【本日5/16(木)開幕!】ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』舞台写真&コメント到着!

(撮影:渡部孝弘/田中亜紀)

上演の度に大きな話題を呼ぶメガヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が本日5月16日(木)新国立劇場 中劇場にて開幕した。小池修一郎に見出され数々のスターを輩出してきた名作ミュージカルが、再び新たな歴史を紡ぐ。

メガヒットミュージカルが3年ぶり、6度目の上演!

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員したメガヒット作品で、日本では小池修一郎演出により10年に宝塚歌劇団によって初演された。その大反響を追い風に、11年に新たに誕生したのが、このミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>。その後、上演の度に大きな注目を集め、17年には演出を一新し更なる反響を得て、21年以来3年ぶり6度目の上演が決定。

魂を揺さぶる音楽と、原作から更に奥行きを増した珠玉の物語

仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、争いの終結を願いながら、ひたむきに互いを愛したロミオとジュリエット–。言わずと知れたシェイクスピアの名作を原作としながら、更に本ミュージカルは“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情”“ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える”といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出した。特に全編を通じて登場する“死のダンサー”の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長である。

そしてミュージカルに絶対不可欠である音楽は、どの楽曲も心と魂を揺さぶる名曲ばかりだ。幕開きに歌われる迫力満点の<ヴェローナ>、若者たちの躍動感溢れる<世界の王>、ロミオの心象風景を鋭く描き出した<僕は怖い>、婚礼の場面で歌われる甘く切ない<エメ>(フランス語で“愛する”の意味)など、一度聴いたら忘れられない名曲ぞろい。物語と調和した曲に身を委ねることができるのも、この作品の魅力のひとつと言える。

次世代キャストの競演が実現、魂の輝きがここに

24年公演のロミオ役を務めるのは、小関裕太と岡宮来夢。小関は、子役として俳優活動をスタートさせ、舞台作品にも意欲的に取り組み、『ジャンヌ・ダルク』『キングダム』、ミュージカル『四月は君の嘘』と話題作に数多く出演。近年は映画・テレビと映像でも主演作が相次ぎ、今最も旬な俳優として注目を集めている。岡宮は、2.5次元作品を中心に活躍し、ミュージカル『刀剣乱舞』の鶴丸国永役で高い人気と評価を得た。本作への出演は厳しいスケジュールが控える中、本人たっての希望でオーディションに挑み、実力はもちろんロミオ役を渇望するその熱意と情熱で出演を勝ち取った。

そしてジュリエット役には、吉柳咲良と奥田いろは(乃木坂46)を大抜擢。吉柳は、若干12歳にしてホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、翌年にはミュージカル『ピーター・パン』の10代目ピーター・パンという大役にて女優デビューを果たした。同役を22年まで務め、近年は映画・ドラマと活躍の場を広げ、更には映画 『天気の子』『かがみの狐城』で声優も務めるなど、次世代を担う若手女優である。奥田は子役としてキャリアをスタートさせ、22年にオーディションに合格し5期生として「乃木坂46」に参加。先輩・生田絵梨花の後を追い、念願のジュリエット役を手に入れ、本作で初舞台にして初ミュージカルという大きな一歩を踏み出す。

更に、ベンヴォーリオ役に内海啓貴と石川凌雅、マーキューシオ役に伊藤あさひと笹森裕貴、ティボルト役に太田基裕と水田航生といずれも魅力的で将来有望なキャストが集った。そして、死のダンサー役を栗山廉(KBALLET TOKYO)とキム・セジョン(東京シティ・バレエ団)、キャピュレット夫人役を彩吹真央、乳母役を吉沢梨絵、ロレンス神父役を津田英佑、モンタギュー卿役を田村雄一、モンタギュー夫人役をユン・フィス、パリス役を雷太、ヴェローナ大公役を渡辺大輔、キャピュレット卿役を岡田浩暉が演じる。
新生『ロミオ&ジュリエット』に期待が高まる。

キャストコメント

■小関裕太(ロミオ役/Wキャスト)
ロミジュリ2024が開幕いたします!
6度目の上演となる演目ですが、リハーサル時に演出の小池先生がおっしゃっていた「新しいロミジュリが見れた。とても新鮮でした。」という言葉がとても印象的で嬉しかったです。
400年以上愛される戯曲「ロミオ&ジュリエット」の作品が持つパワーと、小池先生の潤色による美しさと儚さを大事にしながら、この新メンバーでしか辿り着けない公演にできたらと意気込んでいます。
名作の今を楽しんでいただけますように。

■岡宮来夢(ロミオ役/Wキャスト)
いよいよ2024年版、僕たちが創ってきた『ロミオ&ジュリエット』の幕が上がります。
ずっと憧れていたロミオになります。
僕は今回スケジュールの都合上、なかなか稽古に参加することが叶いませんでした。
ですが参加するたびにカンパニーの皆さんがどんどん素敵になっていっているのを見て、焦る気持ちもありましたが、このカンパニーの一員であることを誇らしく思い、僕も頑張ろうと自分を奮い立たせて準備を進めてきました。
僕がここまで辿り着くことができたのは小池先生はじめ、キャストの皆様、スタッフの皆様、そして何より、小関裕太くんと中村翼くんのおかげです。
心から感謝しております。
歴代の皆様が命を吹き込んできたこの作品を、僕たちの色で自信を持ってお届けします。
是非楽しみにしていてください!
劇場でお待ちしております!

■吉柳咲良(ジュリエット役/Wキャスト)
毎日積み重ねていく稽古の中での新しい発見や、自分自身の中の心情の変化。沢山のことを経て、やっと、本番を迎えます。
私が見てきた稽古場は、毎日たくさんのトキメキで溢れていて、充実感でいっぱいでした。カンパニーの皆さんの熱量や迫力は想像を遥かに超えるもので、何度もパワーをいただきましたし、涙が止まらない時ばかりでした。
20歳になったとはいえ私はまだまだ悩むことだらけで、ロミオのお二人をはじめ、他のキャストの皆様の支えが本当に大きかったなと感じております。 何よりも、私には心強いダブルキャストである奥田いろはさんがいたおかげで、乗り越えられてきた日々でもありました。
そんな素敵なカンパニーで作り上げる2024年版の『ロミオ&ジュリエット』が、どのように皆様に届くのか、今はただ楽しみでなりません。 長く愛され続け、再演され続けるこの作品を私自身も、最後まで向き合い、愛し抜けたらと思います。
これから東京、愛知、大阪とたくさんの公演をさせていただけるので、カンパニー一同、全力で、安全に、楽しく最後まで走り抜けられるよう切磋琢磨して頑張っていきますので、温かく見守っていただけたらと思います。
最後までどうか、よろしくお願い致します。

■奥田いろは(ジュリエット役/Wキャスト)
最初から最後まで何度も通して稽古して、客観的にも沢山作品と向き合ってきましたが、毎回新しい発見があり新鮮な日々でした。何度見てもときめくし、悲しいし、虚しいし、美しい。作品自体の力も大きいけれどやっぱり一人一人の努力がゆえにここまで作品の魅力を引き出せてるなと思います。
初めて舞台に出演させていただくので、お稽古が始まった最初の頃は何も分からず、本当にゼロの状態だった私に、演出の小池先生はじめキャスト・スタッフの皆さんからのアドバイスでようやく私の中のジュリエットを見つけ、掴んできています。
皆さんにお届けするのが楽しみです!
このお稽古期間、カンパニーの皆さんに助けられて励まされてすごく救われてきました。
何があってもそばにいてくれた同じジュリエット役の吉柳咲良さん、そしてロミオのお二人をはじめとするキャストの皆さん、スタッフの皆さんへも感謝の気持ちを込めていいお芝居ができるようまだまだ頑張りたいと思います!
ぜひ劇場にお越しください、お待ちしています!

■内海啓貴(ベンヴォーリオ役/Wキャスト)
今この令和の時代に、この作品を届ける意味はなんなのだろうか?と僕は自分に問い続けながら稽古に励んでいました。
家の外に出れば色んなウイルスが蔓延している空気、自然災害。
生きづらさを感じる世の中でも、それでも負けずにこの作品を素敵なモノにしようと、食らいついている同年代の共演者と稽古をして僕は沢山の勇気をもらいました。
作品は悲劇かもしれませんが、その中に希望の光を感じました。
シェイクスピアの詩や楽曲を信じて、僕ら若者の勢いや熱さ、そして”圧倒的な爆発力”でお客様の明日を照らす作品にしたいと思っています。
新生『ロミオ&ジュリエット』
劇場でお待ちしております。

■石川凌雅(ベンヴォーリオ役/Wキャスト)
日々過ごす中で忘れかけているもの、諦めかけていること、
皆様にとってこの作品がそういったものを取り戻すきっかけになれば幸いです。
僕自身も稽古を通して作品に触れ合い、共演者やスタッフの皆様と関わる事で、
正直な気持ちは隠すのではなく、勇気を出して伝えてみる事の大切さを実感しました。
当たり前だと思っていることが幸せである事。そういった気づきがご観劇くださる皆様に届くと信じて全力で表現していきたいと思います。

■伊藤あさひ(マーキューシオ役/Wキャスト)
2ヶ月間の濃密な稽古の日々を経て、初日を迎えられることを本当に嬉しく思います。
そして、ミュージカル初挑戦で『ロミオ&ジュリエット』という歴史ある作品に出演
する事ができ、改めて気が引き締まる思いです。
伊藤あさひが演じるマーキューシオが皆様にどのような受け取られ方をするのか、
正直緊張しています。
歌もダンスも0からのスタート。数え切れない苦悩と葛藤がありました。
沢山の稽古を重ね、素晴らしいキャストの皆様の背中を追いかけ、スタッフの皆様
に支えていただき、今日を迎える事ができました。
歌とダンスと芝居の力を信じ、観に来てくださる方に、楽しかった、観に来て良かっ
たと思っていただけるよう、千穐楽までマーキューシオを全力で生きていきます。
劇場でお待ちしております。

■笹森裕貴(マーキューシオ役/Wキャスト)
初めてのグランドミュージカル出演ということもあり、約2ヶ月間、毎日必死で、夢の中でも稽古をしておりました。たくさん挑戦して、たくさん失敗しました。
その傷も全てマーキューシオを演じる上でのスパイスになったような気がします。
舞台稽古中、幕に大きな『ロミオ&ジュリエット』のロゴが映し出された時、「本当にこの作品に出るんだな」と実感すると共に、ドキドキやワクワクが込み上げてきました。
全身全霊で役を全うします。よろしくお願いいたします。

■太田基裕(ティボルト役/Wキャスト)
台本と楽曲、出演者の皆様を感じながら自分の中にあるティボルト像を膨らませてきました。
劇場にお客様が入り、さらにどういう化学反応が起きるのか、どんな刺激と余白、空間が生まれるか、不安と期待で揺れ動いています。
沢山のお客様とステキな出会いになりますように。最後までよろしくお願いします。

■水田航生(ティボルト役/Wキャスト)
2024年版『ロミオ&ジュリエット』が開幕します!
以前、本作品に参加させていただいた時とは、景色が全く違う幕開けを迎えます。
キャストや上演する時が変わると、こんなにも違う印象になる作品なんだと実感しております。
愛と憎しみ、表裏一体の感情を常に心に燃やし、ティボルトという男を全身全霊で演じ、
千秋楽のその日までしっかりと公演を積み重ねていきたいと思います。
劇場でお待ちしております!