撮影/阿部章仁
11月3日(金・祝)に東京・有楽町よみうりホールにて開幕し、ただいま絶賛上演中のミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』。1960年代のロンドンを舞台に、誰もが経験するティーンエイジャーの恋の駆け引きや悩み、葛藤を描くミュージカル。世界中で300回以上上演され、9か国語以上の言語で翻訳された、土曜日の夜に巻き起こる『CLUB A Go-Go』での一夜の出来事を30曲を超えるロックンロールにのせて描いている。
演出は、近年話題の2.5次元公演やストレートプレイ、さらにブロードウェイ・ミュージカルまで様々なジャンルの作品を手掛けており、その場に立つ俳優の実感を、空間演出により最大限に引き出す手法に定評がある元吉庸泰 。日本では ’92・’93年の上演以来約30年ぶりの上演となる。
主役を務めるのは、河下 楽。AmBitiousのメンバーとしてコンサートや舞台などで公演を重ね着実に成長を続ける一方、個人でも22年に音楽劇『星の王子様』で舞台初主演を務めるなど活躍の幅を広げる河下がミュージカル初主演に挑んでいる。他には、川平慈英をはじめ、神里優希、一色洋平、黒沢ともよ・ダンドイ舞莉花(Wキャスト)、熊谷彩春、高田夏帆、田野優花、石川新太、HideboHなどベテランから若手まで多彩なキャストが集結。
開幕前に行われたゲネプロで、リック役の河下 楽は、「稽古が始まった時、皆さん歌もお芝居もダンスも上手すぎてついて行くのに必死でしたが、悩むたびに演出の元吉さんも共演者の方々も助けてくれて、僕が主演で良かったという言葉もいただいて、今ではこんなに馴染むことが出来ました。観に来てくださる皆さんに絶対に後悔させない自信があるので、ぜひ足を運んでいただきたいです!」と初々しいコメントを残していた。一方、92,93年の上演時にも出演していたエリック役の川平慈英は「初老の僕ですが、ハートフルなキャストたちに恵まれていちばん楽しんでいます(笑)」と、ベテランの余裕さえ感じさせるコメントで場を和ませつつも、「今は自粛や規制だらけの息苦しい社会ですが、この『CLUB A Go-Go』という劇場は、コロナ禍のようなご法度や禁じ手はありません。客席にいたはずのあなたが私たちのメンバーになっているかもしれません。生きるエネルギーに溢れたナンバーばかりで、一曲一曲に心躍る場面があるのでぜひ劇場で日頃のストレスを発散してください」と熱く語った。
本作は、11月19日(日)まで東京で上演された後、11月21日(火)~23日(木・祝)大阪・松下IMPホール、11月28日(火)・29日(水)宮城・電力ホールへと公演が続く。チケットはただいま販売中!詳細は、下記公演概要欄内「チケット情報はこちら」をご確認ください。