ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』イン コンサート│プロデューサー:ジェイミー・ランバート インタビュー

2023年8月に東京・東急シアターオーブにて上演される、ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』 イン コンサート。今年3月にイギリス・ロンドンで1日限りの公演が開催されてチケットは完売、ファン大興奮の復活を遂げた本作が、早くも今年8月に日本に初上陸する。

そんな本作を手がけたプロデューサーであり、アーティストとしても活動するジェイミー・ランバート氏に『ONCE ダブリンの街角で』イン コンサート製作のエピソードや見どころを聞いた。

――『ONCE ダブリンの街角で』 イン コンサートはロンドンでは1日限定のプレミアムな公演だったそうですが、なぜ1日限定だったのか、そして今作を製作することに至った経緯についてお伺いできますか?そしてそれを日本で上演することに対してのお気持ちをお聞かせください

「英国では、一日限りの特別パフォーマンスはよく知られています。私たちは、素晴らしい舞台とキャストとともに、観客の皆さんが一度しか味わうことのできない体験を作りたいと考えています。公演の成功によっては、その先長期で公演を行うこともあるかもしれません。今回は一日限りの公演が、日本での公演に繋がり、とても嬉しく思っています。私自身、ミュージカルグループ「コラブロ」のメンバーとして日本で何度も仕事をしました。『ミュージックステーション』には2度出演し、東京と大阪でたくさんのパフォーマンスを行いました。世界で一番好きな都市である東京に、今度はプロデューサーとして戻ることをとても楽しみにしています」

――ミュージカル版の『ONCE ダブリンの街角で』は普通のミュージカルとは違い、出演者が楽器を演奏し、歌い、演技をするというところがとても印象的でした。コンサート版とミュージカル版の違いや、コンサート版だからこその見どころがあれば教えてください

「私たちが作り上げたコンサートは、美しい音楽と、心揺さぶるストーリーに焦点を当てています。それはシンプルで美しい、愛の物語のセレブレーションであり、最高のアーティストたちが演奏する見事なスコアにより構成されています。ミュージカル版と同じようにキャストが全員楽器を演奏し、物語を紡ぎます。コンサート版は、ミュージカル版のスペシャルバージョンです。フルスケールのミュージカルでは表現できない、繊細な親密さに溢れ、観客は登場人物たちの人生と物語に引き込まれることでしょう。他では味わうことのできない、ユニークな体験になること間違いありません」

――今作はどんな方に見てほしいですか?

「音楽が好きな方はもちろん、心動かされるラブストーリーが好きな方など、たくさんの方々にお楽しみいただける作品です。『ONCE ダブリンの街角で』の楽曲は、ミュージカル史上最高のスコアの一つであり、ポップ、フォーク、ストーリーテリングの要素を組み合わせ、登場人物たちを美しく結びつけます。観劇後は胸がいっぱいになり、涙も溢れてくることでしょう。それが良いタイミングでも、時には間違ったタイミングであっても、恋に落ちる二人を描いたこの作品には多くの方が共感し、楽しんでいただけるはずです」

――2014年にミュージカル版の来日公演があり、映画版を見ている日本のお客さまは多い一方で、来日公演からしばらく経っているので初めて知る方もたくさんいらっしゃると思います。そんな日本のお客さまにメッセージをお願いします

「『ONCE ダブリンの街角で』は、音楽への愛によって惹かれ合うダブリンのストリートミュージシャンと、チェコ人の女性の物語です。運命的な一週間にわたり、彼女のワイルドな家族や、彼の型破りな友人たちとバンドを結成し、そして二人は次第に恋に落ちていきます。ぜひ、心をオープンにしてご覧いただきたいです!私たちの素晴らしいキャストとチームが作り上げたこの魔法のような作品を、胸いっぱいに感じる準備をしてください。皆さんにとって忘れられない体験となることをお約束します」

【プロフィール】

ジェイミー・ランバート
Jamie Lambert

世界で最も成功したミュージカル・シアター・グループ、『コラブロ(Collabro)』のメンバーであり、2014年以来、レコーディングアーティスト及びレコードレーベルのディレクターとして国際的に活躍中。自身のアーティストとしての経験と業界の知見を活かし、2018年にクリエイティブディレクターのイライザ・ジャクソンと共に、『Lambert Jackson Productions』を設立。ロンドン・ウエストエンドのダッチェス劇場で上演された製作作品の『Cruise』は、2022年ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作演劇賞にノミネートされた。