12月4日(土)より一般発売開始! ミュージカル『マイ・フェア・レディ』博多座公演★主演・朝夏まなと&神田沙也加 インタビュー

日本ミュージカル史に燦然と輝く金字塔が、2022年新春の博多座に登場!

オードリー・ヘップバーン主演の映画版として多くの人を魅了し、1963年には日本で初めて上演されたブロードウェイ・ミュージカル作品『マイ・フェア・レディ』。日本のミュージカルの原点であり、世界中で愛されるミュージカルの金字塔が、12年ぶりに博多座に!

初演から半世紀もの間、何度も再演されては色あせることなく、人気を博している作品である『マイ・フェア・レディ』は、博多座では2002年と2010年に大地真央主演にて上演。2013年には演出家にG2を迎えてリニューアルされ、2018年には朝夏まなと・神田沙也加によるWキャストとして装いも新たに各地で上演され、いよいよ博多座にも満を持しての登場となる。

主演のイライザ役には、3年前と同じく、朝夏まなと・神田沙也加のWキャストを迎え、相手のヒギンズ役も3年前と同じ別所哲也と寺脇康文がWキャストで演じる。他にも2018年当時からの続投となる今井清隆、前田美波里のほか、今回は新キャストにフレディ役として寺西拓人が参加し、新しい風を運んでくる。

そんな期待に満ちあふれた上演を前に、今年9月のミュージカル『王家の紋章』で共演したばかりの二人、朝夏まなとと神田沙也加が取材に応えた。

再演について感想を聞かれた二人は、「さーちゃん(神田)と一緒に共演出来るなんて本当に嬉しい!3年前は“さ~や”って呼んでいましたが、今では‟さ~ちゃん”呼びの仲(笑)」と朝夏が関係性の変化を話し出すと神田も、「そう!‟まぁちゃん・さ~ちゃん“と呼び方も変化して、よりコンビ感が増したんですよ!」と親密さを教えてくれる一幕も。また、朝夏が「そんな二人の仲も深まりまして(笑)、また一緒に『マイ・フェア・レディ』という作品に挑戦できることが嬉しいです。前回の上演から3年、その間お互いにいろんな作品にも出演して経験を積んできましたから、そういった意味ではきっと新たな発見もあると思うので楽しみです」と語れば、神田も「Wキャストだと同じ舞台に同時に立てませんが、今年は『王家の紋章』でまぁちゃんと共演し、敵対する役ではありましたが、声を合わせて歌うことも出来たのがよかったなと。二人の間柄を深められたことが『マイ・フェア・レディ』にいい影響を与えてくれるのではないかと思っています」と、3年の間で深まった良好な関係性に期待をのぞかせた。

続いて、本作が長く愛され続ける魅力はどこにあるのかといった質問におよぶと、朝夏からは「一人の女の子が夢を持って成長していく過程を観客として見た時に、そこにかける思いを清々しく感じられる作品で、普遍的なものが詰まっているミュージカルだと思います」と分析。一方の神田も「全編に漂う、色褪せないクラシカルさがまず魅力。単なるシンデレラストーリーではないから、男女関係なく刺さるものがあるんだろうなと。あとはやはり楽曲の素晴らしさがハマるポイントではないかと思います」と語った。

そんな世界中で愛され続ける作品。朝夏は、誰もが知るオードリー・ヘップバーン主演の映画版を何度も見て研究をしたようで「私が印象に残ったのは、オードリーさんの発声でした。花売り娘の時とレディになってからでは言葉遣いだけでなく、声の出し方自体が変わっているんです。下町にいる時はダミ声みたいな、少し下品な発声方法だったりしていたものが、レディになると声の出し方そのものが変わるので、そこをヒントに自分の演じ方を考えていきました」と研究した点を教えてくれたが、神田の方はまた別の観点で演技プランを立てていたようで、「映画版がお好きかミュージカル版が好きかでイライザ像って違ってくると思うんですが、私の場合は、小説的な感じで作品を、俯瞰でキャラクター像を捉え、人間的な深堀をして読んでいくように気を付けました。あとは、3年前の上演時にコンビを組んでいたヒギンズ役の別所さんがどういう風に演技されてくるかをビビッドに捉えて演技を進めていきました」と明かしてくれた。

二人それぞれの演技プランから、違ったイライザが見られそうな印象を受けたが、お互いのイライザをどう見ているのか?という質問に対して、朝夏は「さーちゃんは、この小柄な体からは想像つかない迫力があるんです。長身の別所さんに歯向かっていくエネルギーがすごくて。イライザの熱い思いが体現されているんですよね。ヒギンズとの言い合いでも、むしろ負けてないんです(笑)。イライザがレディになって登場する場面でも、さーちゃんの賢さが投影されていて魅力的だなと思いました」と絶賛。神田も「まぁちゃんがこの3年間で出演された作品を見てきましたが、可憐な役から怖い役まで、どんな役もカメレオンのように演じられるのがスゴイなと思っていて。それを一作品の中で楽しめる構図になっていると思います」と語った。

そんな二人にとってこの『マイ・フェア・レディ』という作品は、どういった位置づけにあるのか?という質問が飛び出すと、朝夏は「この作品は、宝塚歌劇団を退団して初めて女優として立った舞台だったので、初心を思い出す作品です。当時はすごく悩んだんです。先輩からは、階段を下りる時に肩で風を切ってるよ…と言われたこともあったので(笑)。そういった経験を経ての再演なので、成長はしていたいなと。だから、原点に返る作品ですね」と教えてくれた。また、神田も違った意味での原点だそうで「一番好きなミュージカルです。何度も観てますし、以前の博多座での公演も見ました。いろんなところにキャリーをコロコロ引いて一人で観に行きましたし、真央さんのファイナル公演も観て号泣したり(笑)。何度も観た大好きな作品です」と明かした。

最後に、九州での公演について朝夏は「ここのところ4年連続博多座に出演させて頂いており、第二の故郷だと思っているほど親近感がある劇場なので、とっても楽しみです。九州のお客様は、年々ミュージカルに対する熱量・愛情が増しているように感じているので、精一杯努めたいと思います。来年には世の中の状況が少しでも落ち着いてくれていたらいいなと心から思いますが、どういう状況であれ、今の私たちに出来ることを精一杯やれたらいいなと思いますので、ぜひお越しください」とのメッセージを。そして神田も「博多座という劇場が大好きなんです。劇場に入る時からドキドキしますし、劇場の階段にまで公演の装飾をしてくださったり、街をあげて応援してくださっている感じがあります。九州で公演すると、とてもいい公演が出来るというジンクスが自分にはあるんです。全力で応援してくださる九州の皆さまにお会い出来るのが楽しみです。皆さんも体調に気を付けてお越しください」とメッセージをくれた。

新春を艶やかに彩るミュージカルで、晴れやかな一年のスタートを切ってみては?

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』博多座公演は、来年1月19日より上演。12月4日(土)より一般発売開始となる。その他の地区でも上演有り。各地の公演情報やチケットに関する詳細は、ローチケ(webサイト)内でご確認ください。