TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II The silence of Takuma Otoo 【This is Who I am】│音尾琢真 インタビュー

音尾琢真がバンドを率いて
全国6都市ライブツアー敢行!

TEAM NACSメンバー5人によるソロプロジェクトの第2弾がそれぞれ決行中だが、音尾琢真は全国6都市でライブツアーを開催する!
現在着々と準備が進んでいるとのことで、音尾本人を直撃しどんなライブを企んでいるのか、現時点での想いを聞いた。そもそも音尾は第1弾の際も演劇ではなく音楽イベントをおこなっていた。

「我々は基本的にお芝居をする集団ではあるのですが、たとえば戸次(重幸)さんはソロでも自ら脚本を書いて公演をされているわけですけど、僕の場合は役者として出る分には映像作品や別のカンパニーの舞台に出させていただくことで充分間に合ってしまうタイプでございまして。同時に音楽好きでもあるので、それで第1弾のときには“オッティ・オットマン”というアメリカから来日したアーティストの設定でライブをおこなったんです。まあ、今回もそれでやってもよかったのですが、キャラクターを演じていると素直にお客さんとコール&レスポンスができないんですね。そうなると自分自身としてその場の雰囲気を楽しめなくなるという不思議な現象の中に陥ってしまうし、しかもオッティ・オットマンの曲をメインでやることになる。どちらかというと、それよりもこれまでイベントや番組のために僕が作ってきたオリジナル曲のほうが、ファンの方々には馴染みがあって楽しめるのに。ということもあり、あらゆるしがらみから解放されたいということで(笑)、今回は信頼できるバンドメンバーと共におこなうライブハウスツアーという形になりました」

ただ意外なことにTEAM NACSの他メンバーがソロで何を企画しているかは、把握できていなかった様子。

「ある日、突然インターネットのニュースで大泉洋さんが武道館でリサイタルをするということを知り“おーっ!?なんだ、これは!”と。音楽イベントということでちょっとかぶってしまう上に、向こうのほうがかなり大規模なわけで。しかも、紅白歌合戦にまで出ちゃうなんてね。世の中を賑わし、ファンの皆さんが喜んでいる中、私一人がまいったなあ~と頭を抱える2023年の年末でしたよ(笑)」

ライブハウスでのイベントにしたのはとにかく「ライブハウスが大好きだから」。

「客席との距離も近いですし。お客さんにとっては大変かもしれないですが、オールスタンディングというのもまたいいんですよ。僕自身も海外アーティストや、最近ハマっているK-POPの方々のライブに行くと、スタンディングして体を動かしながらイエーイ!って楽しみたいほうなので。とはいえ我々と一緒で、同世代のファンの皆さまは長時間となると足腰や首が痛くなるでしょうから、時々皆さんが疲れているかどうかを挙手してもらって様子を伺いながら進行するようにしましょうか(笑)。とにかく、どうぞご安心ください。TEAM NACSの“マンネ”(最年少メンバー)は、わりとできる子です。これまでにご一緒した奇才と呼ばれる演出家さんたちの舞台から、たくさんの技を習得してきましたので、おそらく僕もみなさんが疲れを忘れて楽しみきれるものを作れます!会場でお待ちしております。ハッピーな時間を共に過ごしましょう!!」

インタビュー&文/田中里津子
Photo/村上淳

※構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載

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【プロフィール】

音尾琢真
■オトオ タクマ
演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。’23年NHK大河ドラマ「どうする家康」など、数多くの映像作品や舞台に出演する。