東京公演開幕迫る!博多座公演は、いよいよ11月5日(土)から一般発売開始☆ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』森 公美子 @福岡 取材会レポート

『天使にラブソングを…』のタイトルで日本でも大ヒットした、ウーピー・ゴールドバーグ主演(デロリス役)の映画をミュージカル化した『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が、4度目の上演!11月13日(日)から東京・東急シアターオーブにて開幕し、大阪・広島・愛知・福岡にて上演される。この大ヒット映画のミュージカル化は、2009年にロンドンで上演され、このミュージカル化を製作したプロデューサーはなんと、映画で主演を務めたウーピー・ゴールドバーグ本人ということもあり、世界中で話題に。その後、ドイツでの上演に続いて2011年にはブロードウェーで上演。そして、遂に2014年に日本にも上陸を果たした本作は、東京・帝国劇場にて日本人キャストで上演されて日本でも話題を集め、2016年・2019年と再演を繰り返すほど人気を集めるミュージカルとなった。2022年度公演の開幕が迫るなか、朝夏まなととのWキャストで主人公・デロリス役を務める森公美子が来福し、公演への意気込みを語った。

博多座での公演は12月29日から2023年1月4日まで。博多座としても初となる年またぎで大晦日も元旦も休みなく上演されるという。日頃からプライベートでも訪れるほど福岡好きだという森公美子。この時期の公演に関しては「きっと年末年始だし、コロナ禍でまだまだ私たちも外食は控えてお弁当なんかを食べて公演に挑むことになると思うので…きっと記者のみなさんが何か差し入れをしてくださることを期待しています(笑)」と、会見の冒頭から笑いを誘うサービス精神旺盛な森。空気が和んだ会見場では、本作で初演からずっと主人公デロリスを演じてきた森へ、作品への取り組み方など様々な質問が飛び交った。

「年始からこの作品を観ると、お家に“幸せを持ち帰っていただけると思いますよ(笑)!」

前回公演時の舞台写真より。 写真提供:東宝演劇部

本作の日本初演から、主演として4演目となる森だが、当初は自分が主役に選ばれたことが信じられなかったようだ。「Wキャストのみなさんが、宝塚歌劇団出身のスタイルのいいスターばかりなので、最初はなんで私?って思っていましたが(笑)、ドイツ版では私のような体格の女性が演じているそうで、プロデューサーが私を選んでくださったようです。それまでに小劇場での主演は演じていましたが、帝国劇場のような大劇場の0番(舞台中央前面の床に、立ち位置を決めるために記された番号の中で、舞台の真ん中に立つ=主役・トップを意味する)に立てるなんて思ってもいなかったから、実際に立てることになって、元水泳選手の北島康介さんが言われていた『チョ~気持ちいい!』あの言葉が実感できました。0番はやめられないんだなって思ったんです(笑)」と、今では自信を持ってデロリスを演じている様子。そんなデロリスという女性や作品について森は、「私が演じるデロリスって、ガムをクチャクチャ噛んで言葉遣いも悪く、ハチャメチャな人間だったのに、修道院に入って多くの人との出会いから、それまでの彼女にはあり得なかったような……聖書を読むまでに人が変わっていくんです。そしてその周りの人も変わっていき、互いを尊重しあって、高みを目指していく。どんどん成長していって…要するにサクセスストーリーですよね。すごくよく出来ている話だと思うんです」

最高にハッピーなミュージカルコメディ、多くの人に愛される理由はどこに?という質問には、「以前、修道院にお邪魔して、実際に修道女の方々にお話しを聞いたことがあるんです。その時にシスターから『神様を賛美している言葉をステージで歌って、何かの為に歌を届けていることは神様も見てくださっているわ。皆さんは神様の役に立っていらっしゃるのよ』って言っていただいたことがあって。私たちが神様の役に立てているだなんて・・・って思ったら泣けてきて」と涙ながらに語った森。「確かにこの作品を観て温かい気持ちになったという感想を多くいただくのですが、そういう気持ちにさせてくれる、させることが出来る作品だから愛されるんだろうなって。人は一人では生きていけないし、人に感謝して、誰かのために生きているっていうことを忘れてはいけない。そんなことを、改めて感じさせてくれる作品だから愛されるんだろうなと感じています」と、思わぬ涙に記者たちも胸を熱くさせられる一幕があった。

デロリス(森公美子)と修道女たち(前回公演時の舞台写真より)。写真提供:東宝演劇部

最後に、長年同じ役を演じ続けることで“慣れ”が生じないか?という質問には、「以前ご一緒した大杉漣さんが、『次はこうなると連想させるような芝居をしてはいけない』と、おっしゃっていたのが頭に残っているんです。予定調和ではない芝居に常に自分を置いて、毎日、自分の中で何か1つ新しいことを発見するようにしています。カーテンアップのところでカーテンが上がらない!とか、博多座では別の作品で私がフライングすることがあったんですが、フライングしてる途中で止まってしまったりだとか、ハプニング的なことも含めて(ステージは)予定調和では終わらないんです(笑)。そんな予定調和で終わらないことが多いのがこの作品でもありますから、何回見てもいろんな発見があると思います!いろんな意味で楽しいですよ、この作品は!」と語る森。

最後に、「お時間を見つけて足を運んでいただけたら嬉しいです。もちろん、足を運んでいただけるだけ私たちからも、熱い何かを皆さまにもお届けできると思っていますから、ぜひ劇場にお越しください」と笑顔で会見を締めた。

コロナ禍で舞台も中止になっていく中、人とのつながりの大切さを実感したという森が「年末年始にこの作品を観たら幸せを持ち帰れますよ!」と、笑顔を見せて語っていたように、本作が放つ幸せオーラを浴びに劇場へ足を運んでみては?

博多座公演のチケットは、11月5日(土)10:00~発売開始!!その他開催地公演のチケットは好評発売中!
良いお席はお早めに☆彡