度披露されたのは、作品を象徴する『One Night Only』『I’m Changing』『Dreamgirls』の3曲。最初に披露された『One Night Only』では、グループ1の歌声を誇るエフィーのレコーディングシーンから始まり、次第にグループを取り巻く人物たちの様々な思惑が交錯する様子が描かれる。エフィーがソウルフルな歌声で魅せる一方で、グループ1の美貌を持つディーナには映画出演のオファーが。彼女たちの歯車は狂っていってしまうのか――?続く『I’m Changing』は、エフィーが再起を誓うソロナンバー。力強い歌唱に、舞台上での早替えや可動式巨大LEDパネルを駆使した演出など、見どころ聴きどころ満載のシーンに仕上がっている。そしてタイトルナンバーの『Dreamgirls』。エフィー、ディーナ、ローレルの3人が“Girls”から“Women”に変わる第一歩を描く、希望に溢れた名曲だ。宝石やロングガウンなど、豪華絢爛な衣装をまとった3人が、美しいハーモニーで劇場中を包み込んだ。プレスコール終了後には、報道陣向けにバックステージが実施された。

舞台上にそびえ立つLEDパネルは、縦6m・横10mの超巨大サイズ。キャストが立つ板はマス目状にデザインされており、これによってバミり(舞台上やセットなどに貼られている俳優の立ち位置を示すテープ)を減らしているとのこと。また、舞台の両袖に構える早替え部屋や、ラッグにズラッと並ぶ衣装の数々も公開された。 本番中はキャスト・スタッフが目まぐるしく行き来し、舞台裏は大混雑しているようだ。今回の上演版では、舞台の裏に設けられた演奏室で生演奏される。客席からは見えないが、作品により臨場感を持たせる重要なパートと言えるだろう。

これでキャスト1人分の靴!

この日ステージを案内してくれた舞台監督のケヴィン・ブラニックも『ドリームガールズ』に魅了された一人。「この作品は劇場で味わうことで、エモーショナルな部分がより強く伝わってくるんだ」と笑顔で話した。ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』は2/16(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演中。なお、2/7(金)13:30公演ではバックステージツアーを開催予定。バックステージ付きチケットは現在発売中。2/4(火)までの期間限定販売となるため、早めにゲットしておきたい。

 

©DREAMGIRLS 2020TOKYO

取材・文・撮影/ローソンチケット