【観劇レポート】宝塚歌劇 星組公演 RAKUGO MUSICAL 『ANOTHER WORLD』/タカラヅカ・ワンダーステージ 『Killer Rouge(キラー ルージュ)』に行ってきました!

左/紅ゆずる 右/綺咲愛里
©宝塚歌劇団

 

只今、兵庫県・宝塚大劇場で絶賛上演中の宝塚歌劇 星組公演 RAKUGO MUSICAL 『ANOTHER WORLD』/タカラヅカ・ワンダーステージ 『Killer Rouge(キラー ルージュ)』。第104期初舞台生のお披露目公演でもある宝塚大劇場公演に、ローチケ演劇部員(は)が、お邪魔してきました!

 

第一幕、『ANOTHER WORLD』は、落語噺「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」「朝友(あさとも)」「死ぬなら今」など、死後の世界を舞台とした作品をちりばめ、“この世”と“あの世”を行き来して繰り広げる純愛冒険物語。宝塚の華やかさと落語の面白さが驚異的なシンクロを見せる抱腹絶倒の落語ミュージカルとなっている。

パッと舞台のあかりがつけば、目の前にはトップスターの紅ゆずるをはじめとする出演者が色鮮やかな着物を着て勢ぞろい。そのあまりの華やかさに感嘆の声が漏れ出てしまう。

©宝塚歌劇団

 

煌びやかな宝塚らしい幕開きとはうって変わって、本編は、抱腹絶倒の落語の世界。テンポの良い掛け合いや、挟み込まれるジョークの数々に、思わず声を上げて笑ってしまう。未だかつて、宝塚を観ながら、こんなに声を出して笑ったことがあっただろうか?

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大坂の両替商「誉田屋」の若旦那・康次郎を演じる紅ゆずるの大阪弁(大阪府大阪市出身)も、江戸の米問屋の若旦那・徳三郎を演じる礼真琴の江戸言葉(東京都江戸川区出身)も、可愛い顔からなんともおっかない言葉が飛び出すヒロイン・お澄を演じるトップ娘役 綺咲愛里の台詞も、全てが作品の世界観にマッチしており、全員が役を楽しんでいるように感じられた。

 

©宝塚歌劇団

 

今年10月・11月の台湾公演での上演も決定した第二幕の『Killer Rouge』は、まさに豪華絢爛!次々に出演者が歌い継ぎ、踊り継ぐ、時に“体育会系”とも評される星組の勢いをそのまま表しているかのような、目まぐるしいスピードで駆け抜けていく、勢いのあるショー作品となっている。

 

©宝塚歌劇団

 

今回が初舞台となる第104期生のロケットは「紅桜」がテーマ。桜を題材とした楽曲にのせて一糸乱れぬラインダンスを披露する彼女たちの笑顔からは、スタートしたばかりの宝塚人生を謳歌(桜花)する“キラ、キララ”とした輝きを感じることが出来た。

今も耳に残る特徴的なフレーズ…観劇後は、きっとあなたも「キラ、キララ、キラ!」とつい口走ってしまうことだろう。

 

兵庫県・宝塚大劇場公演は6/4(月)まで上演中、東京宝塚劇場公演は6/22(金)~7/22(日)上演。

©宝塚歌劇団