デヴィッド・ボウイ遺作の日本初演ミュージカルやケラリーノ・サンドロヴィッチ新作など、KAAT神奈川芸術劇場2025年度ラインナップ発表!

2025.03.25

写真はKAAT芸術監督の長塚圭史
撮影/加藤甫

3月18日(火)、KAAT神奈川芸術劇場の2025年度ラインナップ発表会が開催され、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務めている長塚圭史が登壇。2024年度の振り返りと2025年度の年間プログラムの概要が発表され、各プログラムの演出家・作家からはビデオメッセージにてコメントなども届いた。

長塚圭史 芸術監督 コメント

大国に強権を振るうトップが再び登場し、今度は大富豪を参謀に従え、全てが経済の下にあるという風潮が世界を席巻しています。確かに経済なくして生活はありえません。そうした中、厳しい現実から少しだけ離れて潤いを見出す役割のみならず、「そもそもこの世界とは何か?」ということを見つめ直す機会を、劇場は生み出すことが出来ます。問い続けることこそ私たちの社会を豊かにするヒントではないでしょうか。KAAT神奈川芸術劇場は、楽しく面白く、そして時に辛辣な「問い」に溢れるひらかれた劇場であるよう務めていきたいと思います。
そしてこの3月いっぱいで神奈川県民ホールは休館し、新たな姿に向けて建て替えることとなりました。その創造に挑んできた歴史を受け継ぎながら、KAATは、中区、横浜市、神奈川県民の皆様に深く愛され、さらには日本のみならず世界にも期待される劇場となるべく歩んでいきます。 

多彩なジャンルが続々と登場!

<プレシーズン>では、白井 晃が演出を手掛け、今年デビュー30周年を迎える、SOPHIAのヴォーカリスト松岡充主演のミュージカル『LAZARUS』が上演。本作は、伝説的なロック・スター、デヴィッド・ボウイの遺作で日本初演となる作品だ。他にも<プレシーズン>では、KAATの<アトリウム>を活用した新しいプロジェクトを始動させたり、“おとなもこどもも楽しめる”ことをテーマに、第一線で活躍するアーティストとともに企画性の高い新作に取り組み続けてきたKAATキッズ・プログラムも!また、欧州を拠点に振付家・ダンサーとして活曜し、ストラスブール・グランテスト国立演劇センター(TJP)の総芸術監督も務めている伊藤郁女が振付・演出を務める『ダンスマラソンエクスプレス(横浜⇔花巻)』では、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・長塚圭史もドラマトゥルグとして参加、協働して作品創りに挑む。

そして、「虹(レインボウ)」をテーマとする今年の<メインシーズン>では、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が約6年ぶりにKAATで新作を上演!『最後のドン・キホーテTHE LAST REMAKE of Don Quixote』と題し、現実と妄想の区別がつかなくなり荒唐無稽な行動を繰り広げる男の顛末を描いた、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとに新たな冒険奇譚を書き下ろす。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』出演者たち

これら以外にも<プレシーズン>と<メインシーズン>で演劇、ダンスや美術など、2025年度も多彩なジャンルの作品が展開されるKAAT神奈川芸術劇場の公演に期待したい。
このたび発表された2025年4月~2026年3月 主なラインナップ&到着したコメントは以下のとおり。

<プレシーズン>

●ミュージカル『LAZARUS』
伝説的なロック・スターで、1970年代以後のファッションやアート、カルチャーに多大な影響を及ぼした革新者、デヴィッド・ボウイ。彼の遺作ともなったミュージカル『LAZARUS』が日本初演。

音楽・脚本:デヴィッド・ボウイ
脚本:エンダ・ウォルシュ
演出:白井晃
出演:松岡充/豊原江理佳/鈴木瑛美子/小南満佑子/崎山つばさ/遠山裕介/栁明璃咲/渡来美友/小形さくら/渡部豪太/上原理生
ダンサー:Nami Monroe ANRI KANNA
演奏:益田トッシュ [Bandmaster]/フィリップ・ウー [Key.]/松原”マツキチ”寛 [Dr.]/Hank西山 [Gt.]/三尾悠介 [Key.]/フユミカワカミ(おふゆ)[Ba.]
スウィング:塩顕治/加瀬友音

日程・会場:5月31日(土)~6月14日(土) <ホール>
<ツアー>
【大阪公演】6月28日(土)・29日(日) 大阪・フェスティバルホール

白井 晃(演出) コメント
ミュージカル『LAZARUS』の演出を担当します白井晃です。このミュージカル『LAZARUS』は稀代のロックスター デヴィッド・ボウイのプロデュースによります、彼の遺作とも言える作品です。この作品は、1976年に彼が主演した『地球に落ちて来た男』の続編のイメージで描かれています。音楽はデヴィッド・ボウイの過去のヒット作と新しく書き下ろした楽曲で構成されています。そして、戯曲はイギリスの劇作家 エンダ・ウォルシュが担当しています。これはデヴィッド・ボウイが直接依頼したそうです。実は、このエンダ・ウォルシュの作品を過去に二度、私は KAAT の<大スタジオ>で上演しています。その魅力に魅せられて、その関係からこのミュージカル『LAZARUS』を創作させていただくことになりました。このミュージカル『LAZARUS』の主人公も地球で事業に成功して、やがて失敗して凋落します。そこから物語は始まり、現実とも幻想ともつかない世界で不思議な人々と出会って、果たして元いた自分の星に戻ることが出来るのか、そんな世界観が描かれています。ここにあるのは、地球とはいったいどんな星なのかということが提示されているように思います。このミュージカル『LAZARUS』というタイトルは、ニューヨークの自由の女神の台座に刻まれた、移民を受け入れるための詩の作者であります、エマ・ラザラスの名前から取られています。魅力的な音楽と出演者の皆様とで、日本版の『LAZARUS』をお届けしたいと思います。よろしくお願いします。

KAATアトリウムプロジェクト
KAATの<アトリウム>を活用した、新しいプロジェクトを始動!

空間デザイン:山本貴愛
パフォーマンス:後日発表

日程・会場:4月下旬~6月中旬 <アトリウム>

山本貴愛(空間デザイン) コメント
KAATアトリウムプロジェクトを担当させていただきます。KAATアトリウムというお客様を最初にお迎えする場所で舞台美術家の視点からどのようにその場所を作ることができるのか試行錯誤しようと思っています。また、2023、2024年度と続けてKAATキッズプログラムの美術を担当させていただいた際に、思っていた以上に長年横浜在住の方でもKAATにご来館されたことがないという事実を知り、劇場という場所が身近ではない方々にも気軽に入れるアトリウムという場所をきっかけに劇場に少しでも興味を持っていただける場所を作ることができればなあと思っています。

◇KAAT×TJP(ストラスブール・グランテスト国立演劇センター)

●『ダンスマラソンエクスプレス(横浜⇔花巻)』
ポップダンスカルチャーの特急列車に乗って時代を駆け上り、いざ、宮沢賢治の織りなす幻想世界へ。

振付・演出:伊藤郁女 ドラマトゥルグ:長塚圭史/Améla Alihodzic
出演:湯浅永麻/Aokid/岡本優/リンノスケ/山田暁/Noémie Ettlin/Louis Gillard/Issue Park/Léonore Zurflüh

日程・会場:7月11日(金)~7月13日(日) <大スタジオ>
<ツアー>
【フランス公演】10月 TJP – Centre Dramatique National Strasbourg – Grand Est/CDN de Normandie-Rouen – Les Anges au Plafond

伊藤郁女(振付・演出) コメント
『ダンスマラソンエクスプレス(横浜⇔花巻)』は、J-POPから90年代、80年代~戦後のPOPまで、日仏の9人のダンサー達がマラソンのように踊りながら遡り、宮澤賢治の描く岩手県の雪景色までを新幹線のようにザーッと駆けていく感じの作品になっています。
宮沢賢治の「ひかりの素足」という素晴らしい兄弟の愛のことを描いたテキストをもとに、その状況や情景を音で表現する繊細なオノマトペを中心に、それがどうやって体につながっていくか、探っていきます。こういう作品を通してみると、やっぱり日本人の観念、心、愛情、兄弟愛だとかが描かれていて、それを日本人とフランス人で一緒にやる、というのはチャレンジで、私は日本に帰ったような感じもするしフランスに来たような感じもするし、すごく複雑な素晴らしい気持ちで毎日ダンスマラソンエクスプレスを考えております。見に来てください。よろしくお願いします。

KAATキッズ・プログラム2025

「宝探し」をテーマに、二つの劇場がキッズ作品で共演。
※わたしたちをつなぐたび』と『SPAC 新作』の2演目上演日あり。

『わたしたちをつなぐたび』
劇団「うさぎストライプ」を主宰、気鋭の劇作家・演出家として注目を集める大池容子が、少女が自らの出生をめぐる旅に出るすがたを情感豊かに描く、イギリス人作家イリーナ・ブリヌルの傑作絵本を舞台化。

作:イリーナ・ブリヌル 脚本・演出:大池容子 音楽:小林顕作
日程・会場:7月下旬 <大スタジオ> ※7月26日(土)・7月27日(日)は『SPAC新作』との2演目同日上演

大池容子(脚本・演出) コメント
『わたしたちをつなぐたび』は、一人の少女が「自分はどこから来たのか」を探る物語です。少女は一緒に暮らしているお母さんのもとを離れて、森の動物たちと出会い、旅をして、やがてある少年に出会います。
イリーナ・ブリヌル氏とリチャード・ジョーンズ氏による原作では、一見可愛らしいファンタジーの世界の中で、今を生きる私たちの“さまざまな家族の姿”が温かくも現実的な眼差しで描かれています。今回舞台化するにあたって、そのバランスを保ちながら“旅”という要素にスポットを当てて作品を立ち上げたいと思っています。初めて演劇を観る子どもたちはもちろん、大人たちも楽しめる作品になるよう創作に臨みたいと考えています。

●『SPAC新作』
長年SPACで俳優として活動し、近年は演出家としても活躍目覚ましい寺内亜矢子を演出に起用し、子どもたちの自由で豊かな発想力を用いて物語を進めていくインタラクティブな演劇作品を創り出す。

台本・演出:寺内亜矢子 出演:SPAC/大高浩一 舘野百代 榊原有美 杉山賢
日程・会場:7月26日(土)・7月27日(日)<大スタジオ>

寺内亜矢子(台本・演出 コメント
わたしたちはどこからきて、どこへいくのか。誰もが抱える、人生最大の謎です。
こどもたちは「わからないことをわかるようになりたい!」という知に対する強い欲望と、わからないまま遊びながらルールを発見したり発明したりする高い能力を持っています。
知への欲望に応えてくれるところはたくさんあります。でも、わからないことをわからないまま楽しむ力を育ててくれるところは多くありません。だから、いつの間にか、わからないことを楽しむことをあきらめてしまうのかもしれませんが、劇場はその力を伸ばし育んでくれる場所だと信じています。
地域の公共劇場が連携して作品を作り、発表の場を共有する、この素晴らしい機会に、わからないことをわかるようになりたいという欲望とわからないことをわからないまま楽しむ力を両翼にたずさえて、こどもたちと一緒に宝探しの旅に出ます。

<メインシーズン「虹~RAINBOW~」>

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

●『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』
あの名作のリメイク決定版!?KERAが新たに読みかえる「ドン・キホーテ」

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:大倉孝二 咲妃みゆ 山西惇 音尾琢真 矢崎広 須賀健太 清水葉月 土屋佑壱 武谷公雄 浅野千鶴 王下貴司 遠山悠介 安井順平 菅原永二 犬山イヌコ 緒川たまき 高橋惠子

日程・会場:9月中旬~10月上旬<ホール>
<ツアー>
10月~11月 福岡・JCOM北九州芸術劇場 中劇場、大阪・SkyシアターMBS ほか予定

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(作・演出) コメント
バレエに舞台に映画に、様々な取り上げ方をされているセルバンテスの原作ですが、『最後のドン・キホーテ』と称したからには、極め付けとなる「読みかえ」をしたいと思います。
とかく「夢や理想」は、効率、時間、お金といった価値観に囚われた価値観、世間という「フツー」にかき消されていきます。「健全な社会」を作ろうとするメカニズムに真っ向から抗う「狂気の老人」の活躍にご期待ください。「純粋な不謹慎さ」を堪能頂くべく、すんごく頑張ります。

◇KAAT EXHIBITION 2025

大小島真木展「あなたの胞衣はどこに埋まっていますか?」(仮)
命が生まれ、育まれ、やがて自然に還り循環していく。そのすべてを包み込む胞衣。劇場に命が繋がっていくことへの祈りを捧げる場を生み出すインスタレーション作品。

作家:大小島真木
日程・会場:9月21日(日)~10月19日(日) <中スタジオ・アトリウム>

大小島真木(作家) コメント
今回の展示で私たちが大きくテーマとしているのは「祈り」です。私たちにとって「祈り」とは、ある一つの世界との関わり方です。生きていくなかで人はさまざま不条理や矛盾に見舞われますが、「祈り」とはそうしたなかで感じる痛みに対し、単にその解決や克服を目指していくのではなく、そうした「痛み」を所与のものとして、その痛みと共に生きていこうとする、一つの姿勢です。特に本展では私たちはそうした「祈り」を「出産」という営みに関係づけています。現在、私たちの社会には戦争、差別、あるいは環境問題など、さまざまな問題がなおも存在し、そうした数多くの悲劇を前に人類史そのものが大きな自省を求められています。決して正当化することができない歴史の先端において、しかし、それでもなお私たちは命を縦に、そして横に、繋いでいく。私たちが今回試みたいことは、いかなる状況においても命が生成していくというプロセスそのものを、その先に種の絶滅さえも見据えながら肯定すること、そして、そこへと捧ぐ祈りを表現することです。

◇ダンス海外招聘作品

●『CARCAÇA(カルカサ)』
パワフルなダンスが語るポルトガルの現在地。

振付:マルコ・ダ・シルヴァ・フェレイラ
音楽:ジョアン・パイシュ・フィリプ、ルイシュ・ピシュタナ
出演:アンドレ・スピーディ/ファビオ・クレイズ/レオ・ラモシュ/マルク・オリヴェラシュ・カーザシュ/マルコ・ダ・シルヴァ・フェレイラ/マルコ・タバルシ/マリア・アントーヌシュ/マックス・マカウスキ/メラニー・フェレイラ/ネルソン・テウニシュ/ナラ・レヴロン

日程・会場:10月24日(金)・10月25日(土)<ホール>

◇KAAT×城山羊の会
●『アマンダ・Kの甘い生活』(仮)
山内ケンジの新作、熱烈なリクエストに応え実現!

作・演出:山内ケンジ
日程・会場:11月 <中スタジオ>

山内ケンジ(作・演出) コメント
城山羊の会 山内ケンジです。KAAT×城山羊の会として2022年に『温暖化の秋 -hot autumn-』を上演させていただき、あろうことか読売文学賞 戯曲・シナリオ部門をいただいてしまいました。この機会をいただいたKAAT様には改めて御礼申し上げます。その後も『萎れた花の弁明』、昨年末には『平和によるうしろめたさの為の』を発表しました。誰からも言われていませんが、この数年は自分としては社会派になっていると思っております。そして今年は再びのKAATです。社会派としては、まず世の中の情報を得ないといけないので、今、新聞を読み、ビデオニュース・ドットコムを見ています。そして、KAATはいつもの三鷹や下北に比べると家から遠いです。この距離の感覚が確実に私に新しい意欲をもたらしてくれることが、前回の経験で分かりました。今年の新作も楽しみです。どうぞご期待くださいませ。

◇KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト 第三弾
KAAT神奈川芸術劇場が<ひらかれた劇場>を目指し、より多くの県民へ向けて、神奈川県内各地を巡演するプロジェクト第三弾!

●『冒険者たち 〜JOURNEY TO THE WEST〜』
上演台本・演出:長塚圭史(原作:呉承恩「西遊記」) 共同演出:大澤遊 音楽・演奏:角銅真実

●『冒険者たち』シリーズ新作

作:長塚圭史 演出:大澤遊 音楽・演奏:角銅真実
出演:柄本時生 菅原永二 佐々木春香 長塚圭史 成河

日程・会場:2026年2月 <中スタジオ>
<ツアー>
2026年2月~3月 横須賀市、川崎市、鎌倉市、藤沢市ほか、神奈川県内を巡演予定!

長塚圭史(上演台本・演出/作) コメント
KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾で上演いたしました『冒険者たち〜JOURNEY TO THE WEST〜』が、なんと新作と共に帰ってきます。そうなんです。県内に迷い込んで大騒動を巻き起こした、三蔵法師と孫悟空ら一行にもう一度再演で会えるだけではないのです。
彼らが再びやってきて、今度はなんと暗黒面(ダークサイド)に落ちかけている神奈川県を救おうという新作も上演するのです。まさか同じキャスト・スタッフで再演のみならず新作を上演できることになるとは全くもって嬉しい驚きなのですが、再演新作共に楽しいこと必至。角銅真実さんの素敵な音楽と共にお送りする、かなり自由で刺激たっぷりな三蔵法師一行の神奈川冒険譚が2作品同時上演でやってきます。お楽しみに!

大澤遊(共同演出/演出) コメント
またあの一行と旅に出る機会をいただけるなんて、楽しみで仕方ありません。
KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾で神奈川県内を巡り、神奈川県の広さや奥深さ、そして溢れる魅力を知り、次はどんな神奈川県と出会えるのかワクワクします。ただ、一行がまた神奈川県に現れるということは、まだ天竺に着いていない? 猪八戒とは合流できた? 気になる点がいくつかあります……。さらに今回の神奈川県は何か問題を抱えているようです。台本は上がっていないのでどのような展開になるのか実はまだ分かりませんが(笑)。
前回を楽しんでくださった皆様の期待に応え、初めての皆様には2作品とも楽しんでもらえるように創作していきたいと思います。

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

●『未練の幽霊と怪物』(新作)
目に見えないもの、霊的な存在がその想いを語る「夢幻能」の構造を借り、岡田が問うものはー

作・演出:岡田利規 音楽:内橋和久 謡手:里アンナ

日程・会場:2026年2月~3月 <大スタジオ>

<ツアー>
2026年3月 
【兵庫公演】兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【新潟公演】りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
【京都公演】ロームシアター京都 サウスホール

岡田利規(作・演出) コメント
「未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀」は、能というフォーマットをわたしなりに活用してわたしなりの演劇をつくる試みでした。この社会・世界に無数に存在している、浮かばれない魂、成仏できないでいる存在者へのエンパシーを上演空間において共有する。その企みには意義があるはずだし、続けたい、とわたしは思っていましたから、今回それを実現するチャンスをKAATからいただけて、嬉しいです。クリエーションに関わる皆さんと楽しくつくり、観客の皆さんに濃密な体験となる上演を届けるつもりです。

●YPAM – 横浜国際舞台芸術ミーティング 2025
日程・会場:12月上旬〜中旬 <ホール>ほか

その他主催プログラム

●つたえつなぐ
古来より伝承されてきた日本の芸能を未来につたえ、つないでいくKAATの古典芸能シリーズ。

●避難体験 in KAAT
KAAT発、催し物を楽しみながら来場客にも避難を体験してもらうイベント。#1《寄席》、#2《お笑いライブ》につづく第3弾は、初の有料公演となる。今年は劇作家・小林賢太郎の活動拠点である「スタジオコンテナ」との共同イベント、#3《スタジオコンテナ大感謝祭》を開催。

共催プログラム

●神奈川県芸術舞踊協会 第41回芸術舞踊展「アートダンスカナガワ No.13」
日程・会場:11月1日(土)・11月2日(日) <ホール>

●NDT2 [Nederlands Dans Theater] 『ネザーランド・ダンス・シアター 来日公演』
日程・会場:11月21日(金)・11月22日(土) <ホール>

●かながわパフォーミングアーツアワード2026 ファイナル
日程・会場:2026年3月 <大スタジオ>

提携公演

●神奈川県演劇連盟 TAK in KAAT Theater Company 夜明け 『Blue Moment』
日程・会場:5月29日(木)~6月1日(日) <大スタジオ>

●Shake&Speare!!Stage 宮川彬良×木村龍之介 『ナツユメ』
日程・会場:6月6日(金)~6月8日(日) <大スタジオ>

●OrganWorks2025-2026 『ショウメイコウ / show me a code – 未明詩 side -』
日程・会場:6月19日(木)~22日(日) <大スタジオ>

●ナビロフト『りすん 2025edition』
8月7日(木)〜8月10日(日) <大スタジオ>

●ブレラ美術館『こどもとおとなのオペラプロジェクト』
日程・会場:8月16日(土)・8月17日(日) <大スタジオ>
※1幕:オペラシネマ『ペレグリンと大きな魚』 /2幕:オペラ『エマと青いバク』

●神奈川県演劇連盟 TAK in KAAT theater 045 syndicate 『真夏の夜の夢』
日程・会場:8月21日(木)~8月24日(日) <大スタジオ>

●オペラシアターこんにゃく座 オペラ『変身』
日程・会場:9月20日(土)〜9月23日(火・祝) <大スタジオ>

●CCCreation 『近松心中物語』
日程・会場:10月18日(土)~10月26日(日) <大スタジオ>

●まつもと市民芸術館 『チェーホフを待ちながら』
日程・会場:11月13日(木)~11月16日(日) <大スタジオ>

●ゆうめい 10周年全国ツアー公演『養生』
日程・会場:12月 <大スタジオ>

●ヨウ+『中村蓉 新作ダンス公演2026』
日程・会場:2026年1月16日(金)〜1月18日(日) <大スタジオ>

上記の公演事業以外のプログラム詳細は
KAAT芸術劇場 公式サイト(https://www.kaat.jp/news_detail/2759)をご確認ください。